日帰りで楽しむ！ドレスデンのクリスマスマーケット＆観光モデルルート

毎年冬になるとドイツ各地で行われるクリスマスマーケット。その中でもドレスデンの旧市街で開催されるシュトリーツェル・マルクトはドイツで最も古いクリスマスマーケットで三大クリスマスマーケットの1つと言われています。（諸説あり）

また、かつてザクセン王国の首都だったドレスデンの歴史は古く、情緒溢れる見どころもたくさんあります。

今回は、ドレスデンのクリスマスマーケットに行きたいけれど宿泊する時間はない！！という方におすすめの観光スポットだけを選んだ、日帰りでも満喫できるモデルルートをご紹介します。

本当に日帰りできる？？ドレスデンへのアクセス

ドイツの東端に位置する都市ドレスデンはチェコとの国境付近にあり、東ドイツではベルリンに次ぐ人気観光地です。ドイツの首都ベルリンやライプツィヒなど、ほとんどの東ドイツの都市から日帰りで旅行できる場所にあります。

ドレスデンを観光する場合にはドレスデン中央駅を利用すると便利です。ドレスデン中央駅は主要都市からのICE（ドイツ版新幹線）、IC（特急電車）などたくさんの電車が停車します。

日本人がよく訪れる都市からドレスデン中央駅までの所要時間

ミュンヘン、デュッセルドルフからは難しいかもしれませんが、ドレスデン観光は半日あれば主要観光スポットを回れるのでフランクフルトからの日帰りも十分可能です。

シュトリーツェル・マルクトだけじゃない！？ドレスデンのクリスマスマーケット

ドレスデンでは、最古のクリスマスマーケットのシュトリーツェル・マルクトをはじめとして様々なクリスマスマーケットが開催されます。ここでは、日帰り旅行であっても立ち寄れる範囲で行われているクリスマスマーケットを紹介します。

現地滞在が6時間前後の場合は、すべてのクリスマスマーケットをじっくり見る時間がないので、こちらの情報を参考にどのクリスマスマーケットを時間をかけてみるか決めておくといいと思います。

プラーガー通りのクリスマスマーケット

このクリスマスマーケットはドレスデン中央駅からアルトマルクトに歩いていく途中にあるもので、小規模ではありますがクリスマスツリーがとてもきれいです。

ドイツのクリスマスマーケットではよく飲まれるスパイス入りのホットワイン・グリューワインは、ほかのクリスマスマーケットよりも安く販売されていました。

ドレスデン中央駅から観光する場合は、駅から一番近いクリスマスマーケットなので、ほかのクリスマスマーケット行く前に一度ここで値段を確認しておくといいかもしれません。

シュトリーツェル・マルクト

シュトリーツェル・マルクトは1434年に始まったとされる、ドイツで最古のクリスマスマーケットです。ドレスデンで開催されているクリスマスマーケットの中では最大規模で、旧市街のアルトマルクトという場所で行われます。

シュトリーツェル・マルクトの中心では人形劇やクッキー作り教室など、子供が楽しめるイベントがたくさん行われているため、ほかのクリスマスマーケットと比べるとかわいらしい飾りつけで子供が多く訪問していました。

ドレスデン内で一番有名なクリスマスマーケットなので訪問客もたくさんいます。グループで行く場合は迷子にならないように気を付けてください。

ノイマルクト広場のクリスマスマーケット

ノイマルクトはドレスデンの有名観光スポット・フラウエン教会のすぐそばにある広場です。ここのクリスマスマーケットはとても小規模ですが、夜になると星のオブジェが光って幻想的な景色を見ることができます。

ほかのクリスマスマーケットと比べ、工芸品のお店が少なく、食べ物や飲み物の屋台が中心でした。

フラウエン教会のクリスマスマーケット

先ほど紹介したノイマルクトからエルベ川の方に続く道で開催されているクリスマスマーケットです。ここはドイツの煮込み料理グラーシュや焼き立てのパンを楽しめるほか、工芸品もたくさん売られています。

シュタルホーフの中世クリスマスマーケット

シュタルホーフはドレスデン城の中庭にある昔の武芸演習場で、そこでは中世の雰囲気が楽しめるクリスマスマーケットが行われています。私はドレスデンで訪れたクリスマスマーケットの中ではここが一番気に入りました。

ここの屋台の店員さんは、みんな中世の頃の格好をしていて、鍛冶屋などほかのクリスマスマーケットには見られない出し物がたくさんありました。

夜になるとプロジェクションマッピングが行われて、ハリーポッターに出てくるホグワーツ城のようでとてもきれいです。ここはシュトリーツェル・マルクトのような子供が好みそうなイルミネーションなどはなく、シックで大人なクリスマスマーケットです。

