夏のクリスマス!ニュージーランドのクリスマスの過ごし方とは

クリスマス









同じクリスマスでも、国によって季節や過ごし方が異なります。日本では、クリスマス前後に多くの観光地や都市部の街で、ライトアップがされています。しかし、南半球のオーストラリアやニュージーランドでは、夏のクリスマスが毎年の定番です。

今回は、日本とは全く異なるニュージーランドの夏のクリスマスについて紹介します。

ニュージーランドの夏のクリスマスとは

ササミストリート

南半球に位置しているニュージーランドでは、夏のクリスマスが定番です。12月から翌年3月上旬くらいまでが夏の時期に当たります。そのため、クリスマスの時期の日中は、半袖で過ごすことができ、気温も20〜25度くらいまで上がります。

サマータイムのこの時期は、夜9時頃まで明るいです。気温も、夜はまだ寒く、11月だと、少し厚めのジャケットが必要です。クリスマスに近づくにつれて、徐々に夏らしい気温になります。

クリスマスの過ごし方

ポインセチア

クリスマスはみんなお休み

ニュージーランドの語学学校を除いたほとんどの学校が、12月上旬から翌年の1月の終わりまたは、2月上旬までの長い休みに入ります。

会社では各会社によって、多少異なりますが、クリスマスから年明けまで、10日間前後お休みのところが多いです。

24日は仲の良い人と過ごす

ニュージーランドでは、12月24日のクリスマスイブを多くの人が、友人や恋人など仲の良い人と一緒に過ごします。この日は、どのレストランも満員状態です。人気レストランなどは、数か月前から予約を受け付けています。

25日は静かに家で

翌日の12月25日は一気に街が静かになります。この日は、国の法律によりお酒の販売や提供は禁止されています。オークランドのスカイシティにあるカジノのバーや、国際空港の免税店など特別な許可がある場所でのみ、お酒の販売や提供が許可されています。

そのため、ほとんどの飲食店やショッピングセンター、街の商店街も定休日になります。街には歩いている人は少なく、夜は静まり返った雰囲気です。

一方で、多くの家庭では家族や、親戚などを招いて、クリスマスパーティを行います。この日のために、数日前から食材やドリンクを買いだめする人が多いです。

オークランドのクリスマスパレード

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歴史あるパレード

オークランドの中心部Queen Streetでは、毎年11月の終わり頃の週末にクリスマスパレードが開催されます。80年以上の歴史があるパレードで、これが終わった後にはもうクリスマスは目の前です。無料で誰でも見ることができます。

出し物は盛りだくさん

この日は、街中の道路を封鎖して街全体を使ってパレードが行われます。音楽と一緒に、マーチングバンドや、巨大なサンタクロース、愉快な動物たちがクリスマス風に変身して街をパレードします。

このパレードには、日本人在住者も参加し、太鼓などを披露しています。地元の子どもたちもパレードに参加し、ダンスを披露しています。

パレードを見に来ている人も、クリスマスのコスチュームなどを着ている人も多く、パレードと一体になって少し早いクリスマスを楽しんでいます

パレードを見る際は前の方で!

子どもたちには、無料でおもちゃやお菓子が配られることもあるので、前の方に席を取っておくことをおすすめします。パレードの約2時間くらい前から、場所取りが始まります。

参考URL

住宅街のクリスマスイルミネーション

クリスマスイルミネーション

フランクリン・ロードのイルミネーション

オークランドの街中から20分程歩いたところに、「フランクリン・ロード」と呼ばれる高級住宅地があります。

ここでは12月初旬頃から、12月の終わり頃まで夜になると、住宅街にクリスマスのイルミネーションが登場します。ニュージーランドを代表する有名なイルミネーションで、遠くからも多くの人が訪れます。

イルミネーションをしている市から補助費が出るなど、地域の協力によって運営されています。

時間と訪問の注意

ライトアップの時間は、夜の8時過ぎ〜11時過ぎ頃までです。この時期は毎日ライトアップされています。週末には、バンドの演奏や、コーヒーなどが外で販売されるなど賑わっています。

イルミネーションの近辺は路上駐車できるところが限られています。特にライトアップの時間は徒歩で訪れる人で込み合うため、街中からの徒歩もしくは、バスで近くのポンソンビーまで来て、そこから徒歩で訪れることをおすすめします。

みんなが待ってるボクシングデー!

セール

ボクシングデーとは

ボクシングデー(Boxing Day)とは、キリスト教に由来した祝日です。クリスマスの翌日に、貧しい子どもたちが寄付で貰ったプレゼントの箱を開ける日であったことから、この名前が付いています。

その言い伝えにちなみ、現在では大規模なセールが開催される日となっています。洋服や化粧品などはもちろん、ホームセンターやおもちゃ屋さんでもセールが開催されます。スポーツのボクシングとは残念ながら無関係です。

12月26日がボクシングデー

クリスマスの翌日12月26日はボクシングデーです。ニュージーランド以外でも、オーストラリア、カナダ、イギリスなどの国でボクシングデーがあります。

この日、ほとんどのショッピングセンターやお店などで50%オフくらいのセールが開催されます。年間で最も安い日ともいわれています。

オークランド最大の繁華街Queen Steetでは歩行者天国になり、買い物の袋を何個も持った人を多く見かけます。レジや試着室は大混雑で、30分以上待たなければいけないこともよくあります。

オンラインショッピングでも

最近では、インターネットで、本当のボクシングデーの数日前から、セールが開催されていることもあります。特に、ファッションブランドはオンラインサイトを持っていることが多く、そこでセールを開催しています。

人混みで買い物をしたくない、外出がしにくい、その日に他の予定を入れたいといった人たちも、オンラインでボクシングデーを楽しめるようになりました。

まとめ

冬のクリスマスが普通だった私にとって、夏のクリスマスを体験できるのはとても貴重でした。特に、日本ではクリスマスに飲食店が定休日になるなどが考えられず、その文化には驚きました。

また、ニュージーランドでは派手なパーティや高価なプレゼントよりも、家族と過ごすクリスマスが定番です。ニュージーランドで4回夏のクリスマスを体験し、改めて家族の大切さを実感しています。