ベルリンという街はヨーロッパらしい場所から一風変わった雰囲気の場所まであり、どこを切り取ってもインスタ映えする街です。そんなベルリンで今回ご紹介するのは一風変わったスポット、ベルリン=ダーレム植物園(Botanischer Garten)です。
ベルリンに来てまで植物園?と思うかもしれませんが、この植物園、温室のデザインから庭のデザインまで趣があってよい写真が取れることでしょう。
ベルリン=ダーレム植物園の概要
ベルリン=ダーレム植物園とは
ベルリン=ダーレム植物園(Botanischer Garten und Botanisches Museum Berlin-Dahlem)(以降はベルリン植物園と記載します)は、ベルリンの南、シュテーグリッツ=ツェーレンドルフ(Steglitz=Zehlendorf)地区という静かな地区にある植物園で、ベルリン自由大学という大学の施設です。
しかし、一般にも公開しており、温室では世界中の様々な植物、外には美しいイングランド式庭園が広がっています。
敷地の面積はそれほど広いわけではなく、一時間から二時間程度ですべてのスポットを回ることができます。
ベルリン植物園がおすすめの理由
インスタ映えといったらカラフルでかわいいアートや食べ物、壮大な風景などの非日常を体験できるような被写体がほとんどですが、この植物園はイベントの時以外はいたって静かな植物園です。
では、なぜここがおすすめのインスタ映えスポットなのでしょうか。
木造建築
まず、園内に入ると目の前にはドイツの特徴的な「木組みの家(Fachwerkhaus)」様式で建てられた大きな家が目に入ります。
ベルリンは第二次世界大戦時に大きな被害を受け、新しく建て直されている建物がほとんどです。また、北と南の文化的な違いから、日本人がイメージするような「ドイツ的」な家はほとんどありません。
しかし、この植物園にある家はそんな日本人がイメージする「ドイツ的」な建築方法で建てられており、蔦の絡まった映画に出てきそうな美しい見た目も相まって、インスタ映えすること間違いなしです。
イングランド式庭園
また、植物園の庭は四季とりどり、様々な表情を見せてくれます。春には芽吹き、夏には多くの花が咲き、秋や冬は少し寂しいがどこか哀愁漂うような表情。その全てが、どこを切り取っても良い表情を見せてくれます。
また、ヨーロッパの庭園に特徴的なパヴィリオン(ガゼボ)もあったりと、探せば探すだけ綺麗な風景を見つけることができます。そのバリエーションの豊富さ、想像力を刺激される庭もおすすめの理由の一つです。
温室
また、温室にある植物たちも最大の魅力です。中には世界各国の植物が展示されており、植物に興味のある人はもちろん、無い人も植物の見た目だけで十分に楽しめます。中は、熱帯エリアや水生植物エリアなどの気候や生息環境によって分けられています。
この温室は、歩いて回ると約30分、じっくりと説明を読みながら歩くと1時間から2時間程度で回れるでしょう。
イベント
植物園は様々なイベントを行っています。その代表的なものが毎年クリスマスシーズンである11~12月に行われているクリスマスイベントです。このイベント期間中はライトアップやイルミネーションが施され、たくさんの人で賑わいます。
また、そのほかにも定期的にイベントを行っています。上記の写真は2019年の7月の19-20日に行われるイベントの告知です。もしも、滞在期間中にイベントがあれば是非行ってみることをおすすめします。
このイベントのチケットは通常の入場券ではなく特別な入場券になり、ホームページから購入をすることができます。
ベルリン植物園へ行くのがおすすめの時期
いつ行ってもいいと思いますが、一番きれいなのは旅行シーズンといわれる4~9月です。今回、使用した写真も去年の9月に撮影したものです。
冬はとにかく寒くて曇りの時のほうが多いので、パッとしない写真になってしまいます。しかし、クリスマスシーズンの11~12月は植物園でもクリスマスイベントが行われており、イルミネーションを見ることができます。
したがって、クリスマスマルクトのついでに行くということもできます。
ベルリン植物園へ行く際の注意点
ベルリン植物園はクレジットカード決済ができないので、事前に現金を持っておいたほうがいいでしょう。
植物園内には軽食のとれるカフェがありますが、少し値段が高いので自分で食べ物を持って入っても構いません。そして、中で気に入ったスポットで食べるという風景も見られます。その際、でたごみは必ず園内のゴミ箱に捨てるか、自身で持って帰るようにしてください。
ベルリン植物園への行き方
ベルリン植物園は市内とは少し離れた場所にありますが、アクセスは非常に簡単です。まず、定番スポットである「ブランデンブルク門」や「ポツダム広場」からはS-Bahnという電車が走っており、そのS1に乗れば一本で「Botanischer Garten」という駅にいくことができます。
そこからは、道にある標識に従って5-10分ほど歩けば入り口につきます。
また、「アレクサンダー広場」などからもM48番のバスで一本で行くことができます。その場合、「Botanischer Garten」というバス停で降りれば目の前に入り口があります。
基本情報
- 名称:ベルリン=ダーレム植物園(Botanischer Garten und Botanisches Museum Berlin-Dahlem)
- 住所:Königin-Luise-Straße 6-8, 14195 Berlin
- 営業時間:9:00-20:00
- 電話番号:030 83850100
- 入場料:大人6ユーロ、学生3ユーロ、6歳以下の子供無料。また、家族用入場券もあり、大人二人と14歳以下の子供4人までの家族で12ユーロ、一人の大人と14歳以下の子供4人までは7ユーロになります。また、大人は17時以降は3ユーロで入場できます。
- ホームページ:https://www.bgbm.org/de
まとめ
もちろん、ベルリンの定番インスタ映えスポットもいいですが、周りとは違う一風変わった写真を撮りたい、少し落ち着いたところでじっくりといい写真を撮ってみたい、という方にはおすすめできるスポットです。
また、クリスマス時期のイルミネーションはとてもきれいで、インスタ映えすること間違いないでしょう。
気になったら、ぜひ観光のついでにベルリン植物園に行ってみてください。