留学生必見!ニュージーランドで銀行口座とカードを作る方法

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ニュージーランドでは、現金を使う人は圧倒的に少数派です。キャッシュレス化の進んだこの国では、現金を持ち歩くよりも銀行口座を開設してカードを持つほうが断然便利です。

慣れない土地で銀行に行くことに最初はハードルが高く感じるかもしれませんが、一度口座を開いてしまえばとても便利なので、早めに開設することをおすすめします。

この記事では、ニュージーランドで生活する人に便利な銀行口座とその開設方法をご紹介します。

ニュージーランドの銀行口座の概要

お金

銀行口座の種類

ニュージーランドの銀行口座の種類をおおまかにわけると、「Cheque(チェック)」と「Saving(セイビング)」の2種類があります。それぞれを日本でいうとChequeは当座口座、Savingは普通口座にあたります。

主に使用するのはChequeのほうです。通常はChequeには利子がつきませんが、お金の預け入れや引き出しが簡単にできます。Savingには利子がつきますが日々のお金の出し入れには向いていません。

しかし、Chequeの口座名は銀行によって違います。利用する銀行ごとに、どの口座がChequeなのかを確認しましょう。

ニュージーランドでおすすめの銀行口座

銀行のウェブサイト

私が最もおすすめするのが、「ANZ(オーストラリア・ニュージーランド銀行)」の「Jumpstart(ジャンプスタート)」という口座です。

Jumpstartは、21歳未満の人もしくはフルタイムの学生向けのChequeです。ニュージーランドの大学に通う私が現在利用しているのも、この口座です。

ちなみに、ANZではChequeのことを「Everyday Account」と呼びます。その名の通り、毎日の買い物や取引にぴったりの口座です。JumpstartのWebページはこちらです。

なぜ学生におすすめなのか

おしゃべり

Jumpstartは口座の維持費や取引手数料、さらにデビットカードの年会費が無料です。ちなみに取引手数料は、オンラインと窓口どちらを利用しても無料です。

同じANZでも、口座によっては窓口での取引手数料やカードの年会費が無料ではないものがあります。したがって、Jumpstartは学生用ならではの、お財布に優しいプランなのです。

そして、未成年でも単独で口座を開けることが特徴です。日本の場合は、未成年が口座を開設するときに多くの銀行で親権者の同意が必要です。

しかし、あなたが13歳以上であれば、Jumpstartの開設に親の同意は必要ありません。きちんと必要書類を揃えれば、たとえ未成年でも学生に口座を開設してくれます。

Jumpstartの具体的な開設方法

銀行のウェブサイト

Jumpstartの口座の開設方法は2種類あります。

  • ANZの支店に直接行き、窓口で口座を開設してもらう。その後、任意でオンラインの口座を開設する。
  • オンラインで口座を開設してから、本人確認をするために支店へ行く。

どちらも銀行の窓口に出向く必要がありますが、「窓口で手続き後にオンライン口座を開設」するか、「オンライン口座を開設後に窓口へ行く」か順序が変わるということです。オンライン口座の開設はこちらのWebページからできます。

 

ちなみに、私の場合は「窓口で手続き後にオンライン口座を開設」しました。まず窓口にてJumpstartを開設したいと伝え、必要書類を提出します。本人確認が済めば、スタッフがその場で口座を開設してくれます。とても簡単で、煩わしい手続きは一切ありませんでした

口座開設に必要な書類

Jumpstartを開設するのに必要な書類は以下の通りです。

  • パスポート原本
  • 学生ビザのコピー(有効期間が、6ヶ月以上残されているもの)
  • ニュージーランドでの住所証明書
  • 学生であることの証明書(学生証や、学校の発行する証明書)
  • 日本のマイナンバー

「ニュージーランドでの住所証明書」は、学生寮に住んでいる人は学校に住所証明書を発行してもらいます。そうでない人は、電気代の請求書や政府機関からの文書などの、公共機関が過去3ヶ月以内に発行したものが住所証明に使えます。

