ドイツのパーティーに招かれたら?訪問のコツとドイツのパーティー事情を学ぶ!

乾杯









お祭り好きのドイツ人は、何かにつけてパーティーを開催したがるもの。誕生日や年末年始などのイベント時はもちろん、学期の終了パーティー、卒業パーティー、お酒を飲むだけのパーティー、そして「特に何もないけど集まろうよ!」というようなパーティーも。

この記事ではドイツに住んでいた筆者が、ドイツのリアルなパーティー事情や、実際に招待されたときに使える「訪問のコツ」をお伝えします!ポイントを押さえて、楽しい時間を過ごしましょう!

ドイツ人はパーティー好き!

ケーキ

ドイツ人は、パーティー好きな人がけっこう多いです。仲のいい友人を自宅に呼んで集まったり、パーティールームを借りて数十人規模でワイワイ騒いだり、ありとあらゆるパーティーをしたがります。

ドイツに留学していたことのある筆者は、大学に通っていた1年間の中でも、15~20回近くのパーティーに参加しました。

言葉が通じなくてもなんとかなるもの

パーティーはいろいろな人と知り合える機会なので、招待されたらぜひ行ってみるといいでしょう!ドイツ語にあまり自信がなくても問題ありません。たとえつたないドイツ語でも、お酒が手伝って、なぜか盛り上がれることもよくあるのです。

私も学科のパーティーや誕生日パーティーで知り合ったドイツ人と、互いに言語を教え合う友人になった経験があります。

誕生日パーティーも自分で開催する!

料理

特に日本と真逆で面白いのが、誕生日パーティーです。日本では、誕生日は「祝ってもらうもの」という感覚があり、誕生日会を開催してもらったり、サプライズでお祝いされたりします。

しかし、ドイツでは誕生日を迎える人が自らパーティーを企画し、友人を招待し、部屋を手配して飾りつけ、アルコールや食事を用意します。「私の誕生日だからみんなで祝ってね!」という感覚なのです。

ユニークなパーティーコンセプト

パーティーのコンセプトは人によってさまざま。たとえば7月生まれの友人は、自分の誕生日にバーベキューパーティーを開催し、参加者はかわるがわる肉を焼いて祝福しました。

また、レディー・ガガが大好きな友人は、自分の誕生日会のドレスコードを「レディー・ガガ」と定め、自身も派手なコスプレをしていました。会場にはガガの曲が流れ、皆が踊り狂っていたのは言うまでもありません。

パーティーに招かれたら、手みやげを持参しよう!

食べ物

ドイツでは持ち寄りパーティーが一般的です。私が参加したパーティーも、参加者がそれぞれ食事や飲み物を持ってきてふるまうパターンが大半でした。

日本ではデパ地下のお惣菜や、話題のスイーツなどを買っていくと喜ばれたりしますが、ドイツでは手作りの食べ物が中心です。

手作り料理はこんなものが喜ばれる!

私がパーティーでよく見かけたのは、大皿のグラタン、マカロニやラビオリなどのパスタ料理、野菜のサラダ、ポテト料理、手作りのホールケーキ、カップケーキ、フルーツサラダなど。

ちなみに、私が作った中でもっとも喜ばれたのは巻き寿司でした。やはり日本食はドイツではまだ珍しいせいか、いろいろな人に食べてもらえました。

作るのが難しいという方は、ワインやゼクト(ドイツのスパークリングワイン)などを持ち寄っても大丈夫ですよ!

パーティーには少し遅れて行こう!

時計

日本人にとっては「まさか」という感じですが、ドイツのパーティーの開始・終了時間は非常にアバウトです。

不思議なことに、19時開始のパーティーに時間通りに行くと、まだ全然準備ができておらず、「もう来たの?」と言われたりします。20時近くなってからようやく人が集まり出し、21時くらいには全員そろってくるように、パーティーに何時に行くかは個人の自由なのです。

遅刻するのがマナー!?

私はパーティーに呼ばれると、行く時間を見計らうため、一緒に招待された友達に「何時に行く?」と聞いたりしていました。大体は30分~1時間後に参加することが多かったのですが、それでもまだ場が温まっていないことが多かったです。

ドイツだけに限らず、ヨーロッパの国々のパーティーには、少し遅れて行くとよいでしょう。むしろ「遅刻するのがマナー」などと言われることもあるくらいです。

誕生日パーティーにプレゼントは必須?

贈り物

誕生日を迎える本人が、自ら開催する誕生日パーティー。招待された場合は、やはりプレゼントを持っていった方がいいのでしょうか?

これは人によるので、必ずしもプレゼントを買っていかなくてはならないわけではないと思います。前述のようにドイツ人はパーティー好きなため、誕生日会が開催されるのはしばしば。全員にプレゼントを買っていると、参加する側もお金がなくなってしまいます。

相手によって決めよう

私の場合は、特に親しい友人や、お世話になった人にはプレゼントを用意していました。他の人へは手みやげとして安めのワインなどを持参していたのですが、同じことを考えている人もけっこういましたよ。

「せっかく招待してもらったのに、プレゼントを持って行かないのはちょっと……」と思う方は、手料理やお酒などを持っていき、「誕生日おめでとう!これ食べてね」と渡すのもいいかもしれません。

まとめ

ドイツはパーティー文化が盛んです。そのパーティーは日本と異なる点も多く、驚かされることもよくあります。

たとえば日本のパーティーは、参加者全員で乾杯してから始まったり、代表者がスピーチをしたりしますが、ドイツのパーティーにはそのようなしきたりはありません。

堅苦しいことはせず、にぎやかなBGMをかけながら、みんなで楽しくお酒を飲んでワイワイ話すのがドイツ流。みなさんも紹介したコツを押さえ、ドイツのパーティーを楽しんでくださいね!