オーストラリア・ブリスベンでの部屋探しマニュアル

家









オーストラリア・ブリスベンに来て、まず最初にぶち当たる壁が部屋探し。もちろんわくわくするものの、日本での部屋探しとは勝手が違うことがたくさんあり、私自身はじめてのときはとても戸惑いました。

でも基本知識とステップさえ覚えてしまえば、難しいことはありません!ブリスベンにきてすでに10回以上住み替えしている引っ越し好きの私が、みなさんにぴったりの部屋を探す方法をお伝えします。

※1オーストラリアドル(AUD)=約75円(2019年11月)

部屋探しの前におさえておく基本知識

コンドミニア

オーストラリアはハウスシェアが基本

家賃の高いオーストラリア・ブリスベンでは、一つの家やマンションの一室を複数名でシェアする「ハウスシェア」が一般的です。自分の部屋を持つことはできますが、キッチン・リビング・バスルームなどは共有します。

中心部にいくとさらに家賃が高くなるため、部屋自体をシェアする「ルームシェア」というパターもあります。ベットは部屋に基本備え付けられており、食器なども共有で使うことが可能です。

家賃相場

住むエリア、駅・バス停からの距離、築年数など条件によって幅はありますが、だいたい週150から200オーストラリアドル(AUD。水道・ガス・電気・インターネット込み)が相場です。日本の月額家賃に換算すると、月4万8千から6万4千円になります。

私が初めて住んだ家は週120AUDで激安でしたが、かなり古めのお家でした。私の感覚では、週180AUD以上を選択すると、駅・バス停近くで、なおかつきれいな部屋で過ごせます。

英語のサイトから探す

日本語環境を避けたい方におすすめ

英語で情報を探したい方、日本人以外と住んでみたい方におすすめの部屋探しサイトは「Gumtree(ガムツリー)」と「Flatmates(フラットメイト)」です。

Gumtreeは、部屋探しの情報以外に、中古車、日用品のリサイクル品、仕事探しの情報もかねています。そのため、慣れないうちは少し使いにくく感じるかもしれません。

一方、Flatmatesは部屋探しに特化したサイトなので初心者でも使いやすいです。

ラッキー体験談

Flatmatesでは、サイトに自分のプロフィールを掲載することができます。そこに探している条件を書き込んでおくと、家を貸したいオーナーさん側からコンタクトをしてくれます。

私はそのパターンでオーストラリア人オーナーから連絡があり、「いま日本語の勉強をしていて、週に1時間日本語のレッスンをしてくれたら週20AUDディスカウントします」という好条件をもらいました。

日本語のサイトから探す

英語力に不安がある方には、「日豪プレス」がおすすめです。日豪プレスはオーストラリア最大規模の日本語で情報を扱う出版会社で、オーストラリアの主要都市の情報をくまなくカバーしています。

部屋探しの情報のみならず、求人情報も豊富なのでオーストラリアに来たら一度はお世話になることでしょう。政治や経済のニュースなども日本語で掲載してくれているため、英語だと理解がむずかしい話題にも触れることができます。

しかし日豪プレスに掲載している部屋は、どうしてもオーナーが日本人だったり、ハウスメイトが日本人に偏りがちなので、絶対に英語環境に身を置きたい、いろいろな国の人たちと異文化交流をしたいという方には不向きです。

フェイスブックのコミュニティーから探す

部屋

ウェブサイトだけではなく、フェイスブックにもたくさん情報があります。フェイスブックのグループに参加しておくと、そのグループ内の情報を得ることができます。

例えば、「Inner City Brisbane Share Houses」グループには、ブリスベン中心部に近いシェアハウスの情報がありますし、「Brisbane Japanese & English Chat Club」グループは、ブリスベン最大規模の日本人コミュニティーなので、日本語で部屋探しを助けてくれることもあります。

また、他の国のグループに登録しておくとさらに情報量を増やせます。フェイスブックには翻訳機能があるので、たとえ英語で書かれていなくても大丈夫。実際に私は、ブラジル人コミュニティーのグループに登録をしていて、良い部屋に巡り合いました。

気に入った物件を見つけたら

プール

すぐに見に行く

サイトで良い部屋を見つけたら、すぐにインスペクション(部屋を見せてもらうこと)のアポを取りましょう。人気の物件はすぐに決まってしまいますので、ためらいは厳禁です!

初めてインスペクションをする際は、オーナーさんに確認したいことをメモしておくといいです。一般的な確認ポイントは、以下の通りです。

  • 最低限の入居期間
  • いつから入居可能か
  • ボンド(日本でいう敷金、退去時に問題なければ全額返金されます)の金額
  • 家賃の支払い方法(1週ごとか、2週ごとかなど)
  • 家賃に水道、ガス、電気、インターネットは含まれているのか、含まれていない場合の金額
  • 住んでいる人数、性別、国籍などの情報
  • バスルームとトイレの数
  • 自分専用の鍵はもらえるか
  • 友人を部屋に招待可能か

私の失敗談

10回以上引っ越しを経験している私ですが、一度だけ大きな失敗をしたことがあります。

それは、気に入った物件を口頭で入居を約束し、実際に入居日にその家にいったらオーナーさんに「申し訳ないけど、別の人に貸すことにした。ボンドももらってなかったし、サインももらってなかったしごめんね」と言われたことです。

「せめて、ここに荷物を持ってくる前に言ってくれ……」とこの日は泣きました。すでに前の家も退去してしまっていたので、泣きながら友人に電話し数日泊めてもらうことで難を逃れました。

こんな事態は後にも先にも1回きりで今では笑い話ですが、みなさん契約のときはしっかりボンドを払って物件を確保しましょう!

まとめ

はじめての部屋探しはわからないことばかりで、一人でインスペクションに行くのもすごく緊張したことを覚えています。しかし何回か繰り返していくと次第に慣れていきますし、いろいろな物件を比べることができるようになります。まずは行動あるのみです!

ときどき、すでに住んでいるハウスメイトになるはずの人と面接を設定されることもありますが、そんな状況にもびっくりしなくなってきます。この情報を参考にしながら、ぜひ自分にぴったりのお部屋を見つけてくださいね。