ちなみに、口座を開設する際に預金を用意する必要はありません。

日本のマイナンバーについて

2017年7月から、ニュージーランドで銀行口座を開設する際は日本のマイナンバーが必要になりました。

ANZのWebサイトには「IRD number」もしくは「International tax details(国際的な納税者情報)」が必要とありますが、IRD numberとはニュージーランドの納税者番号のことです。ニュージーランドで働く場合に申請するものなので、留学生は持っていない人が多いのです。

そこで代わりの「International tax details」として、日本のマイナンバーが利用できるというわけです。

マイナンバーの原本はいりませんが、番号そのものの記入が求められます。日本で住民票を抜いたことによりマイナンバーが失効した人も、そのマイナンバーを記入しましょう。

デビットカードの入手方法と使用方法

キャッシュカード

キャッシュレス化が進んでいるニュージーランドでは、デビットカードをよく使います。クレジットカードとは違い銀行口座から即時に支払われるため、お金の管理が簡単です。また、おつりや小銭の心配もないので、慣れてしまえば現金払いに戻れなくなりますよ。

デビットカードの入手方法

デビットカードは、Jumpstartを開設すれば必ず作ってもらえます。ジャンプ・スタートを開設後、スタッフさんがデビットカードの作成に移ります。

ここで、2つの受け取り方法に分かれます。カードをその場で作ってもらうか、後日郵送してもらうかです。その場で作る場合は、デビットカードの「PIN(ピン)」と呼ばれる4桁の暗証番号を決めます。スタッフに聞かれるので、考えておきましょう。

郵送の場合、あなたの名前が刻まれたカードが届きます。その後、Webサイトもしくはアプリで暗証番号を設定するか、支店に行ってPINを設定します。

デビットカードの使用方法

晴れてデビットカードを手にしたなら、早速使ってみましょう。

たとえば買い物をしてレジで支払いをするとき、カード読み取り機を使うわけですが、ここでポイントです。読み取り機の種類によって、少し手順が変わります

「payWave(ペイ・ウェイヴ)」という機能がついた読み取り機では、カードを機械にかざすだけ。「ピッ」と音がすれば支払い完了です。

しかし、ペイ・ウェイヴ機能がないものは、カードをスワイプもしくは機械に挿入する必要があります。その後、「Cheque」、「Saving」、「Credit」の3つの口座選択肢が表示されるので、「Cheque」を選択します。最後に自分で設定したピンを入力して支払い完了です。

アプリを入れて送金もラクラク

アプリ

ANZの口座を開設した人向けに、とってもおすすめのアプリがあります。それは、「ANZ goMoney」のアプリです。アプリの入手は銀行のWebサイトなどから入手可能です。

ANZ goMoneyのここが便利!

アプリ

このアプリでは、口座の残高や取引履歴が一目で分かるようになっています。画像は私が実際に使っているJumpstartの口座が表示されています。残高がマイナスになっていて、びた1セントも支払えない状況に追い込まれています。

さらに、アプリを使えば口座間の送金も簡単にできます。アプリ画面の下の方にある「PAYMENTS」をタップしてから、「PAY A PERSON OR BILL」を選択します。その後、送金先の口座番号と金額を入力して、「Pay」を押して完了です。

口座番号を保存すれば、次からは打ち込む必要ありません。なので、ほんの10秒で送金の手続きができてしまうのです。他にも便利な機能があるので、ぜひインストールして使ってみてください。

まとめ

以上が、ニュージーランドでの学生向け銀行口座の開設方法でした。この記事を読み終えて、口座開設の流れがイメージできたのではないでしょうか。

私はニュージーランドに来て間もないころ、「口座開設は難しそうだから後でやろう」と先延ばしにしていました。しかし、やってみたらとても簡単で、デビットカードが便利でもう手放せません。

皆さんが早めに口座開設をして、便利なキャッシュレス・ライフをお楽しみいただくことを願っています。