タイ・チェンマイで登山!ドイ・インタノンの雲海は絶景!

ドイ・インタノン









タイのドイ・インタノン国立公園。「ドイ」はタイ語で「山」を意味します。標高2,565メートルのタイ最高峰の山をとりまく公園は、自然豊かで人気の観光地です。

このドイ・インタノン国立公園は、滝や国王の記念塔なども見どころですが、今回はタイ人とキャンプして知ったドイ・インタノンの寒さと、山頂からの絶景をご紹介します。意外と寒い季節に山に行きたがるタイ人の心とは……

※1バーツ=3.4円(2019年現在)

山で1泊、早朝に出発

キャンプ

ドイ・インタノン山頂付近にはキャンプ場が点在しています。常設テントかコテージを借りることができますが、12月、1月は観光シーズンも重なり、早めに予約しないと取れないようです。 テントの持ち込みもOKです。

私たちが泊まったのは、ดอยชัวร์ญ่า(Doisureya) というキャンプ場。タイ人の友人に予約をしてもらい、12月の終わりにキャンプをしました。ダイナミックなお肉のバーベキューをして、楽しい夜を過ごしたら、コテージやテントに分かれて一晩泊まります。

bbq

タイとはいえ10度以下に下がるので、寒いです。しかもコテージには暖房がないです!シャワーが電気ではなくガスだったので、あったかいお湯が出てなによりです。かけ布団も1枚だけ。しっかり着込んで寝ないといけません。

雲海に浮かび上がる日の出

日の出

朝5時に起床です。タイとは思えない寒さ。吐く息が白く、肩をすぼめて集合しました。薄暗い中、登山口(Kew Mae Pan nature trail)へ向けて出発です。

登山口付近に着くと、びっくりです。長蛇の縦列駐車の列。延々走ってようやく車を停めることができました。

車を降りたら見晴らしの良いところへ急いで行きます。眼の前が開けてきたと思ったら、思わず「わー!」と歓声が上がります。

見事なまでの息を呑む絶景。薄暗がりの中昇り始めた朝日が、地平線まで広がるかのような雲海をオレンジ色に染めてゆきます。これはもう、言葉で言いあらわせない情景です!

雲海はタイ語で「タレー・モック」=雲(霧)の海。やはり海と表現するのは同じですね。

登山で最高峰へ

気温

登山口も長蛇の列です。登山では、グループごとに地元のモン族の人が1人ガイドに付きます(200バーツ)。気温は4度でした!

往復2〜3時間の山歩きです。ある程度山道は整備されていますが、起伏の激しいところもあるので、木の杖を借りて登ります。

20箇所くらいのポイントがあるので、ポイントを通過するたび、半分まで来た!とか、あと少し!と気力を取り戻します。所々にあるベンチで水分補給をして疲れを癒やします。

疲れも吹っ飛ぶ絶景の頂上

山頂

さすがに頂上付近までくると、足がつりそう。でも、目の前に広がる景色で疲れも吹き飛んでいきます。早朝の日の出とはまた違って、快晴の空の下での雲海もまた格別です!

見晴らしの良い場所にデッキがあり、雲海を背景に絶好の撮影スポットとなっています。標高の高いところでは、また違った植物が自生していて、目を楽しませてくれます。

花

予想外の寒さに注意

登山

キャンプ場を含めた山頂は本当に寒いです。ダウンのジャケットがあった方が良いです。コテージも暖房がないので、皆ジャケットを着たまま寝ました。ここは本当にタイ?と思うほど不思議な場所です。

12月頃になると、チェンマイの衣料品売り場ではダウンのジャケットが並ぶようになります。タイでこんなもの必要かな?と疑問でしたが、山に来て謎が解けました。

常夏の国のタイ人にとっては、ダウンジャケットを着て、毛糸の帽子をかぶって、寒い寒い!と言うことが、やってみたい体験なのです。

ドイ・インタノンへの行き方

パーキング

日帰りなら、市内からソンテウ(乗り合いタクシー)などで行く人もいます。交渉次第ですが、5、6人乗車で1人400〜500バーツで行った方もおられます。

ツアーなら、英語のガイド付きで1,000バーツくらいで行くこともできます。日本語ガイドのツアーもありますが、料金が高めです。ツアーだと20分くらいの散策程度の山歩きコースが多いです。

約2時間のトレッキングをするなら、Googleマップなどで「Kew Mae Pan nature trail」の名前で検索すれば、登山口に行けます。キャンプ場は「DoisureyaCamping」で検索してください。

キャンプをするなら自家用車かレンタカーで出かけると良いです。バイクのツーリングも気持ちよさそうです。

チェンマイ市内から南へ108号線をひたすら1時間ほど走り、「Doi Inthanon National Park」の標識を目指して1009号線へ右折。どんどん山に向かって行き、途中にある国立公園の入口で入場料を払います。

基本情報

ドイ・インタノン国立公園

  • 名称:Doi Inthanon National Park
  • 住所:Ban Luang,Chom Thong District, Chang Wat Chiang Mai 50160,Thailand
  • 定休日:無
  • 電話番号:+66-53-286-728
  • 入場料金:外国人大人300バーツ、子供150バーツ、車1台30バーツ、バイク20バーツ

ドイ・シュアヤー キャンプ場

  • 名称:DoisureyaCamping(ดอยชัวร์ญ่าวิวสวย)
  • 住所:บ้านขุนกลาง หมู่ 7 ต.บ้านหลวง (Ban Khunklang Moo7 T.Ban Luang)จอมทอง (Chomthong)เชียงใหม่ (Chiang Mai)50160ไทย Thailand
  • 電話番号:+66-81-9517446、+66-84-3711220
  • 利用料金:コテージ…800バーツ〜2,000バーツ(乾季は雨季より高い価格設定)、常設テント…サービス料1人100バーツ、テント代200〜700バーツ
  • メールアドレス:doisureyacamping@gmail.com
  • 公式サイト:http://www.doisureyacamping.com/

※予約時、日本語は使えません(英語、タイ語)

まとめ

夕日

日本では初日の出を見る風習がありますが、ドイ・インタノンで日の出を見るのもまた格別です。しかも12月、1月は乾季なので、雨が降る心配はほとんどありません。

タイで味わう寒さ!そして絶景の雲海をぜひ一度おためしください。暑い!というイメージしかないタイでの新たな発見は、忘れられない魅力的な体験となるに違いありません。