クロアチア〜モンテネグロ間をバスで入国してみよう

夜景









東欧を周遊するなら、お勧めなのがクロアチアのドゥブロヴニクからモンテネグロのコトルへのバスルート。片道2~3時間という短い道のりですが、道中には非常に美しい風景が広がっています。

バスはお世辞にも快適とは言えない状態でしたが、それでも周りの美しさを楽しめることを考えると、お釣りがくると思うほど。多くの人にコトルを訪れてほしいので、そのための方法をここにまとめます。

モンテネグロについて

モンテネグロ

モンテネグロは旧ユーゴスラビアの中でも新しい国家の一つです。元は「セルビアモンテネグロ」という名前でしたが、2006年6月3日にセルビアから独立し、モンテネグロとなりました。

湾が非常にきれいな「コトル」は景勝地の一つとしても数えられており、ユーゴスラビアの中でも美しい場所の一つとして有名で、モンテネグロは隠された絶景の国としても知られています。

モンテネグロへの入国ルート

バス

クロアチア・ドゥブロヴニク→モンテネグロ・コトルへ移動。

コトルは観光地ですが、鉄道網がないためにバスでしか移動できません。そのかわり、バスやターミナル側は観光客に慣れているので、コトルへ行きたいとメモを見せると問題なく現地まで案内してくれました。

ドブロブニク中央バスターミナル

モンテネグロ・コトル・バスターミナル(Autobuska Stanica Kotor)

チケットの購入方法とビザについて

モンテネグロ

チケットの購入方法

乗車前に、バスの運転手に直接交渉して購入しました。135HRK。直接交渉が不安なら、バスターミナルでもチケットは購入できます。クロアチアは英語が話せる人は少ない(若い人には多いですが)ので、あらかじめ目的地などは現地語でメモを作っておくと安心です。

この地区を走る路線は、バスターミナルの窓口で購入するか、運転手か車掌から購入するというこのスタイルのどちらかを選べます。

路線や時刻などはバスターミナルで調べたり、ネットでも閲覧できます。行き先はバスのフロント部分に表示されていますが現地表記なので、あらかじめメモを取っておくと見つけやすいです。

バス会社のオンラインサイトはこちら→https://www.buscroatia.com/

ビザは不要

モンテネグロでは、観光目的の場合はビザは不要。最初に入国した日から6ヵ月以内でしたら、合計90日まで滞在できます。

ビジネスなど特別な場合のみ、ビザが必要となります。ビザの申請は、モンテネグロ大使館が日本にないため、セルビア大使館が代理で受け付けてくれます。

(参考:https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/montenegro/index.html

英語は通じません

バスの乗り場であるクロアチアの公用語はクロアチア語。英語を話せる人はあまりいません。観光スポットには英語を学んでいるスタッフもいますが、私が乗ったドゥブロヴニク〜コトル間のバスでは英語は通じませんでした。

固有名詞は英語もクロアチア語も同じなので、行き先のみをしっかりと伝えて乗車しましょう。

乗り物は年代物のバス

風景

かなりオンボロのバスでしたが、それも異国情緒と割り切りました。床の間から走っている道路が見えるようなバスだったので、日本では絶対に乗ることができませんね。

少人数の路線バスで、乗車できる人員は15名程度。トイレはありませんので、乗り込む直前に済ませておきましょう。

4時間ほどで到着しますが休憩がないため、食べ物やお土産などは道中で購入することができません。乗車前にクロアチアで準備をするか、コトルに降りてから購入しましょう。

コトルまでの道中は、湾岸を走るため視界が非常に開けていて気持ちいいです。入り江や海など、写真好きの方にはたまらない風景の連続になると思います。

イミグレーションの越え方

風景

国境でイミグレーションに立ち寄ります。管理局があり質問はされますが、正直旧ユーゴスラビアの中でもかなり適当な感じを受けました。簡単な質問に答えるだけでスタンプを押してもらえるので、たいていの人は問題なく通過できると思います。その後、歩いて国境のラインを越えます。

コトル→ドゥブロヴニクへのバスは、イミグレーションで時間が掛かる、という情報を聞いたことがあったので覚悟していたのですが、ドゥブロヴニク→コトルはスムーズに越えることができました。(コトル→ドゥブロヴニクは、管理局の窓口が少ないそうです。)

モンテネグロ・コトル・バスターミナルの様子

モンテネグロ

バスターミナルの治安について

コトルの治安に関しては、全体的にのんびりとしたムードで、悪いとは感じませんでした。目つきの鋭い人や貧しい服装の子供もおらず、警備員も暇そうにしていました。海外からの観光客だから、とじろじろ見られることもありません。

首都・ポドゴリツァに関しても同様です。ポドゴリツァからは列車を利用して移動したのですが、駅で列車を待っている間もそこまで怖さなどは感じなかったことを思い出します。

両替は必要なし

モンテネグロは独自通貨がなく、ユーロを使用しています。このため、基本的に両替の必要はありません。

ただ注意するべきなのは、周辺諸国からの移動の際でしょう。周辺国の独自通貨は一切使えないので、入国前に通貨をユーロに両替するのが望ましいです。

まとめ

ハーバー

クロアチアから、モンテネグロまでのバス移動についてまとめました。

景色は圧巻の一言で、世界さまざまな場所を見てきましたが、その中でも記憶に残るくらい鮮やかで、これを見ることができたのは本当に人生の宝の一つとなりました。港が陽の光を反射する風景や夕暮れ時などは、この世のものとも思えないレベルです。

階段

また、コトルの旧市街も、中世の街並みが保存されていたり、入り組んだ路地裏があったりで見応えがあります。

東欧へ行く際は、ぜひコトルへお立ち寄りください。