留学や旅行、就職で人気の都市の中で寒い都市といえば、トロントを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。
私はトロントは寒いと聞いていましたが、実際どれくらい寒いのか想像できませんでした。渡航前に冬の対策準備をしていったほうが良いのか、どういう服装を他の人は着ているのか気になるところだと思います。
寒がりだった私でも今では快適に冬を過ごしています。今回はトロントの冬を初めて経験する人に向けて、私なりの真冬対策をご紹介したいと思います。※カナダドル=約85円(2019年3月)
トロントの気温
気候
カナダの中でもトロントは寒い都市として知られています。日本で言うと北海道に近い気候です。
トロントは夏の期間が7・8月と短く、9月になると急に肌寒くなります。夏は短く冬が長いのがトロントの気候の特徴です。11月から12月にかけて寒さが増してきます。平均2℃から-3℃ですが、今年の11月(2018年)に11月の過去最低気温を記録しました。
過去最低気温は-12.4℃でしたが、なんと今年は-13℃にまで下がりました。この日は風も強く体感温度が-20℃を超えていました。私はこの日に外出する予定があり、泣く泣く出かけました。目以外はしっかり防寒対策をし、なるべく外に出なくて済むようなルートを使いました。
最も寒い時期
1・2月は最も寒い時期であり平均最低気温は-10℃です。ここまでくると1℃の時が春のように暖かく感じてきます。
この時期になると”Extreme Cold Warning”(エキストリームコールドワーニング)という極寒警報をよく耳にします。この警報は-15℃以下になった時に発令されます。
1・2月の冬は寒さが痛さに変わるくらい寒く冷たいです。防寒対策はしっかりとっておきたいものです。
しかし、さすが極寒の都市トロントです。暖房対策がしっかりなされています。外は-15℃なのにも関わらず、室内では半袖の人を見かけるくらいです。私は極度の寒がりでしたが、慣れてくるとこの寒さのなかでも快適に過ごすことができます。
トロントの真冬の服装
カナダでの冬はおしゃれより防寒対策が最優先です。日本のようにおしゃれにニット帽を被ったり、可愛らしいブーツを履いたりしている場合ではありません。いかに冷たい空気から肌を隠すことができるかが鍵になってきます。
トロントの冬は寒さを通り越して痛さを感じることもあるので、おしゃれは我慢して防寒対策をすることがルールです。
真冬の着こなし方
日本でもおなじみのヒートッテックは欠かせません。その上に貼るホッカイロを背中に2枚、お腹に2枚貼っていました。そして、薄手のニットを着てから厚手のフリースやニットを着ます。その上に厚手のジャケットを被ります。これで上半身の寒さ対策はバッチリです。
可愛らしいスカート履きたいのですが、そんなことは言ってられません。ジーンズの下に裏毛のタイツを履きます。靴下の上から長めのモコモコ靴下を履きます。厚手の靴下を履かないと指先が凍ってしまいます。
雪の日が続くこともあり、冬はブーツが必須です。厚手のブーツで防水対策がされているものだとより便利です。
手袋も厚手のものがいいです。厚手のものを持っていない場合は、二枚重ねで手袋を使うことをおすすめします。
真冬用のジャケット
カナダグースなどの真冬用のジャケットがたくさん売っています。値段の相場は約1,000ドル(約85,000円)になりますが、かなり暖かく着込む必要もないので1枚持っていても良いと思います。
日本では見ることのないデザインや手に入りにくいブランドもあるので、お土産としても良いです。
私は真冬用に奮発してコートを買いました。体だけではなくフードを被ると顔まわりも暖かいので重宝します。
日本ではジャケットのフードはおしゃれのためにありますが、カナダでは防寒用にしっかり使われています。かさばりますが、真冬用のコートを持っていなければ重ね着をするのが鉄則です。
日本から持って来て良かったもの
私は日本から持っていけるものはできるだけスーツケースに詰めていました。ニットやジャケットは現地で購入することは簡単ですが、見つけることが難しいものもあります。私が日本から持って来て良かったものを紹介します。
ホッカイロ
寒がりな私は日本でもホッカイロは手放せません。トロントでもホッカイロを売っているお店はありますが、1枚売りで約1.5ドル(約130円)します。サイズは小さく日本のホッカイロに比べて持続性が短いためあまりおすすめしません。
日本のホッカイロはバラエティ豊かで1日使っても温かいです。30個入りで600円で売っていたりと、日本で買う方が安く、使い勝手がいいです。
