イタリアのクリスマス菓子「パネットーネ」のイベントに行ってみた

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イタリアクリスマス菓子・パネットーネのイベントに行ってみた

イタリアのクリスマス菓子「パネットーネ」をご存知でしょうか。イタリアでは11月に入ると、スーパーにもパスティッチェリア(ケーキ屋)にもずらっと並ぶようになります。朝ごはんにもおやつにも、友人へのお土産にもピッタリなパネットーネ。イタリア人も大好きなクリスマス菓子です。

そのパネットーネの年に1度のイベント「RE PANETTONE」がパネットーネの発祥の地、ミラノで開かれました。今回は、RE PANETTONEとはどんなイベントなのか、また見どころや注意点もご紹介します。

1ユーロ=約128円(2019年10月)

RE PANETTONEとは

パネットーネ

「RE PANETTONE」つまり「パネットーネの王様」という名前がついたこのイベントは、名前から想像できるように、パネットーネのナンバーワンを決めるイベントです。RE PANETTONEに出店できるお店には条件があります。その審査は厳しく、パネットーネひとつひとつを手作りしていることと、ナチュラルな素材だけを使い無添加であることが絶対条件です。

また個人店であることも条件の1つです。イタリア各地のパネットーネの職人たちが、30ほどの区画に分かれてそれぞれ自分のパネットーネを販売します。売れた数でナンバーワンを競うという仕組みです。

見どころ

試食をして1番おいしいパネットーネを探せる

パネットーネ

RE PANETTONEは「試食し放題」です。試食品がなくなりそうになると、お店のスタッフがすぐに次のパネットーネを開けて切り分けています。おいしそうだと思ったパネットーネ、気になったパネットーネにはすぐに手を伸ばしましょう。

売られているパネットーネの種類は、オレンジピールやドライフルーツの混ぜこまれた伝統的なものや、ピスタチオクリームが混ぜこまれたもの、チョコレートチップがたっぷり入りさらに上にもチョコレートクリームがかかったもの、そしてリキュールに漬けてあるものや、パンチェッタとチーズの入った塩味パネットーネなど様々です。いろいろ味見をして、自分の中でのナンバーワンを決めてみてください。

統一された値段で購入できる

料金表

RE PANETTONEに出店しているパネットーネは、「1キロ26ユーロ」と値段が統一されています。そのため値段に左右されることなく、味見をして純粋に1番おいしいと思ったパネットーネを購入できるようになっています。個人店のパスティッチェリア(ケーキ屋)がイベント外で売る値段は、「1キロ30ユーロほど」なので、イベントで購入するとお得です。

DONQに会える

ブース

日本の人気ベーカリー「DONQ」も来ていました。DONQのパネットーネを売ることはできないそうですが、DONQが日本で作ったパネットーネの試食を配っていたり、フォトフレームがあったりとイタリア人に囲まれていました。

イタリア物産展も

豚肉

奥のスペースでは、生ハムやチーズ、無添加のワインも売っていました。甘いパネットーネを食べ過ぎたらこちらに移動するのもアリかもしれません。

ピザ

また料理のプロモーションも行われていました。シェフが自分の得意料理を披露したり、ピザ職人が出張ピザ窯で焼いたピザを観客に配っていたりと、こちらのブースも盛り上がっていました。

誰と行くのがおすすめ?

スイーツ

パネットーネのイベントなので、やはりパネットーネや甘いものが好きな人と行くと盛り上がります。お腹いっぱい食べられるので、食べることが好きな人は得ですね。人が多いので、人混みが苦手な人には向かないかもしれません。そのような人は、人の少ない午前中を狙って行くといいでしょう。

来ているイタリア人を見てみると、小さい子からお年寄りまでいました。家族や友人同士、カップルでもどんな層の人にも楽しめるイベントです。

感想

スイーツ

パネットーネも食べること自体も大好きなので、毎年楽しみにしているイベントです。今年は購入するつもりは全くなく行ったのですが、いろいろ試食しているうちに思わず購入してしまいました。購入したのは、500グラムサイズの「TIRATTONE(ティラトーネ)」という名前のパネットーネです。13ユーロでした。

ティラミス味のパネットーネということで、マスカルポーネチーズとコーヒーリキュールの染み込んだ生地に、チョコレートがたっぷり上からかかっています。大好きなティラミスとパネットーネの組み合わせに負けて、気づけば購入していました。DONQは大好きなベーカリーなので、今年も会えて懐かしく感じました。欲を言えばDONQのコーンパンを次回は持ってきてほしいです。

注意点

入場について

イベント

入場は無料ですが、入場の際に「招待状」が必要になります。入り口に「招待状」が置いてあるので、名前とメールアドレスを記入しましょう。入り口の係員に見せて入ることができます。この「招待状」は公式サイトからもダウンロードできます。事前に名前、メールアドレスを記入した「招待状」をダウンロードしておくと、スムーズに入場できるでしょう。RE PANETTONEは人の集まるイベントです。

特に日曜日の午後3時過ぎは入場規制がかかり、外まで人が並んでいました。午前中や昼頃を狙って行くとすんなり入場できます。

パネットーネの購入について

パネットーネ

気に入ったパネットーネを購入したいと考えるなら、土曜日のできるだけ早めの時間に行きましょう。おいしい大人気パネットーネから売り切れていくからです。

わたしの友人は初日の午後に行って、大好きな店のどうしても買いたかったピスタチオ・パネットーネがすでに売り切れていてがっかりしていました。その店のピスタチオ・パネットーネは大人気らしく、初日の午前中で完売したそうです。早めの行動、早めの決断が大切です。

行き方

建物

2018年は、VIA WATT 15にあるイベント会場で行われました。地下鉄緑線(2番線)ROMOLO駅から、Biseglie方面行きの47番バスに乗り、3つ目のバス停で降りました。毎年行われているイベントですが、開かれる場所は毎年異なります。公式サイトから場所を確認してください。

基本情報

ウェブサイト
  • 名称:RE PANETTONE festa del dolce milanese
  • 入場料:無料
  • 開催日:11月半ばの土曜日、日曜日
  • 営業時間:土曜日10:00-20:00/日曜日10:00-19:00
  • 電話番号:tel:+39-02-2048-0319
  • 公式サイト:https://www.repanettone.it/

まとめ

パネットーネ

他の注意点として、おいしいパネットーネ職人が作ったパネットーネの試食し放題のRE PANETTONEなので、お腹いっぱいの状態で行くと楽しめません。わたしは昼食時に行ったのですが、小さいパニーノをかじってから行きました。腹3分目ほどの状態です。

パネットーネという甘いものだけだと昼食としては物足りないので、しょっぱいものを少し食べていくという工夫をしました。毎年開かれるパネットーネのお祭り「RE PANETTONE」。ぜひお腹を空かせて行ってくださいね。