香港では毎年11月頃に都市型フェス「Clockenflap」が3日間開催されます。香港・台湾などの中華圏をはじめ、日本や欧米からのアーティストも多数出演します。市街地や空港からのアクセスが抜群に良く便利なことから、海外フェスは初挑戦という人にもおすすめです。
私は2018年に夫と3歳の子どもと3人で行ってきました。家族連れでも気軽に楽しめる音楽フェスです。Clockenflapの魅力と攻略法を紹介します。
アクセス抜群で安心の立地
アクセスの良さ
Clockenflapは、香港観覧車のある「セントラル・ハーバーフロント・イベントスペース」で行われます。
地下鉄MTR將軍澳線の「中環(セントラル)駅」と空港直結エアポート・エクスプレス終点の「香港駅」から徒歩5分、中環「スターフェリー乗り場」から徒歩3分と交通至便です。ベビーカーの持ち込みもラクラクです。
観覧車が目印になり場所もわかりやすく、旅行者でも簡単にたどり着くことができます。
高級ホテルが立ち並ぶエリア
会場は周辺1km以内にマンダリンオリエンタルやフォーシーズンズ、シャングリ・ラやJWマリオット、コンラッド、グランドハイアットなど世界の有名高級ホテルが立ち並ぶエリアにあります。
「フェスでキャンプなんて無理」という都会っ子も、安心してホテルライフを満喫することができます。
高級ホテルは敷居が高いという場合も心配いりません。会場から離れるにつれ、お手頃価格のホテルがあります。
幅広く楽しめる5つのステージ
会場は九龍半島を臨む海浜公園です。端から端まで徒歩10分程度の横長のスペースは、大きすぎず小さすぎないちょうど良い広さです。ここに大小5つのステージがあります。
ハーバーフラップステージ
入り口に1番近いメインステージです。エリカ・バドゥが大トリをつとめ、日本からはコーネリアスがライブをしました。
FWDステージ
メインステージと背中合わせのサブステージです。日本のSuchmos(サチモス)がライブをしました。
ユアマムステージ
上の2つとは離れたエリアにある小ぶりのステージです。日本のD.A.N.のライブや、香港のドラムンベースクルーのDJセットが行われました。
エーコン・ロボットステージ
主に子ども向けのパフォーマンスを行う小さなステージです。3歳のDJ ARCHIEによるプレイやマジックショーなどが行われました。
サイレントディスコ
サマソニなどでおなじみ、観客がヘッドホンをつけて踊る無音ディスコエリアです。
アートやアクティビティも多彩
アクティビティに多くの人が参加
会場に入ってまず目に付いたのが、フェイスペインティングをしている人の多さです。場内にはフェイスペイントのブースやメイクアップスタンドがあり、多くの人が利用していました。
オリジナルエコバッグのワークショップやデニムショップでは、オンリーワンの特別なグッズを手に入れることができました。
身近に楽しめるアートが多数
香港をはじめ、欧米などから14のグループが多種多様なアートワークを披露しました。印象的だったのは、3mほどの鳥のような生き物が会場を練り歩く「バードマン」というパフォーマンスです。私も思わずカメラを取り出しました。
天まで届くような多数の風船が連なるアートは「バルーンチェーン」と呼ばれ、誰もがその起点で記念写真を撮ることができました。そのほか大きな植物のモニュメントなど、写真映えするアートがたくさんあり、フェスらしさ満点でした。
ベストシーズンの香港で家族も満足
気候が良い
11月は香港のベストシーズンで、気温は20度前後、湿度は70%程度ととても過ごしやすい気候です。
実際に私が行った2018年も、大人は終日半袖で十分、子どもは夜に風が強くなったので薄手の上着をはおらせた程度でした。暑すぎず肌寒くもなく、体温調節に気をつかわなくていいので、安心して子どもを連れて行けました。
ファミリー多数でキッズもエンジョイ
家族連れが多く、全体の3分の1くらいが子連れのファミリーだったように感じました。ベビーカーも持ち込み可能で、12歳以下は入場無料です。学割もあり、家族全員でお得に楽しめます。
エーコン・ロボットステージは、マジックショーや歌と体操のお兄さんのパフォーマンスなど、子どもと一緒に楽しめるラインナップでした。
メインステージも観覧エリアに余裕があるので、後方なら子連れでも安全に楽しめました。念のため、子どもには耳栓や防音イヤーマフがあると良いでしょう。
キャッシュレスで楽々
リストバンドで簡単支払い
Clockenflapでは、入場を確認するためのリストバンドに電子チップがつけられており、支払いはこれで全て行います。とても便利で画期的なシステムです。混み合った場所でお財布の出し入れをしなくてすむので、スリにあったり財布を落としたりというリスクを抑えることができます。
チャージも簡単わかりやすい
リストバンドへの入金は事前に公式HPからクレジットカードの登録をするか、当日会場で現金を使って行います。私は当日会場で何度か入金しましたが、いつも空いており、簡単かつスムーズにチャージできました。
対人窓口で入金するので、500香港ドルを渡して「420香港ドル入金してください」ということも可能でした。現金の場合は余らないように、計算して少しずつ入金するのが良いでしょう。
まとめ
会場には無料の給水所がたくさんあり、無料でノベルティの水筒を配っていたので、お酒を飲まないわが家はあまりお金を使いませんでした。食事もフェス飯で定番のアジアンや香港ならではの中華から、デザートとコーヒーまで幅広く楽しめました。
西洋人が多く、国際都市香港を肌で感じるClockenflapは、初めての親子フェスにもおすすめです。アクセスの良さと豪華なアーティスト、アクティビティなど親子で楽しめる魅力がたくさんあります。