ニュージーランド滞在に欠かせないものといえば、電話とインターネットへのアクセスです。日本にいる家族に連絡をしたり、道を調べるためにGoogleマップを使ったり、旅行先で撮った写真をSNSにアップしたりする時に必要になります。
ニュージーランドを旅行中に電話やインターネットを使う場合、便利で安い選択肢はズバリ、現地のSIMカードを使う方法です。この記事では、SIMカードの購入方法や、購入後に使える便利なサービスをご紹介します。※1ニュージーランド・ドル(NZD)=約75円(2019年3月)
ニュージーランドでSIMカードを購入しよう
SIMカード購入の大前提として、ご自分のケータイやスマホがSIMフリーであることを確認しましょう。
ニュージーランドでは、短期・中期滞在をする方向けに、「Travel SIM(トラベル・シム)」と呼ばれるプリペイドSIMが販売されています。
トラベル・シムは、空港や街中にあるキャリア会社の支店で購入できます。支店には必ずスタッフがいるので、トラベル・シムを買いたいと言えば、その場でアクティベートまでしてもらえます。
その際には、ケータイやスマートフォンの言語設定を英語にして、店員さんにも読めるようにします。
私がSIMカードを購入したときは、写真のような手のひらサイズのカードを渡されました。SIMカードの電話番号が書かれていて、抜きとられた日本のSIMカードも貼り付けられました。
旅行者におすすめの携帯キャリア
ニュージーランドには、いくつかの大手通信会社があります。その中で、私が最もおすすめする会社は「Spark(スパーク)」です。なぜなら、他の会社にはない、スパークだけのすごいサービスがあるからです。
スパークのココがすごい
スパークはニュージーランドの首都ウェリントンに本部を置く通信会社で、ニュージーランドという土地に深く根付いたキャリアという印象があります。
なぜなら、スパークはニュージーランド国内に1,000ヶ所以上の無料Wi-Fiスポットがあるからです。白とピンクを基調とした電話ボックス兼無料Wi-Fiスポットは、1日最大1GBまで使用可能です。
Wi-Fiスポットの具体的な場所は、こちらのスパークのWebページからご覧になれます。
外でもインターネットを使いたい方には、嬉しいサービスですね。
スパークのプラン一覧
スパークのトラベル・シムには5つのプランがあります。Webサイトはこちらです。
英語ではわかりにくいので、3番目のプランを例として和訳をしました。
価格 | 59NZD(約4,370円) |
期間 | 2ヶ月 |
データ量 | 10GB |
通話 | ニュージーランド国内への通話無制限 海外への通話200分 |
テキスト(SMS) | ニュージーランド国内へのテキスト無制限 海外へのテキスト200通 |
ソーシャライザ | SNS(Facebook、Messenger、Spotify、Twitter)が、2ヶ月につき1GB無料 |
その他 | ・1日1GBの無料Wi-Fi ・SIMカード本体は無料 |
価格は、日本の旅行者用SIMカードと比べても、かなり安いです。通話とテキストも、十二分な量が利用できます。連絡手段としては文句なしです。
データ量は、YouTubeなどで動画を観たいという方には少し心配な量です。しかし、そこは無料Wi-Fiをうまく活用すれば安心です。
アプリを入れてもっと便利に
トラベル・シムをアクティベートしたら、スパークのアプリをインストールしましょう。データやテキストの使用状況を確認したり、追加でデータを購入できます。
このトラベル・シムは、旅行用プランの期限をすぎても電話番号やSIMカードが無効になりません。アプリを通して新しいプランを購入すれば、使い続けられるのです。
例えば、あたながニュージーランドに1ヶ月半滞在するとします。その場合は、29NZD(約2,175円)で1ヶ月のプランでトラベル・シムを購入し、残りの半月は新たにデータを購入したり、プランをリニューアルすれば良いのです。
これもアプリがあれば簡単にできるので、インストールすることをおすすめします。アプリのダウンロードはこちらから。
ケータイごとSIMカードを買うには?
ここまでSIMカードのみの購入に焦点を当てましたが、SIMカードと一緒にケータイやスマホも買うという選択肢もあります。スパークやその他の通信会社では、SIMロックされているプリペイド型のケータイやスマホを、SIMカード付きで販売しています。
どんな人が購入するべきかというと、
- SIMフリーのケータイやスマホを持っていない人
- 日本の電話番号を使うため、日本のSIMカードを抜きたくない人
……になるでしょう。
大手キャリアの品揃え
価格は、安いもので29NZD(約2,175円)で、Wi-Fiも使えます。これは「Vodafone(ボーダフォン)」というキャリアのWebページに載っています。
また、スパークでもSIMロック済みのケータイやスマホが売っています。しかし、無料Wi-Fiサービスを使うなら、ガラケーではなくスマホを選びましょう。こちらのWebサイトの「Prepaid(プリペイド)」商品の一覧をご覧ください。
実は、ケータイやスマホを購入してから9ヶ月経てば、無料でSIMロック解除できます。9ヶ月以内でも、30NZD(約2,250円)で解除できます。
レンタルWi-FiルーターとSIMカード、どっちがいいの?
レンタルWi-FiルーターとSIMカードの、主な長所と短所をまとめてみました。
長所 | 短所 | |
レンタルWi-Fiルーター | ・手軽に導入できる ・1日に利用できるデータ量が多い | ・レンタル日数が長いほど高額に ・バッテリー切れの心配 |
SIMカード | ・とても安い ・ニュージーランドの電話番号が取得できる | ・購入に手間と時間がかかる ・超短期の滞在だと元を取れない |
比べてみると、レンタルWi-Fiルーターという選択肢は、超短期(1週間以内)の旅行に向いていることがわかります。
レンタルWi-Fiルーターは、例えば「500円/日、600MB/日」のように、1日の料金とデータ量が決められていることが一般的です。つまり、レンタル日数に比例して料金がかかる、ということです。
なので、日数が長くなる場合はSIMカードの方が断然オトクになります。滞在期間に合わせて、自分にあった選択肢を選べると良いですね。
SIMカードで快適なニュージーランドライフを
ニュージーランドで連絡手段やインターネットへのアクセスを確保するなら、SIMカードが1番便利でオトクです。都市部には、誰でも利用できる無料Wi-Fiスポットがありますが、速度や安定性は信頼できません。
SIMカードを購入してアプリやWi-Fiスポットを活用すれば、あなたは現地民並みに通信サービスを使いこなせます。ニュージーランドでの滞在を安心で便利なものにするために、ぜひSIMカードをゲットしましょう!