オーストラリア中のアーティストが集まる最大級のマーケット「ザ・ファインダーズ・キーパーズ」

オーストラリアのアーティストが集まる最大級のアート・マーケット

オーストラリア全土からクリエイティブなアーティストが集結する！オーストラリアの夏12月とオーストラリアの冬7月に開催されるザ・ファインダーズ・キーパーズ（The Finders Keepers）。オーストラリアのローカルフード、音楽、アートを楽しめるイベントです。

今回は、私が滞在していたメルボルンで開催されたアートデザイン・マーケットについてご紹介します。

1豪ドル＝74円（2019年10月現在）

ザ・ファインダーズ・キーパーズとは

オーストラリアのアーティストやデザイナーをサポートするために2008年から始まった、ファッション・テキスタイル・アクセサリー・生活雑貨を取り扱う1200店舗以上が所属している大きなイベントです。

年に2回シドニー・メルボルン・ブリスベンで開催されるこのイベントは、オーストラリアのクリスマス前の夏12月に行われます。お子さんも参加ができるワークショップや、地元のミュージシャンのコンサートイベントなどもあります

商品はどんなものが売られているの？

• 洋服：シルク生地でで作られたドレープの美しいワンピース

カラフルな大柄のフルーツやお花のテキスタイル生地を使ったスカートやシャツ（100豪ドルから300豪ドル）

• 雑貨：パステルカラーのペイント生地に施したクッションカバー

ドット柄や鳥のイラストが描かれた陶器の食器類　（20豪ドルから50豪ドル）

• アクセサリー：パステルカラーのレジンを使った大ぶりのピアス・イヤリング

コッパ―やシルバーを使用したシンプルなデザインのリングやヘアアクセサリーなど　（30豪ドルから80豪ドル）

オーストラリア現地の若い芸術家たちの作品を手に取って見ることができます。オーストラリアのクリエイティブ雑誌“『FRANKIE（フランキー）』”でも取り上げられており、開催中の3日間は時間を問わず,たくさんの人で賑わっています。フードコートでは、コーヒーはもちろん、地元で人気の食べ物を食べながらオーストラリア産のビールやワインを楽しむことができます。

メルボルンでの開催地

こちらのサイトのザ・ファインダーズ・キーパーズ

見どころ①

オーストラリアでしか味わえない食べ物、ローカルアーティストの作品を買うことができるのもすごく魅力的ですが、一番の見どころは何といっても開催地です。

王立展示館（Royal Exhibition Building）は1879年に国際展示会のために建てられた建物で、天井が高く吹き抜けになっており、建物自体が美術館のように美しい壁画に囲まれています。

2004年には世界一古い展示館として、ユネスコ世界遺産にも登録された歴史があります。イベントのないときは、通常はみられない内部をツアーで1時間ほど見ることができます。

ツアー：メルボルン美術館の開館日　午後2時から
大人10豪ドル　子供7豪ドル（1豪ドル＝80円）

ザ・ファインダーズ・キーパーズが開催されているときは、建物の細やかな説明は聞けないですが、パンフレットで詳しく建物について知ることがでます。2豪ドル（1豪ドル＝80円）で建物の中に入れてお買い物ができるのはお得です。

見どころ②

なんといっても250店以上がオーストラリア全土からあつまるこのイベントでは、シドニーやブリスベン、アデレードなどの他の都市からこの日のためにアーティストが集まります。

その中でも、私が一番思い出に残っているお店は、アデレード在住の小さなお子様がいるご夫婦です。色とりどりのペイントがされた鉢には、手のひらサイズの果肉植物が入っています。

正面には、繊細な細い線で模様が描かれており、中心には「Home is whenever I am with you（どんな時も君と一緒にいるところが家なんだ）」など心温まる文章が書かれています。その他に、10センチメートル四方のキャンバスやポストカードなども奥様が一人でデザインから製作までされています。

週末の開催ということもあり旦那様もご一緒にお手伝いされておりました。「妻の活動を応援したいから来ているんです」という言葉に、ご夫婦のお互いを助け合う姿、小さなお子様がいるのにもかかわらず、好きなことを仕事にしている姿がとても素敵でした。

そんな人たちが集まった、ローカルブランドが立ち並ぶ館内は、何度訪れても新しい発見ができるイベントです。

アクセス

メルボルンのCBD中心部から北へ約16分徒歩少し距離があるところから行かれる場合は、トラムが便利です。

メルボルン中心部から遠くはないので、北に向かうほとんどのトラムがカールトン庭園前で停留します。王立展示館（Royal Exhibition Building） はカールトン庭園の中に建っており、メルボルン博物館の一部です。

イベントやツアーの他は開放されていないので、イベントに参加する以外で訪れたい方は下記の電話番号よりツアーの予約をしてください。

基本情報

まとめ

個性豊かなアーティストがオーストラリアから集まるイベント。みんながサポートしあって好きなことを仕事にしています。手作りの思い思いの作品には、作品それ自体の素晴らしさだけでなく、作っている人の生き方そのものが感じられます。

どこか日本では失いかけていた「仕事は嫌だけど、仕事だからやらないといけない」という世界から離れて、視野を広げることができるのではないでしょうか。こんな素敵な人たちが世界中に増えていくといいですね。