アレルギーや怪我に注意!タイで果物を食べる際に気をつけたいこと

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タイと言えばマンゴーやバナナなどトロピカルフルーツが頭に浮かぶ人も多いことでしょう。種類の多さと値段の安さでは東南アジアでタイが一番だと思います。タイはいつも手に届くところに果物があって、日本にいるときよりも頻繁に果物を食べます。

私が住んでいるチェンライではマンゴー、マンゴスチン、ランブータンなどほとんどの果物が1キロ100円くらいで買えます。マンゴスチンは1キロ買うと13個くらいありますから、ついパクパクと何個も何個も食べてしまいます。

とても甘くておいしいタイの果物ですが、知らずに食べると後で大変な目にあうこともあります。ここでは、タイの果物を食べる前に知っておくべきことをいくつか紹介します。

マンゴーで痒くならないために

マンゴー

マンゴーはかぶれやすい

日本人に最も人気のあるタイの果物はマンゴーです。本場の甘くてジューシーなマンゴーはもちろんおすすめです。

しかしマンゴーはウルシ科の植物なのでかぶれを引き起こすことがあります。かぶれの原因の成分は特に樹液、皮、種の周りに多く含まれています。

木にいっぱいたわわになっているマンゴーを見かけて、思わず写真を撮りたくなってしまうかもしれませんが、木の下に立ったり、木に触れたりしないようにしましょう

アレルギーを持っている人は全身に赤い湿疹ができる人もいますし、特にアレルギーを持っていなくても痒くなったりします。

かぶれやすいのは種類によって変わる

タイでは熟したマンゴーをイエローマンゴー、熟していないマンゴーまたは熟しても色の変わらないマンゴーをグリーンマンゴーと呼びます。どちらかというと、グリーンマンゴーの方がかぶれやすいようです。

タイ人によると、グリーンマンゴーの皮を剥く前に水で洗って、剥いてからもう1度洗わないといけないとのことでした。

イエローマンゴーはかぶれる成分が少ないですが、種の周りはかぶれる成分がたくさん含まれていますので、種をしゃぶらないようにしましょう。

パイナップルで舌が切れる!

パイナップル

チェンライのパイナップル

私が住んでいるチェンライはパイナップルがとても有名で、最近は日本にも輸出されるようになりました。私はチェンライのパイナップルは世界で1番おいしいと思っています。缶詰のパイナップルよりも、甘くてジューシーです。

チェンライでは毎年5月になると「パイナップル・ライチー祭り」が開かれ、街のいたるところでパイナップルが山積みされているのを見ます。お寺などでは「自由にお持ちください。」とパイナップルが無料で配られます。

食べ過ぎに要注意

パイナップルは、食べ過ぎると舌がヒリヒリ痛くなってきます。これはパイナップルの中にある「ブロメライン」という、たんぱく質を分解する酵素が私たちの舌の表面を刺激するからです。

タイ人は水を飲みながらパイナップルを食べますが、飲み物を飲むことはブロメラインを洗い流すために有効な手だそうです。

また、たんぱく質を含む乳製品と一緒に取ると、舌への刺激が抑えられるそうです。私はよくヨーグルトや牛乳と混ぜてスムージーを作っていますが、確かにスムージーで舌が痛くなったことはありません。パイナップルをたくさん食べるときは、これらのことを試してみてください。

ラムヤイで喉が痛くなる?

ラムヤイ

ラムヤイは日本では竜眼(りゅうがん)と呼ばれています。その名の通り竜の目のようにまん丸な形をしています。ラムヤイはとても甘い果物です。果物の中では1番甘いのではないでしょうか。

ベトナムやフィリピンでも竜眼を食べたことがありますが、タイのラムヤイは大ぶりで身が厚く、食べごたえがあってとてもおいしいです。また、ラムヤイは漢方薬に使われるほどとても栄養価の高い果物です。タイに来たときは是非試してみてください。

甘さと手軽なことから、いくらでも食べられますが、タイ人は口を揃えて「食べ過ぎちゃダメだよ。」と言います。甘すぎてたくさん食べると喉が痛くなったり、体が熱くなったり、口内炎ができたりするそうです。パイナップル同様水を飲みながら食べる人が多いです。

危険なドリアンの食べ方

ドリアン

くさいドリアンの美味しい食べ方

ドリアンは果物の王様と呼ばれていますが、匂いが強いので好き嫌いが分かれますよね。私はドリアンが大好きで「くさい」と思ったことはありません。冷蔵庫に入っているたくあんの方がよっぽど臭いと個人的には思っています。

ちなみに私はドリアンを凍らせて食べています。もともとクリームのような果肉なので本当のアイスクリームのようになります。匂いもだいぶ和らぎますよ。

ビールと一緒は避けよう

タイ人の間では「ドリアンとビールを一緒に取ると死ぬ。」と言われています。ビールを含むアルコール類とドリアンを一緒に食べるとお腹の中で発酵してガスが溜まって破裂すると考えられているからです。

実際破裂するまでは行かないですが、ガスが溜まるのは事実であって、胸やけや膨張感の原因になるので、一緒に食べるのは避けることをおすすめします。

ココナッツウォーターはいつ飲む?

ココナッツ

ココナッツオイルやココナッツウォーターはここ数年日本でもとても人気がありますね。前回日本に一時帰国した際にココナッツウォーターがコンビニでも売られているのにはびっくりしました。ココナッツウォーターは飲む点滴と言われるほど栄養たっぷりで体にいい飲み物です。

しかし、ココナッツウォーターは体を冷やす作用があるので、タイでは夜に飲む人はいません。体を冷やすと子宮にもよくないので、生理中の女性は生理が重くなると言われています。妊娠中の方も気を付けた方がいいでしょう。

夏の暑い日やスポーツをした後など体が熱くなっているときに飲むのがベストだそうです。

まとめ

日本人の友人に大のマンゴー好きがいました。タイに来る目的は8割がマンゴーと言うくらい、マンゴーを食べることを楽しみにしていました。

市場でマンゴーを2キロも買い、早速皮をむいて食べ始めました。本場のマンゴーの美味しさに感動して、手も口の周りもべたべたにしながら食べていました。

それから数時間後友人は口の周りが痒みだして、あっという間に口の周りが真っ赤にただれました。次の日にはただれが首の方まで広がって、とうとう病院に行きました。

気の毒なことに「マンゴーアレルギー」と診断され大好きなマンゴーを食べることができなくなったのです。

友人はそれまで何度もマンゴーを食べたことがありましたが、アレルギーを起こしたことはありませんでした。新鮮なマンゴーの皮に触れたり、種をしゃぶったりしたのが原因だと思います。

私の友人のように今までアレルギーを起こしたことがない人でも、アレルギーを発症することがあります。南国のフルーツを食べるときは注意を守って楽しんでください。