2012年の年末に、ブルガリアからマケドニアへ、バスで移動したときのデータをまとめました。
バルカン半島諸国は、2010年代は電車網がまだあまり発達していません。その代わりにバスでの移動がとても楽にできました。
日本にいると、バスでの出入国もなかなかない経験です。特にヨーロッパ諸国は、EU圏ということもあって独特な出入国になります。楽しい経験になると思います。
マケドニアについて
マケドニア(2019年から北マケドニアと呼称変更)はあまり日本人に知られていない国。ですが、かの有名なマザーテレサさんが生まれた国で、生家が記念館になっています。私はマザーテレサさんが大好きなので、東欧に行く機会があれば絶対行きたいと思っていました。
観光大国ギリシャやブルガリアに接しています。マケドニアは歴史が古くスコピエは紀元前3000年からの歴史が残されています。また、オスマントルコ支配下にあった時代も長いため、ヨーロッパとアジアが折衷した街並みもあり、それらの観光に力を入れています。
トルコなどのアジア側からの交通路としても知られていて、いろんな地域の文化を感じられるマケドニア。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
入国ルートと出国ルートとチケット値段
入国
ブルガリアのソフィアにある国際バスターミナルから、マケドニア首都スコピエの中央バスターミナルまで、バスで入国しました。ミニバスおよびバスが運行しています。1日3便。所要時間は約5時間半で、費用は30レフです(約2000円)。
ブルガリア ソフィア国際バスターミナル
トラフィック マーケット
- 現地表記:Amsticketbg OOD
- 住所:bulevard “Knyaginya Maria Luiza” 102, 1202 Tsentralna Zhp Gara, Sofia, ブルガリア
- 電話番号:+359 88 794 6820
- map:https://maps.app.goo.gl/kRfV4
出国
マケドニアからコソボに行った時と、セルビア経由でボスニア・ヘルツェゴビナに行った時に出国ルートを利用しました。
マケドニアは、立地的にもかなりいろんな国へのアクセスが可能なようで、私が使ったような国際バス便も、あちこちの国へ運行されていました(例としてはギリシャやトルコ方面、バルカン半島の旧ユーゴスラビア方面など)。
コソボへの移動は320ディナール(約700円)でした。
バスの中のようす
ソフィアのバスターミナルに止まっているバスは、大きなものから小さなものまでさまざまでした。
私が乗ったのはミニバスでした。定員数が10人程度の小さなバスで、座席もほぼ決まっていないような形のものでした。故にトイレもありませんでしたし、乗客も6人程度でしたので、空いてる座席を利用して横になって寝ていました。
休憩は1度のトイレ休憩、そして国境越えの際に降りる機会がありましたが、それ以外は走りっぱなしというシステムでした。夜の11時にブルガリアのソフィアを出発し、マケドニアには朝の4時半に到着しました。
イミグレーションの通過方法
私がブルガリアからマケドニアへ入国する際は、国境を越える時に自分で手続きをしに行かねばなりませんでした。いったんバスを降りて、イミグレーションに入ります。
ただし、手続き自体はかなり簡単に終わることがほとんどで、滞在場所と滞在日数を聞かれる程度です。
他の人の経験談を調べてみると、バスの中でパスポートが回収され、スタンプが押されて戻ってきただけだったという人もいるので、私が行ったとき(2012年)とは変更されている可能性もあります。
通貨は独自通貨
マケドニアでは、2012年はマケドニアディナールという独自通貨を用いていました(2019年も同様)。そのため、両替の必要性があります。町のATMや両替屋などで両替することが可能です。
バルカン半島地域に関しては、基本的にはユーロを使用できる国の方が稀ですが、両替の時にもととなる貨幣はユーロからしかできない場所が多いです。まずユーロを持っていき、その上で現地で通貨を交換するのが良いでしょう。
マケドニア首都・スコピエへの到着
バスターミナルについて
入国・出国ともに、マケドニアの首都・スコピエのバスターミナルを利用しました。電車の大きな駅に隣接しており、都会の真ん中という雰囲気です。全体的に雑然としたバスターミナルでした。
バスターミナルには警備の人などはいますが、ほぼ形だけのようでした。自分のことは自分で守る気持ちを、しっかりと持ちましょう。
両替などは簡単に行えます。食事に関しては、バスターミナル付近およびバスターミナル内に喫茶店などが存在しました。お土産も、バスターミナル付近でも買うことが可能です。物価は割と安いです。
マケドニア スコピエ中央バスターミナル
- 現地表記:Хотел Карпош
- 住所:Bulevar Partizanski Odredi, Skopje 1000 マケドニア共和国
- map:https://maps.app.goo.gl/pmCsd
街の雰囲気
街の様子は、だだっ広いところに大きな建物が目立ちますが、裏通りなどはあまり良い雰囲気ではありませんでした。治安がよくないところもありますので、用がないなら近寄らないようにしましょう。
入出国の際のエピソード
マケドニア出国の際ですが、コソボのプリシュティナ行きのチケットを購入したとき、「なぜコソボに行くんですか?」と聞かれることが多かったです。悪い意味ではなくて、純粋に疑問であり、観光に行くというと喜ばれました。
アジア人がコソボへ向かうことは大変珍しかったようで、それが嬉しかったようです。
ターミナルでも、バスのなかでも、皆さんとても好意的に接してくれました。非常に楽しい時間を過ごすことができました。
戸惑ったこととしては、バスの待ち時間が長い割に、時間を潰せるところが近隣に少ないことでした。朝早く到着した時なんて、バスターミナルそのものが閉まっていて、寒空の下待たされた事がやはり辛かったです。
まとめ
マケドニアに入出国した際のデータをまとめました。
東欧の一国ということで日本ではマイナーなエリアですが、交通の便がよくて、遊びに行きやすいという印象でした。いろんな地域の文化も受け入れており、歴史的にもみどころの多い国です。
スコピエは観光に力をいれていて、バスターミナルにも、観光客への歓迎ムードが感じられました。周りの人との交流も楽しんでみてくださいね。