タイでも湯船にゆっくり浸かろう!メーチャンの隠れ家温泉「パートゥン温泉」

温泉









海外で暮らすと、温泉に行きたい、ゆっくり湯船に浸かりたいと思うことがよくあります。日本のお風呂文化に慣れ親しんでいると、シャワーだけではなんとなく物足りない気がするんです。海外に住みたいけど、温泉にも入りたい、そんな人には朗報です。

北タイのチェンライ一帯にはいくつかの温泉施設があります。今回はその中でもちょっと隠れ家的で、まだあまり多くの人に知られていない温泉施設を紹介します。

1バーツ=3.5円(2019年7月現在)

隠れ家的な温泉施設「パートゥン温泉」

パートゥン温泉

パートゥン温泉(Namphu Rong Pa Tueng)の場所

チェンライ市内から車で北へ30分程行くとメーチャンという街に着きます。そこから1089号線を約7キロタートン方面へ進むとパートゥン温泉施設が見えてきます。温泉が勢いよく吹き出して噴水のようになっています。

パートゥン温泉までの公共交通機関はないので、車で行くか、レンタカーやタクシーを利用することになります。

料金と必要なもの

国営施設と私営施設が1か所ずつあり、両施設とも入湯料は大人100バーツ(約350円)、小人50バーツ(約175円)です。国営施設の方は日本の温泉を意識しているようで、湯上がりに着れる浴衣なども用意してありました。有料ですが、タオルや石けんもあるので、手ぶらで行っても大丈夫です。

パートゥン温泉はすべて個室

パートゥン温泉

温泉はすべて個室タイプで、人数に応じて部屋の大きさが違いますが、6人くらい入れる大部屋もあるようです。私が入ったのは6畳くらいの浴室に3畳くらいの脱衣場がついていました。

ぬるいお湯が浴槽に半分くらい入っていて、自分で温泉用の蛇口と水の蛇口をひねってお湯の温度を調節します。お湯の温度は70〜109℃くらいあるそうなので、水と混ぜながら入れます。お湯はトロッとしていて、とても上質です。

日本の温泉のように効能などの説明はありませんが、入り心地抜群で体にいいこと間違いなしです。

洗い場がない

浴衣

ただ1つ欠点を挙げれば、体を洗う場所がないことです。浴槽の脇で一応は洗えるのですが、排水口が浴槽の中にしかないので、泡だらけのお湯が全部浴槽の中に流れ入るようになっています。そのため、洗い終わると、栓を抜いて浴槽のお湯をすべて流して、もう一度お湯を貯め直さなくてなりません。

大きな浴槽なので、お湯が貯まるのに時間がかかります。時間に余裕を持って行ったほうがいいですね。

温泉卵を作ろう

温泉卵

日本の温泉を意識しているようで、湯上りに着る浴衣が用意してあったり、冷たい麦茶のサービスがあったりと日本人には嬉しいサービスもあります。冷たい麦茶を飲みながら、施設のバルコニーで休んだ後は温泉卵を作ります。

近くの売店には、鶏卵、うずら卵、アヒルの卵がそれぞれ竹の籠に入って売られています。値段は20〜50バーツ(約70〜180円)です。

施設のあちこちでもくもくと煙を上げている温泉溜まりに卵を5分ほど浸けると完成です。タイ人は固めの卵が好きなので10分くらい浸けてくださいと言われますが、日本の温泉卵を作るのは5分で十分です。アヒルの卵は黄身が大きくてオレンジ色で濃厚です。とても美味しいのでオススメです。

湯上がりにはビールとバーベキュー

バーベキュー

温泉で汗を流し、温泉卵ができあがるのを待っているとどんどんお腹が減ってきます。温泉施設の近くにはローカルな雰囲気の食堂が何軒かあります。店の前には豪快に炭火で焼かれたお肉やお魚が並んでいて食欲を駆り立てます。

適当に食べたいものを指差してソムタムやもち米、それに冷たいビールをオーダーしたら豪華なランチです。できたての温泉卵も一緒にここで食べられます。タイではよくある普通の食事なのですが、温泉の効果もあって特別美味しいような気がします。

足湯に浸かるタイ人たち

足湯

温泉卵を作る場所の近くに無料で利用できる足湯があります。日本の足湯を想像してはいけません。
子どもたちは服のままで水遊びのようにキャッキャと騒ぎ、おじいちゃんやおばあちゃんも足湯にどっぷり体ごと浸かっています。

「すごい光景だなぁ」と思って眺めていると、おじさんが自分の飼い犬をドボンと湯船に放り込みました。「わっ!」と思わず叫んでしまいましたが、目の前に犬を放り込まれたおばあちゃんはビクともしていません。

当たり前のことなのでしょうか。私にはよくわかりません。誰も文句を言う人もいません。タイ人らしいおおらかな反応です。

まとめ

チェンライ周辺にはこのような温泉施設がいくつか点在しています。日本の温泉のように風情のあるものではありませんが、泉質はとても良く、チェンライに長期滞在する私にはとてもありがたい存在です。

チェンライの冬は気温が10℃を下回ることもあり、そんな日には湯船がとても恋しくなります。また温泉卵を作ったり、マッサージを受けたり、食事をしたりするところもありますので、家族やお友達と一緒に出かけるのも楽しいところです。

たまにはタイで手足を伸ばして、肩までゆっくり温泉に浸かるのもなかなかいいものですよ。