イギリス実体験ルポ・初めての留学で友達をつくるきっかけ

イギリス









留学中は現地学生だけでなく他国からの留学生とも知り合えて、日本では経験できないすばらしい出会いがたくさん待っています。

しかし、初めて留学する人にとっては、言葉や文化が異なる外国人とうまくやっていけるかどうか、不安なこともあると思います。 私も大きな不安と期待を胸に抱きながら、イギリスのケント大学での長期留学をスタートしました。

ここでは実際の経験をふまえて、外国の友人との交流について紹介していきます。

授業での出会い

グラウンド

私が留学して初めて人と交流したのは、授業が始まる前のオリエンテーションでした。大学院留学前の準備段階の人が多く通うPre-sessionalという英語コースで、中国、台湾、タイ、サウジアラビアの人たちがいました。

私は中国語も少しやっていたので、英語と中国語で積極的に話しかけて、たくさんの中国人学生と出会いました。ものすごく勇気がいることでしたが、みんな新しい友人をつくりたいと思っていたようで、優しく対応してくれました。

イギリス

出会った翌日には中国人学生2人といっしょに、スーパーで買ってきたレトルト食品を食べました。初めての経験で緊張していましたが、異国での新たな交友のうれしさにすごく興奮していたのを覚えています。

寮での出会い

食事

寮ではキッチンをシェアしていたので、ハウスメイトと談話することも多かったです。インド系イギリス人、スペイン人、フランス人、パキスタン人といっしょに住んでいました。

お互いのニックネームを考えたり、自分の母国の国旗をキッチンに貼ったりして交流を広げていきました。「日本の国旗ってこんなにシンプルなんだっけ?」「この国旗はどういう意味があるの?」というふうに会話が始まるきっかけとなりました。

ハウス・パーティー

パーティー

寮生活の中で時折行われていたのが、ハウス・パーティーです。寮のキッチンで友達が友達を呼び、おおぜいの人たちが集まってお酒を飲み、わいわいと盛り上がります。けっこうみんな自分の国出身の友達を誘ってきていたので、そこで初めて会う留学生もいました。

偶然、私とインド系イギリス人のハウスメイトが同じ誕生日だったため、誕生日前日に誕生日会を開きました。私もほかのハウスメイトもそれぞれ友人を招待し、とても盛り上がりました。

午前0時に日付が変わった瞬間に、みんなでバースデー・ソングを歌ってくれました。その感動は今でも忘れられません。

図書館での出会い

イギリス

私はよく図書館で夜遅くまで勉強していましたが、同じようにいつも同じ席で勉強している中国人男性がいました。

あるとき「あなたも中国人?」と中国語で声を掛けられ、私も中国語をやっていたので「いえ、日本人です」と中国語で答えたことをきっかけに、仲よくなりました。いつも同じ図書館の空間で、お互いに刺激し合ってがんばっていました。

友達を介して

食事

友達から友達へ

友達つながりで新しい友人に出会ったことも、何度もありました。

例えば、中国人の友達が図書館でほかの友達と話しているときに、“Hi, it’s been for a while. How have you been?”「久しぶりだね。元気だった?」というふうに声をかけると、自然と隣にいる友達を紹介してくれました。

偶然その友達が日本語に興味があるということで意気投合し、いっしょにイギリス国内を旅行しました。

旅行して関係が深まる

出会ったばかりの人と泊りがけはとても不安でしたが、話しているうちにお互いのことが理解できるようになりました

道中その人がオックスフォード大学の図書館入りたさに、図書館の2階に向かって「中国人ですか?!」と勉強中の中国人学生に大声で話しかけて開けてもらったときには、びっくりしました。

「恥ずかしいからやめよう」といったのですが、ケンカになってしまいました。でも結果、お互いに自分の思っていることを言えるようになったので、そのあとの旅はとても楽しかったです。

米

意外と友達の紹介で知り合った海外の友人も多く、紹介してもらった最初の友達以上に親しくなることもありました。出会いはどこにでも広がっているんだなと、しみじみ感じた瞬間でした。

まとめ

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留学中での海外の友人との出会いを紹介してきました。新しい出会いはどこにでもあります。寮や授業でいっしょになった人だけでなく、偶然隣り合った人とでさえ、仲よくなれることもあります。

共通しているのは、声を掛ける勇気と相手のことを知りたい、自分のことを知ってほしいという気持ちだと思います。留学の際はぜひ、積極的に自分から声を掛け、そして出会い一つ一つを大切にすることでよい友好関係を築いてください。