観光地チェンマイはどこへ行っても観光客だらけです。時には静かな場所でのんびり過ごしたいですよね。湖で釣りなどはいかがでしょうか?
チェンマイ市内から東のサンカムペーン方面へ行くと、アーンゲップナム・フアイラーン(Huai Lan Reservoir)という静かな湖があります。アーンゲップナムとは、湖のことです。
ここは貯水池となっていて、水質管理もされています。観光名所のリストにはない、ひとかずの少ない場所。のどかな湖畔で過ごせる魅力的な穴場です。
たまに行きたくなるこの湖での、私の過ごし方をいくつか紹介したいと思います。※1バーツ3.4円(2019年4月)
釣りをするなら、まずは釣具屋さんへ
湖には釣具屋さんがないので、先に準備しておきましょう。チェンマイの街なかには釣具屋さんがあります。ดก ปลา(トック・プラー)の看板を見つけて釣り道具を買いましょう。初心者用から上級者用まで色んなタイプの釣り竿があります。
私は、エサにミミズを買いました。ミミズはタイ語で「サイ・デュアン」といいます。ひと袋10匹位入って20バーツ(約70円)です。
湖への行き方
地図アプリを使うと便利
観光名所ではないので、場所は分かりにくいです。グーグル・マップなどで「Huai Lan Reservoir」で検索できます。
車かバイクで行くことをおすすめします。お好きな方は自転車で行くのもいいですね。
市内からは30~40分
ショッピングモールの「プロムナーダ」から東へ1317号線をSan Kamphaeng(サンカムペーン)に向かって車を走らせます。15kmほど行くと1147号線と交差するところで右折。地区名が「On Tai」といいます。
「ALPINE GOLF RESORT」の案内がありますが無視して道なりにまっすぐ行きます。
石畳の道を通って山の方へ
左手に小さい看板で「Huai Lan Reservoir→」と表示されているところを右折します。鳥居のようなものが目印です。
そこから道は石畳となっています。ぐんぐん上がっていきましょう。突き当たるところは右の方へ行きます。
しばらく行くと、山の中に入っていきます。
湖へは山道を抜けて
いったん堤防のあるところに出ます。ここでも釣りはできるようです。私たちが行ったのはさらに上です。途中で右折。 舗装されていない土の道です。なお、これよりさらに上に行ったところは、管理者の関係で3月しか開放されません。
がたがた揺れながら山の中を奥へ進んでいくと、湖が見えてきます!
湖での楽しみ方
釣り
適当に車を止めて、好きな場所で釣りができます。私たちは子供たちが楽しめばよいので、竿も短めで遊び程度ですが、それでも25センチほどの魚がつれたこともありますよ。
本格的に竿や仕掛けを用意して、しっかり釣っている現地の人もいます。グループでやってきて豪快に網を投げる若い人たちもいました。上着を脱いで湖に入ったりもしています。
絵を描く
湖は山や木々の緑にかこまれています。天気の良い日には青い空とのコントラストがとてもきれいです。色鉛筆や水彩絵の具を持参して、風景画を描くのもおすすめです。
湖からすこし離れた涼しい木陰で、ござを広げたり折り畳みの椅子などに座ることができます。とても静かな環境なので、絵画を楽しむのにうってつけの場所です。
のんびり過ごす
ござを敷いて昼寝をするのも気持ちがいいです。ここは牛が放牧されているので、牛の群れが時々やってきます。草をはみながら移動していくのですが、首にぶら下げた鈴の「カランコロン」という音が、何とも言えないのどかさを感じさせてくれます。
遠くにいるときの鈴の音も湖面を伝わって響いてきます。カランコロン、カランコロン……。とっても心地よいです。
トイレの心配無し
トイレが有るのか気になるところですが、湖をぐるっと回っていくと、堤防を通って反対側の岸に、食堂を兼ねた民家があります。トイレもあって無料で利用できます。
タイの昔のスタイルのトイレで、水を手おけで流すタイプです。電気は暗いので足元は要注意です。トイレットペーパーは持参しましょう。蚊が多いので虫よけスプレーなどがあると安心です。
木陰のあずま屋でお食事
食堂では、いろんなタイの料理が楽しめます。カオパット(タイのチャーハン)を頼んでみましたが、パラパラでしかもふんわりとした仕上がり!地元のおばちゃんが作る年季の入った料理、といった感じでとってもおいしいです。
その他、ソムタム(パパイヤサラダ)などもあり、30~40バーツ(約100~130円)で食べられます。
魚料理も頼んでみました。生姜や香草がきいていて、あっさりしつつもしっかり味がある白身魚です。残念ながらこの湖で取れた魚ではありませんでした。150バーツ(約500円)くらいです。
お釣りがないと言われるかもしれないので、小さいお金を準備したほうが良いです。
あずま屋がいくつか設置されていて、ござが敷かれてゆったりくつろげる座敷となっています。高い木に囲まれていて木陰が涼しく、木々の向こうに見える湖の景色が、なかなかのロケーションです。
ゆったりとビールを飲みながら食事を楽しむ人たちもいました。少し横になってくつろいでも大丈夫です。
注意点
釣りをするときは、日焼け対策が必要です。岸辺には影がありません。帽子、上着などを持参しましょう。ビーチパラソルと折りたたみチェアを持参すると便利ですよ。
残念なことに、ビール瓶が散乱しているところがあり、ガラスのかけらが落ちています。足元は気をつけましょう。はだしやビーチサンダルで歩くと怪我をする可能性が高まります。しっかりしたスニーカーなどを履いて行くことをおすすめします。
まとめ
この湖は観光地として整備されているわけではない、本当に自然のままの場所です。静かにのんびりしたいときに過ごすのに最適です。入場料も必要ありません。
市内へ向けての帰り道は、17時ごろが渋滞のピークです。お昼ころから行って、釣りを楽しんだりあずま屋でのんびり食事をして、少し遅めの18時以降に帰途につくと渋滞もあまりなくてよかったです。朝から行って早めの夕方に帰るのも良いです。
とにかく人に疲れることなくゆっくりできる場所です。お友達と、ご家族と、そしてたまには1人でお出かけしてみるのはいかがでしょうか?
基本情報
- 名称:Huai Lan Reservoir
- 住所:On Tai, San Kamphaeng District, Chiang Mai 50130
- アクセス:ショッピングモール「プロムナーダ」から東へ1317号線をSan Kamphaeng(サンカムペーン)方面へ15km地点で1147号線を右折。そこから約15分。