ドイツ製品といって思い浮かぶのはベンツ、BMW、アウディやポルシェなどの高級車・ゾーリンゲンの刃物・リモアのスーツケースなどではないでしょうか。ドイツ商品のイメージは「 頑丈・長持ち・カッコいい 」で、日本の「 きゃしゃ・手軽・かわいい 」とは違う方向性を持っています。
シンプルでよいものを長い間使う習慣があるので、素材にもこだわりがあり全体的に価格も高くなりがちです。そんなドイツにもリーズナブルで気軽に手に取れる素敵な商品がたくさんあります。今回はそんなドイツのおすすめ雑貨をいくつかご紹介します。
*モンブランは、1993年にスイスの会社に買収されていますので、以降ドイツの製品ではありません。
キャンドルホルダー
ドイツでは青白い蛍光灯の明かりより、温かみがある黄色い明かりの方が好まれます。街のイルミネーションやレストラン、家の電灯もロウソクのような黄色い明かりが主流です。
そのせいか、家庭でもろうそくやキャンドルホルダーがよく使われます。かわいいキャンドルホルダーがたくさんあるので、見ているだけでもウキウキします。私はキャンドルホルダーをよく友人へのプレゼントに買います。
いろいろな雰囲気のキャンドルホルダーがあるので、プレゼントする相手が好きそうなタイプを選ぶ時間も楽しいのです。キャンドルホルダーや家庭用の雑貨は、街を歩いているといろいろなお店でみかけます。例えば小物・デコレーションのチェーン店のDekoやDeptoなどでも1年中購入することができます。
価格も10ユーロくらいからあります。ただ、私がキャンドルホルダーに目がいくのは大抵冬のクリスマスマーケットです。ついつい足を止めてプレゼントを選んでしまうのも、いつもクリスマスマーケットなのです。
スノードーム
寒くて長い夜が続くドイツの冬は、家の中にいる時間が多くなります。そんなとき家の中にお気に入りの小物があると、家でじっとしていても楽しい時間を過ごせてとても心地がいいです。ドイツにはそんな素敵な小物がたくさんあります。スノードームもその1つです。
スノードームとは簡単に説明すると、水を入れた透明のドーム型のガラスの中に、建物や人などのミニチュアと細かい雪のようなものを入れたものです。振ると雪が降っているように見えるのでスノードームと呼ばれています。きれいなので見かけると買う予定もないのについついスノードームを見てしまうことがあります。
スノードームの幻想的な明かりを見ていると、普段はあわただしく流れる時間もそのときだけはゆっくり流れているように感じられます。(写真はスノードーム型のLEDランプです)価格は大きさや中のデコレーションの凝り方によっていろいろです。安いものは3ユーロから高いものは100ユーロを超えるものまでありますので、自分で見て気に入ったものを選ぶのがいいと思います。
こちらも街を歩くとたくさんのお店で見かけます。もちろん前述して小物・デコレーションのチェーン店のDekoやDeptoなどにもあります。
カード
ドイツでは誕生日をとても大切にしています。ドイツでは誕生日を迎える人が自分の職場にケーキを持って行ったり、ときには家でパーティを主催したりします。50歳になっても60歳になっても誕生日をお祝いします。また、パーティに招待されるとカードとちょっとしたプレゼントを持って、一緒に誕生日をお祝いします。
その他にも、クリスマスカードや結婚、出産、ちょっとしたお礼を伝えたいときなどカードにメッセージを書くことがよくあります。メッセージを書くのがメインなのでカードの中はシンプルなものが多いですが、カードの種類もバラエティに富んでかわいいものからシックなものまでいろいろあります。
飾るだけでも楽しいのでカードを見ていると、送る予定もないのに欲しくなってしまいます。メッセージがなくても、そのままでかわいいので日本の友人へ何も書いていないカードをプレゼントすることもあります。
ファーバーカステル (Faber-Castell) の筆記用具
