タイの子どもたちは、日本の子どもたちと同じようにいろいろな習い事をしています。私は語学学校で教師をしていますが、下は2歳くらいの生徒もいます。週末はほとんどの生徒が塾や習い事をはしごしていて、1日8時間も費やしている子どもたちもチラホラいます。親たちも子どもの送迎だけで大変です。
タイの子どもたちはどんな習い事をしているのでしょうか。子どもたちに人気の習い事やタイならではの習い事などを、紹介していきたいと思います。
男の子に人気の習い事
ダントツ人気はサッカー
タイの男の子に大人気な習い事はサッカーです。テコンドーやバドミントンを習う男の子たちも多いですが、サッカー人気は群を抜いています。私の息子も小学1年生にして放課後と週末はサッカー漬けです。タイは東南アジアの中でもサッカーにとても力を入れていて、プロとして活躍するプレミアム リーグには日本のサッカー選手も多数在籍しています。
そんな彼らに憧れる少年たちもたくさんいます。女子サッカーは、私が知る限りでは存在していないようで、たまに男の子の間に女の子がチラホラ交ざって練習してる程度です。
人気の格闘技
男の子には格闘技も人気です。その中でも1番人気はテコンドーですが、空手やブラジル柔術を習っている子どもたちもいます。テコンドーは女の子にも人気が高く、道着姿で練習に行く子どもたちをよく見かけます。またタイらしくムエタイを習う子もいますが、とても激しいスポーツでアザや傷が絶えないので、親側の心情としては見ていて辛いものがあります。
女の子に人気の習い事
憧れのバレエ
女の子に大人気な習い事はバレエです。ほとんどの女の子が1度は習ったことがあるのではないでしょうか。日本でも習いたい女の子が多いと思いますが、レッスン料や衣装代などを考えると、気軽に習えるものではありません。私が住んでいるタイのチェンライでは、1ヶ月のバレエレッスン料は5,000円位です。
年に1回ある発表会の衣装代も高くて、5,000円位だと思います。トゥシューズも5,000円位です。バレエのレッスン料はピアノや水泳などの他の習い事とあまり変わりません。お姫様のように可愛い衣装で、優雅に踊るバレエはタイの女の子の憧れなのです。
ダンスも人気
バレエ以外にもダンス系は人気があります。ジャズ ダンス、ヒップ ホップ、最近はKポップ ダンスなんかも人気なようです。Kポップはタイ人にとても人気なので、真似して踊りたい、あんな衣装を着てみたい女の子たちが、学校の休み時間などによく踊っています。
ゴルファーを目指して
日本同様、タイでもゴルフはお金のかかるスポーツです。習い事の中ではダントツにレッスン料が高いです。でも他の国と比べてとてもリーズナブルだそうで、プロゴルファーになるために海外からチェンライに習いに来る子どももいます。ゴルフ留学ですね。
インターナショナル スクールに通う子どもたちが学校の部活として習うケースもあるようです。お金がかかるのでゴルフは人気のある習い事ではありませんが、海外からゴルフ留学をしに来る人はこれからも増えるかもしれませんね。
バイオリンも人気
楽器を習う子どもたちが多いですが、タイで1番ポピュラーなのはピアノとバイオリンです。バイオリンも日本では敷居が高い習いごとですよね。タイではだいたいどの楽器を習っても授業料は同じくらいです。
練習用のバイオリンは6,000円くらいで買えるそうなので、ピアノを買うよりは気軽に、そして手軽に始められるのかもしれません。またギター、ウクレレ、ドラムなど習っている子どもたちもたくさんいます。
タイならではの習い事
タイには伝統楽器がいろいろあります。ギターのような弦楽器、太鼓のような打楽器など種類もたくさんあります。またその演奏に合わせて、タイ舞踊を踊ることもあります。このような伝統楽器を習ってみたい子どもたちも多く、タイ舞踊においては学校の必修科目にもなっています。
時々祝祭やナイト バザールなどで美しい民族衣装を着て踊っているところを見かけます。たまに6、7歳くらいの小さな子どもたちも、とても上手に可愛らしく踊ったり、演奏したりしています。伝統を重んじるタイらしい習い事です。
まとめ
人気の習い事を中心に記事を書いてきましたが、子どもたちは好きな習い事に加えて、学習塾や英会話など、お勉強系の習い事をいくつか掛け持ちしている子が多いです。タイは学校の宿題もたくさん出るので、本当に毎日忙しそうです。でも子どもたちは器用にハード スケジュールをこなしています。
好きな習い事とやらなければいけない習い事のバランスを、上手にとっているのでしょうね。子連れでタイに住んでいる方、これから住む予定の方、お子様の習い事の参考にしてみてくださいね。