カナダ人の友達に日本から持って来たホッカイロを渡したところ、とても気に入ってくれました。朝に開封したホッカイロなのに夜になっても温かさが持続していたので、驚いていました。
日本のホッカイロをトロントで安く買いたいという方は、日本人コミュニティサイト”e-maple”を活用してみると良いです。時々、帰国直前のためホッカイロを売りますという人がいるので興味のある方はぜひチェックしてみてください。
- http://www.e-maple.net/(e-maple)
ヒートテックとヒートテックタイツ
2016年にユニクロがトロントにオープンしました。日本では定番のヒートテックが、トロントのユニクロでも買うことができるようになりました。しかし、私は渡航前に日本のユニクロでヒートテックを買い込みました。セールの時に買い込むことで節約もできます。
ヒートテックタイツは真冬の寒さ対策に重宝しました。厚手で暖かいタイツはよく見かけますが、薄手のものはあまり見たことがありません。ジーンズの下に履いてもかさばることなく動きやすいのでおすすめです。
トロントと日本のユニクロの値段の差はあまりありませんが、トロントの税金は13%なので、日本で買う方がお得です。海外に来てまで日本のブランドを買いたくないという人は、渡航前に準備しておくと良いと思います。
トロントにも日本の物を売っているお店はありますが、日本で買う方が安いです。初めて渡航する人にとってはどこに行って買えば良いか分からないと思います。最低限の防寒対策は渡航前に準備しておくと、急な寒さでも対応できると思います。
体もぽかぽかアップルサイダー
日本ではあまり馴染みのないドリンクですが、カナダでは冬になるとどのカフェにも定番メニューとして置いてあるホットドリンクです。
サイダーというと炭酸を思い浮かべますが、実は炭酸は一切入っていないのです。りんごを丸ごと絞り、そこにスパイスを加えたものがアップルサイダーです。酸味と甘みがありシナモンのふわっとした香りがします。
自宅で飲む場合は、お鍋にコップ2杯分のアップルサイダーを入れて温めています。レモンがある時は輪切りにし、マグカップにそのまま入れています。
スパイスの香りが苦手でなければ、日本人の口にも合うドリンクだと思います。苦手な方はフルーツを加えて、アレンジしてみるのも良いです。冬に飲むとホッとするのでカナダに来た際はぜひ飲んでみてください。
簡単スパイシースープ
寒い冬にはスープが欠かせません。体の芯から温まるように生姜をたっぷり使ったスパイシースープをよく作ります。
私はトムヤムクンが好きなのですが、家でも作れないかと思い試行錯誤しました。トムヤムクンにはパクチーやココナッツオイルなどが欠かせません。しかし、私は普段の料理では使わないのでこれらを一切使わないトムヤムクン風のスパイシースープをご紹介します。
材料(4人分)
- ★トマト:大3
- ★生姜:3かけ
- ★マッシュルーム:4個
- ★じゃがいも:2個
- ◯ホットソース:大さじ3
- ◯味噌:大さじ1
- ◯中華だし:大さじ2
- 水:5カップ
ホットソースはSRIRACHAと呼ばれるものを使います。アジア系のレストランに行くとよくテーブルに置いてある調味料の1つです。
- 1. トマトを湯むきします。湯むきしたトマトを小さくカットします。
- 2. 生姜をおろします。マッシュルームとじゃがいもは一口大に切ります。
- 3. 沸騰したお湯に★を全て入れます。
- 4. じゃがいもが柔らかくなったら弱火にします。
- 5. ◯を溶かしながら入れていきます。
- 6. 3分ほど煮込めば完成です。
辛いのが苦手な方はホットソースと生姜を少なめに入れてください。お好みで具材を追加しても良いです。ライムを入れても美味しいです。
◯の調味料は毎日作る料理で使うので常備してあります。具材はその日の冷蔵庫の中身を見て大体決めてしまいます。特別な材料は必要なく、手軽に作れるのでおすすめです。
トムヤムクンにはココナッツオイルやナンプラーがあると良いですが、なかなか使う機会がありません。今回は代用して使いましたが、トロントのスーパーには世界各国の調味料がたくさん置いてあります。料理が好きな方はぜひいろんな調味料を試してみてください。
まとめ
トロントの冬は体感温度-20℃にもなることもあり寒い都市です。しかし、カナダの人たちは寒さにも負けず外に出ていきます。真冬でもバーやクラブは賑わい、ジャケットの下に肩や脚が出ているドレスを着ている女性たちを見かけました。
最近、私は屋内のボルダリングを始めてみました。久々の運動で筋肉痛に悩まされていますが、凍える冬でも楽しく乗り越えられそうです。
トロントにはジムが至る所にあるので、気軽に運動をすることができます。ぜひ運動も交えつつ、防寒対策をしっかりしてカナダの冬を楽しんでください!