ファーバーカステル(Faber-Castell)は、250年の歴史を持つドイツの老舗筆記用具メーカーです。その中でもクレヨンと色鉛筆は秀逸です。どちらも環境にやさしく、子どもの安全面にも考慮して選ばれた素材が使われており、初めて筆記用具を手に取った子でも持ちやすい凹凸のついたフォーム、折れにくい芯など使い勝手へのこだわりもあります。
そしてそれだけではなく、見た目は普通の色鉛筆なのに、描いた後に筆に水を溶かして馴染ませると絵具で描いたように絵が変化する不思議な水彩色鉛筆もあります。パステルカラーの仕上がりがとてもきれいなので、子どもだけでなく大人も楽しんで使えます。色も6色・12色・24色から最高120色までさまざまです。
セットではなく1本単位で好きな色だけ買うこともできます。現在オンラインショップで1本1.85ユーロです。見た目もカラフルで海外らしさを感じます。お子さんや絵やスケッチが好きな方へ、ご自分用にもお土産にもおすすめです。文具屋さんに行けばどこにでもありますが、Garelia-KaufhofやKarlstadtなどのデパートに行けば必ずあります。
店舗だけでなく、それぞれオンラインショップも持っています。Faber-Castell自体も専門のオンラインショップを持っています。日本にもオンラインショップがあります。
シュピーゲラウ/リーデル(Spiegelau/Riedel)のビール・ワイングラス
ドイツといえばビールにワインが有名です。ドイツでは日本とは比べ物にならないリーズナブルな価格でおいしいビールとワインを楽しむことができます。そんなドイツには素敵なビールグラスやワイングラスがたくさんあります。
例えば約500年の歴史を持つ、老舗シュピーゲラウ(Spiegelau)というメーカーのビールグラスは、丈夫で軽くて価格もリーズナブル、それでいて独特の形をして目も楽しませてくれます。クラフトビール専用のグラスなどもあります。価格も例えば4つセットで25ユーロ、単品でも10ユーロ前後のグラスがたくさんあります。
シュピーゲラウはもともとビールグラスに定評があるメーカーですが、2004年にオーストリアの有名グラスメーカーのリーデル(Riedel)の傘下に入りました。リーデルは高級でエレガントなワイングラスに定評があるメーカーです。以来、シュピーゲラウはビールグラスに加え、リーデルのエレガントさを取り入れつつも、価格はリーズナブルなワイングラスもたくさん作るようになりました。
https://www.shop-spiegelau.com/
リーデルのワイングラス
飲みものの味はどんなグラスを使うかによって味や香りが大きく変化します。特にワインの場合はその違いが顕著にあらわれます。そのためゼクト(シャンパンと似ている炭酸のアルコール。生産地がシャンパニュー地方以外のものをゼクトと呼ぶ)・白ワイン・赤ワイン用それぞれ専用のグラスがあります。価格帯はネット購入だと1脚25ユーロくらいから70ユーロくらいまでが大多数です。
お得なセット売りもあります。写真は赤ワイン用のワイングラスです。空気にたくさん触れるようにデキャンタ(ガラス製の瓶)に入れておいた飲み頃のワインを、大きなチューリップ型のワイングラスで飲みます。
そのとき漂ってくる豊かなワインの香りでグラスの大切さを実感します。いったいどれほどの違いがあるのか、どんな美味しいワインを楽しめるのか、1度ぜひシュピーゲラウ・リーデルのグラスで試してみてください。
https://www.riedel.com/de-de/shop
まとめ
ドイツのお薦め雑貨をご紹介しました。ドイツ製品はシンプルで飽きのこないデザインが多く、使っているとなぜかゆっくりと落ち着いた気分になってきます。どの商品も手ごろな価格な上に種類が豊富なので、選ぶのも楽しいですし何種類か買って試してみることもできます。
自分へのちょっとしたご褒美、またはプレゼントにもピッタリだと思います。知らない雑貨、気になる雑貨があったら1度ぜひ手に取ってみてください。