ドイツ人直伝!本場のレシピを紹介~ザワークラウトとクヌーデル~

ドイツ料理









ドイツで食事をすれば、どの皿にも必ずと言っていいほどついてくるザワークラウト(Sauerkraut)。同様にクヌーデル(Knödel)と呼ばれるお団子料理も、ドイツではよく見かけます。

この記事では、ドイツ料理を語る上では欠かせないザワークラウトとクヌーデルについてご紹介するとともに、ドイツ人に教えてもらった本場のレシピも伝授します!特別な材料を使うことなく、家庭で簡単に作れるので、みなさんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

ザワークラウトって?

ザワークラウト

ザワークラウトはドイツの定番料理。レストランで食事をすると皿に添えてあるほか、ドイツ人の家でごちそうになるときにも出てくる確率の高い、ドイツの国民食とも言える一品です。

その正体はキャベツの塩漬け。「ザワークラウト(酸っぱいキャベツ)」の名の通り、塩でもんで寝かせることで、発酵食品ならではの酸味を加えたものです。ドイツ風の漬物とも言えるでしょう。

ドイツのスーパーには、800グラムものザワークラウトの缶詰が売られているほど。その缶詰を家にストックしておいて使う家庭も多いようです。

塩漬け以外の作り方も

基本的にはキャベツに塩をもみこみ、重しをして置いておくのですが、そうやって発酵させる代わりにコンソメなどのスープで煮込むレシピも人気。味が付くことで食べやすくなり、コクが出るのだとか。今回はそのレシピを紹介します!

家庭で作れる!コンソメスープ版ザワークラウトのレシピ

ソーセージ

材料

  • キャベツ:1/2個
  • 玉ねぎ:1個
  • 塩:ひとつまみ
  • こしょう:ひとつまみ
  • 砂糖:ひとつまみ
  • コンソメスープ:250ml
  • ローリエ:1枚
  • バターまたはサラダ油:適量

作り方

  • 1. キャベツは洗って千切りにする。玉ねぎは薄切りにする。
  • 2. 鍋にバターまたはサラダ油を熱し、砂糖を加えながら玉ねぎを炒める。
  • 3. コンソメスープを2の鍋に入れ、ローリエを加える。塩・こしょうで味をととのえる。
  • 4. 3にキャベツを入れ、弱火で約1時間煮込む。キャベツがコンソメスープを吸い、水気がなくなったらできあがり。

煮込むのに時間はかかりますが、工程はとても簡単です!コンソメスープで煮ることで、「ザワークラウトは酸味が強くて苦手」という方でも食べやすくなっています

しかもザワークラウトは長持ちするので、冷蔵庫で寝かせておいて保存食にするのもおすすめです。あと1品が足りないときや、ソーセージなどのお供に、ぜひ作ってみてくださいね。

クヌーデルって?

クヌーデル

クヌーデルとは、ジャガイモやパンから作った生地を、お団子状に丸めて茹でた料理のこと。肉料理の付け合わせとして出されることが多いので、レストランで肉料理を頼むと付いてきたりします。モチモチとした触感で、味の濃い肉料理とよく合います

なお、地域によってはクヌーデルのことを「クロース」と呼ぶ場合もあります。ドイツのあるプロジェクトの研究結果によると、南部では「クヌーデル」、北東部では「クロース」と呼ぶ傾向が強いのだそう。

クヌーデルは茹でたジャガイモを潰して丸め、イモ団子のようにして食べる家庭も多いのですが、今回はパンから作る「ゼンメル・クヌーデル」のレシピを紹介したいと思います!

家庭で作れる!ゼンメル・クヌーデルのレシピ

ドイツ料理

材料

  • 白パン:6個程度
  • バター:10g
  • 小麦粉:200g
  • 牛乳:370ml
  • 塩:ひとつまみ
  • 卵:3個

作り方

  • 1. パンを細かくちぎる。フライパンにバターを熱し、パンを炒める。パンがこんがりとしたら火を止め、冷ましておく。
  • 2. 小麦粉に牛乳、塩、卵を加え、よくこねて生地を作る。1で炒めたパンが冷めたら加え、さらにこねる。
  • 3. 手に小麦粉(分量外)を軽くまぶし、2の生地をお団子状に丸める。
  • 4. お湯(分量外)を沸かし、塩(分量外)を少々入れる。沸騰したら中火にし、3を入れて20分ほど煮たらできあがり。

ゼンメル(Semmel)は「小さなパン」という意味。ドイツではこのゼンメル・クヌーデルに、古くなった固いパンを使うことも多いそうです。

レシピを教えてくれたドイツ人からは「白パンを使うといいよ」と言われたのですが、もちろん他のパンでも代用可能です。日本のスーパーで買った食パンで作っても問題ありませんでした!

組み合わせによっていろいろなバリエーションが楽しめる!

ドイツ料理

ザワークラウトもクヌーデルも、ドイツでは肉料理と組み合わせて食べることが多いです。

たとえばザワークラウトなら、シュニッツェル(子牛のカツレツ)、ブラートヴルスト(焼きソーセージ)、アイスバイン(豚すね肉の煮込み料理)など。脂の多い肉と一緒に食べることで、ザワークラウトのさわやかさが引き立ちます。

クヌーデルなら、シュヴァイネブラーテン(ローストポーク)や、グラーシュ(ビーフシチュー)などと合わせます。基本的に付け合わせの一品なので薄味です。味の濃い肉料理に添えたり、ソースを付けたりして食べるのがおすすめですよ。特にグレイビーソースとの相性は抜群です!

いろいろな料理と組み合わせれば、バリエーションが豊富になることでしょう!

まとめ

フランス料理やイタリア料理のように華やかではないですが、ドイツ料理には素朴な味わい深さがあります。あまり知られていないドイツ料理を作ってみることで、レパートリーもきっと広がることでしょう。

このレシピを教えてくれたのは、ドイツ留学の際に知り合った友人でした。よく一緒に料理する仲だったのですが、私が帰国する際には、手作りのレシピ本をプレゼントしてくれました。今でもドイツの味を思い出したいときは、彼女のレシピ本を活用しています。

みなさんもドイツ人直伝のレシピで、お手軽にドイツ風の食卓を楽しんでみてくださいね!