韓国の子供たちが遠足に持っていく、お弁当の定番メニューの1つがいなりずしです。日本人も大好きなおいなりさんですが、手間もかかりそうなので、おうちで作ろうと思う人はあまりいないのではないでしょうか。
ところが!韓国ではいなり寿司のキットをスーパーで何種類も売っていて、あつあつご飯さえ準備すればとっても簡単においしいおいなりさんを作ることができるんです。
今日は市販のいなりずしキットを利用した、簡単おいしいおいなりさんの作り方をご紹介します。
※1,000ウォン=約97円(2019年6月)
スーパーでおいなりさんキットを買う
スーパーで販売しているおいなりさんキットは、私の知っているだけでも6種類はあります。子供の遠足のお弁当にリクエストされることが多いので、小さな子供の口にもぴったりな、油揚げ小さめのおいなりさんキットも売っています。
おいなりさんはハングルで「유부초밥(ユブ・チョバプ)」といいます。たくわんやベーコン、ハム類の近くに陳列されているのをよく見かけます。スーパーでおいなりさんキットを探すときにはそのあたりを探してみてください。
価格とメーカーごとの違いは?
価格は2人分14枚入りで2,100ウォンから2,800ウォンくらいです。だいたいの場合、いくつも種類がある中でどれかはセールになっています。いろいろなものを食べてみましたが、野菜フレークの量に少し違いがあるものの、味はどれも似ていて全部おいしく食べられます。
今回準備したものもセール品で、4人分28枚入りで2,980ウォンでした。
キットの裏に作り方が書いてあります。気を付けることはご飯の量だけなので、ハングルが読めなくても問題ありません。
ご飯のセット&おいなりさんキット開封
何よりもまず始めにしなければならないことは、ご飯のセッティングです。そしてこのとき最も大切なのが、水の量です。あとですし酢を混ぜるので、ふだんご飯を炊くよりも少なめに水を調節してください。
おいなりさんキットの袋を開けると、中には甘いだし汁に浸かった油揚げと、野菜フレーク、そしてすし酢が入っています。写真は2人分×2のキットなので、すべての材料が2つずつあります。
パプリカを切る(任意)
キットの中に入っている野菜フレークで十分いろどりをとることができますが、もう少し手を加えてパプリカやニンジンのみじん切りを入れることもできます。このようにひと手間を加えることで、いろどりも栄養価もアップしますね。
みじん切りのジャガイモや玉ねぎを炒めて入れる家庭もあります。この過程は省略しても構いません。
油揚げを適度に絞る
ご飯が炊けるのを待つ間に、油揚げを絞っておきます。もともと買ってきたときの油揚げはひたひたのだし汁に浸かっています。このままではおいなりさんがべたべたになってしまうので、適度に絞ってだし汁を切ります。
あまり力を入れてぎゅっとしすぎるとできあがったときに味が少し薄く、口当たりもぱさぱさした感じになります。反対に軽く絞りすぎると、できあがりがべたべたになる上にご飯もうまく固まってくれません。適度な力加減で絞るように気を付けます。私はここの工程が一番緊張します。
あつあつご飯にお酢とフレークを混ぜる
炊きあがったご飯を、ボールに1膳強とり出します。湯気の立つあつあつのご飯にお酢とフレークを入れ、しゃもじで切るように、よく混ぜます。このときに、先ほど準備しておいたみじん切りのパプリカも混ぜます。
最初はなんだかびしゃびしゃに見えて、ご飯の量が少なすぎるのではないかと不安になりますが、ご飯を足さなくても大丈夫です。
そのまま混ぜているうちに水分が吸収されて、ご飯に粘りが出てきます。混ぜても混ぜてもまだ酢が残っているようでしたら、少しずつご飯を足して調節してください。
フレークがきれいに散らばり、ご飯に粘り気が出てきたら、「混ぜ」の工程は終了です。
油揚げに混ぜご飯を詰める
最終段階の「詰め」に入ります。握りずしの要領でご飯を軽くキュッと握って小さくまとめたら、油揚げを開いて押し込みます。握らずに、油揚げの中にご飯を詰め込むように入れても構いません。
ご飯の量に気を付けて、適当な量になるようにしましょう。多すぎると味が薄くなりおいしくない上に、あとでご飯が足りなくなってしまいます。少なすぎるとご飯と油揚げがくっつかずに分離してしまいます。
お子さんのいる家庭なら、ご飯粒が少しテーブルに散らばってしまうことを覚悟して、思い切って子供たちと一緒にやっても楽しいですよ。思いのほか子供でも上手に作ることができます。もちろん子供もお手伝いができて大喜びです!
おいしいいなりずしのできあがり
できあがったおいなりさんをお皿に盛り付けたら完成です!お弁当はもちろんのこと、子供の間食やパーティー・メニューとしても大活躍間違いなしです。
ご飯を炊く時間を除くと、所要時間はだいたい20分くらいです。「絞って」「混ぜて」「詰める」だけの簡単3ステップなので、作りやすいですよね。
子供は食欲に波があるものですが、食欲の落ちている時期にも、ご飯の代わりにおいなりさんを出すと喜んでぱくぱく食べてくれます。
まとめ
今回はいろどりをプラスするためにパプリカのみじん切りを加えましたが、キットと炊きたてご飯だけで作っても、簡単においしくいただくことができます。
キットに入っているフレークは、いろどりを与えるだけで栄養価はありませんので、ジャガイモやパプリカ、ニンジンなどのみじん切りをご飯に混ぜ込むといいですね。野菜が入ることで味も食感も栄養価もぐんとアップしますね。
お弁当の主役としてはもちろんのこと、週末のランチやパーティー・メニューにも、手作りおいなりさんを活用してみてはいかがでしょうか。