冬にワシントンDCに来る冬にワシントンDCに来るならズーライツを見なきゃもったいない！ならズーライツを見なきゃもったいない！

アメリカの首都、ワシントンDCにあるスミソニアン国立動物園（Smithsonian’s National Zoo）では、毎年ホリデー・シーズンになるとズーライツ（ZooLights）という夜間イベントが開催されます。

動物園中がたくさんのイルミネーションで飾りつけられる華やかなイベントです。クリスマスにちなんだ屋台やゲーム、アトラクション、コンサートもあり、寒さを忘れて楽しめます。

今回は、実際に参加してきた筆者の体験を通してズーライツについて紹介します。

※1ドル=約107円（2019年6月）

ズーライツとは

スミソニアン国立動物園で毎年11月下旬から1月初旬にかけて開かれるお祭りです。開催期間中は毎日、動物の展示時間終了後から午後9時まで行われています。動物園が入場無料なのと同じく、ズーライツの入場料も無料です。

このお祭りではイルミネーション、ホリデー・シーズンのお菓子の販売やギフト・ショップの出店やコンサートがあり、アメリカらしいクリスマスを体験できます。

また、メリーゴーランドやミニSLなどのアトラクションもあるので、子供から大人まで楽しめるようになっています。

園内の歩道という歩道がイルミネーションで飾られ、真昼のように明るくにぎやかな雰囲気になります。ほとんどのイルミネーションは、パンダやライオンなど園内の動物や自然をモチーフにしたユニークな形をしています。

装飾に使われているのは50万個以上の環境に優しいLEDライトです。自然環境や動物の保護を目的とするスミソニアン動物園らしさが表れています。

LEDライトだけでなく、一部のエリアではプロジェクション・マッピングやレーザーライトを駆使した演出もあり、飽きることなく見て回れます。

イルミネーションだけでなく、クリスマス・マーケットも開かれます。クリスマス・マーケットとは欧米のイベントで、日本のお祭りの縁日のような出店で軽食や土産物が売られます。

ズーライツに出店しているのは主に地域のアーティストです。アーティストと言っても、美術品だけでなく、日用品やお菓子まで幅広いジャンルの芸術性があるお店がそろっています。クリスマス・グッズだけでなく、DCにちなんだデザインも多いので、お土産選びに最適です。

クリスマス・マーケットはズーライツ期間中の限られた数日しか開催されず、お店によっては参加しない日もあるので、お店に行きたい場合は事前にホームページを確認しましょう。

ズーライツでは乗り物やゲームも楽しめます。常設のメリーゴーランドもライトアップされてきれいです。子供向けにはストラックアウト（的当てボール・ゲーム）、輪投げや射的などの出店があり、特にミニSLが人気です。

また、傾斜のある広場を生かしてスライダー系や、滑車にぶらさがって空中を滑り降りるジップラインのようなスリルが味わえるアトラクションも設置されます。

アトラクションは人気なので、特に週末は人が集中して行列になることがあります。待っている間は寒いので、防寒具があるといいでしょう。

筆者はクリスマス・マーケットが開催される日を選んで行ってきました。大勢の人が来ていましたが、園内はとても広いので人が分散しており、イルミネーションとクリスマス・マーケットはしっかり見ることができました。

動物の形のイルミネーションにはゾウやパンダのようなかわいらしいものだけでなく、クラゲやコウモリなど、日本の動物園だったらあまり取り上げないような生き物もモチーフになっているのがおもしろいです。

ミニSLに乗りましたが、SL本体とコースもライトで飾られて幻想的なので、人気なのにも納得できました。

DCの年末は東京の冬と同じくらいの気温ですが、歩き回っているときは人々の熱気もあり寒さを感じませんでした。

ズーライツには本物の動物はいません。動物たちには夜はしっかり休息をとってもらうため、開催中は展示をやっていません。室内展示施設は閉鎖、屋外飼育エリアの動物も小屋に移動していたり、照明がなかったりしてまったく見られないようになっています。

室内展示施設が閉鎖されているので、寒さから逃れて屋内で過ごせるのは各ギフトショップやインフォメーション・センターのみとなります。

一部の屋外アトラクションは、気温1.6度（華氏35度）以下のときは中止になることがあります。

アトラクションに小さい子供が参加するときは大人の同伴が必要になることがありますが、その際付き添いの大人の料金もかかるので注意が必要です。

スミソニアン国立動物園の冬のお祭り、ズーライツについて紹介しました。イルミネーションだけでなく、アメリカのクリスマスらしいアトラクションやショップも楽しめるイベントになっています。

動物園を含め市内の観光名所は、冬の間は日照時間に合わせて午後の早い時間に閉まってしまいます。しかし、その分ズーライツのような暗くなった後に開かれるイベントがあるので、寒い冬の夜でも楽しめます。

ホリデー・シーズンにワシントンDCに訪れる機会があれば、ぜひズーライツに参加してみてください。