イギリスから6万円で行ける東欧一周旅行の方法

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ロンドン留学中、東欧一周旅行に行ってきました。当時の私はいかんせん学生の身、贅沢な旅行はできなかったので、いかにして安く、かつあちこちに行くことができるかを練りに練って旅行していました。

私がとった方法は、東欧にかぎらず、世界各地で旅行する際にも役立つことばかり。どんな方法だったと思いますか?貧乏なりの楽しみ方をはさみつつ、旅行を楽しんでみてくださいね。

※1ユーロ=約120円(2019年11月)

東欧一周でかかった費用

ホール

東ヨーロッパ一周にかかった費用はオフシーズンということもあり、それぞれ使用通貨が異なりますが日本円にすると6万円弱でした(ロンドンからのLCC代含)。2012年12月末頃のユーロに換算すると、520ユーロほどです。

ちなみに、ハイシーズンだとホテル代がかなり跳ね上がるため、10万円近く(約870ユーロ)か、おそらくそれ以上になると思います。

日程は以下の通り。

12/27夜
ロンドンの空港で明朝未明の便を待つ
12/28
ロンドン~ルーマニア~セルビア(ホテル泊)
12/29
セルビア~ブルガリア(夜行電車で移動)
12/30
ブルガリア~マケドニア(夜行バスで移動)
12/31
マケドニア~コソボ(ホテル泊)
1/1
コソボ~セルビア経由~ボスニア(ホテル泊)
1/2
ボスニア・サラエボ~ボスニア・モスタル(ホテル泊)
1/3
ボスニア・モスタル~クロアチア(ホテル泊)
1/4
クロアチア~モンテネグロ・コトル(ホテル泊)
1/5
コトル~セルビア(夜行電車で移動)
1/6
セルビア~ロンドン

節約方法1. 乗り物は地元のバス&電車

バス

東欧はそもそもの交通網が発達していない地域もあり、交通手段が限られてくることが多々あります。移動は基本的にバスまたは電車。バスは大手ツアー会社ではなく、地元の路線バス。電車のときはできるだけ2等客室を利用していました。

夜行バスや寝台列車が運行している地域では、移動と宿泊をかねることができたので、宿泊代を安くすることが可能でした。夜行バスは日本と同じような大型バスで、寝ている間に隣国への移動を行うことになります。

電車の場合はコンパートメントの個室に座席というシートのタイプと、横になれる寝台列車のタイプがあります。疲れ具合を考えたら、寝台列車タイプがおすすめです。体力とお財布具合で決めましょう。

ベッド

選択肢があまりないなりにルート次第で少しだけ安くなることがあるので、いろんな乗り物とルート、運賃を見比べて決めましょう。

節約方法2. ホテルは相部屋か自炊タイプ

ドミトリー

東欧にはかなり多くのタイプのホテルがあります。もっとも小さな町や観光が未発達な地域では、あまり選択肢はありませんが。

安さならドミトリー

節約を目指すのであれば、まず基本的にドミトリー(相部屋のホテル)を選択します。東欧エリアでは、よく探せば多くのドミトリーを見つけることが可能です。その中で、安全なエリアにある安いホテルを選んで宿泊するのがいいでしょう。

ただし、ドミトリーに泊まる際は、風呂に入っているときやトイレに行く際などには貴重品を持っていくことを忘れないようにしてください。

ハイシーズンは避ける

オフシーズンに旅行に向かうことも1つの手段です。クロアチアやモンテネグロなどの沿岸地域は、オフシーズンであれば破格の安さで泊まれます。

ハイシーズンであれば「だいたい5倍から10倍の値段はする」と宿のオーナーも言っていました。時期を考えることが、安く旅行するためにはとても大切です。

自炊できるホテル

外食は高くついてしまうので、自炊をして節約するのもいいでしょう。自炊できるタイプのホテルは東欧にも見受けられます。最近では、ネット予約が主流になったおかげか、ネットからキッチンの有無を調べることができるようになりました。

ホテルを選ぶ際にキッチンについて調べ、また食材を現地の安いスーパーで購入していけば、全体の旅費として安くあげることができます。

節約方法3. 眠っている間の移動

電車

1.の移動手段についてでも述べましたが、夜行便を使うのも節約になります。夜行便を使う際に注意するべきは、現地に着く時間。たとえ治安が安全と言われているエリアでも、そこはやはり異国の地、できるだけ夜の行動は避けたいものです。

なおかつ、冬などであれば朝方は大変に冷え込みます。バスターミナルが閉まってて入れない、ということも早朝にはよくある話。

寒くて暗い時間に見知らぬ土地で降りることになると大変です。明るくなって到着するか、未明につく場合は利用できるターミナルやカフェがあるかなどをちゃんと調べた上で、利用するのがベストです。

節約方法4. 食費はローカル密着

ドリンクスタンド

外食はレストランを避けて

スーパーマーケット

食費の節約には、地元の人たちが食べている安い屋台やスーパーマーケットを利用するのがコツ。屋台で地元の人と肩を並べて食べるのは、私にとって旅の大きな楽しみの1つです。

スーパーでの買い物も時間があれば1つの店で決めるのではなく、いくつかを回った上で決めましょう。スーパーの値段は往々にして露店よりも安いです。安いスナックやペットボトルの飲み物などは、スーパーで2〜3日分を買ってストックしておきます。

ただし、節約をしすぎることによって旅行そのものが楽しくなかった、というのは避けねばなりません。過度な節約をするのではなく、旅行でのグルメも楽しみつつ、節約をするように心がけたいですね。

なお、私が行ったのは年始年末だったのですが、時期の関係上、年末と元旦はお休みしているスーパーもありました。そういう時期に旅行されるなら、注意してください。

お総菜は消費税かかる?

ピザ

国によって、税金のあり方はかなりバラバラですが、基本的にはお総菜にはかかると思っておいていいでしょう。また、お酒などの嗜好品になればより高い税金がかかるのは、ヨーロッパ各国で共通しています。

まとめ

建物

東欧は全体的に物価が安いのですが、その中でも特に役に立った節約術、楽しく旅行するコツなどを少し紹介してみました。

観光ツアーとは違い、これらの方法では現地の人と一緒に座り、しゃべり、買い物を楽しめます。仕方なく節約しているのではなく、これが私にとって魅力的な旅行なのでした。

参考になるものがあれば旅行へ行く際には、ぜひ役立ててみてくださいね。