ドレスデン日帰り観光モデルルート

このルートは滞在6時間で私が実際に観光したときのものを参考に作成したものです。私はクリスマスマーケットを目的とした観光だったので、クリスマスマーケットはすべてじっくりと巡り、各観光スポットの展示や博物館などには行きませんでした。

人によって時間をかけたいスポットが異なると思います。ここでは時間配分は書かず、効率よく回るルートのみを紹介します。目安として1つの展示を見るのに1時間半程度かかると考えて、時間配分を決めるといいと思います。

ドレスデン中央駅

ほかの都市から移動する場合は、朝出発してお昼ごろドレスデン中央駅に到着すると、日帰りでも十分観光する時間を確保できます。

ドレスデン中央駅は、ミュンヘンやフランクフルトの中央駅と比べるとシンプルなつくりとなっています。電車の窓から主要な観光スポット（ドレスデン城など）を見ることができて、見えた方向の出口に向かえばいいので迷うことはないと思います。

パン屋など軽食を買うことができるお店もあります。

クリスマス時期には、観光スポットが集中するエリアの出入り口付近に大きなクリスマスツリーが飾られているので、それを目印にしてください！

プラーガー通りのクリスマスマーケット～シュトリーツェル・マルクト

少しおなかがすく時間帯だと思うので、まずはドレスデン中央駅からフラウエン教会に行くまでにあるクリスマスマーケットで簡単な昼食を買いましょう。パンにはさんだソーセージやマッシュルームなどおいしい食べ物がたくさんあります！

同時に、グリューワイン（ホットワイン）のカップをお土産として持ち帰ろうと思っている方は、明るいうちにカップのデザインを確認しておくのがおすすめです。

フラウエン教会

ドレスデンの観光地の中でも特に有名なフラウエン教会。第二次世界大戦中に破壊されてしまい、現在の教会は2005年に再建が終わったばかりのものです。内部はとてもかわいらしい装飾が施されていて、ドイツの教会では珍しい優しい色使いです。

ノイマルクト広場のクリスマスマーケット～フラウエン教会のクリスマスマーケット

フラウエン教会を見た後は、すぐそばにあるノイマルクト広場とフラウエン教会のクリスマスマーケットに行きます。クリスマスマーケットは昼と夜とで印象がかなり変わるので、明るいうちに一度見ておきましょう！

こちらではプラーガー通りのクリスマスマーケットとシュトリーツェル・マルクトにはないフラウエン教会デザインのカップがあります。先ほど同様、明るいうちにグリューワインのカップをチェックしましょう。

ドレスデン城

フラウエン教会のクリスマスマーケットから10分程度歩くと見えてくるのがドレスデン城。ドイツで観光地として有名なほかのお城に比べるとずいぶん小柄ですが、その分足の疲労も少ないです。内部は博物館になっていて12ユーロで入ることができます。

※1ユーロ＝128円（2018年12月現在）

シュタルホーフの中世クリスマスマーケット

ドレスデン城を見た後は、シュタルホーフの中世クリスマスマーケットに行きます。ここのクリスマスマーケットは夜になると明かりが少なく、かなり暗くなるので必ず昼間もしくは夕方のうちに訪れるようにしましょう！

ツヴィンガー宮殿

ドレスデン城から徒歩5分程度でツヴィンガー宮殿に着きます。ツヴィンガー宮殿には絵画、陶器、数学物理の3つの展示があり、すべて入ると12ユーロかかります。中庭を上から眺めると景色がいいので、ぜひ宮殿の外側にある階段を上ってください。

※1ユーロ＝128円（2019年現在）

夜のクリスマスマーケット

クリスマスマーケットは昼と夜では雰囲気がかなり変わります。昼間に行ったクリスマスマーケットの中からお気に入りのものを選んで夜景を見るのもいいですし、時間に余裕がある方はもう一度すべてのクリスマスマーケットを訪れても楽しいと思います。

イルミネーションがクリスマスマーケットごとに異なるので、ぜひお気に入りのクリスマスマーケットを探してみてください！

ドレスデンのお土産

ドレスデンのお土産として有名なのはシュトレンです。シュトレンはシュトリーツェル・マルクトから名づけられたと言われているお菓子で、クリスマス前にある4週間のアドヴェント期間中に少しずつ切って食べます。

ドレスデンではシュトレン祭りが有名です。大きなシュトレンが馬にひかれてパレードしたあと、切り分けられて販売されます。日程があえば、ぜひシュトレン祭りに行ってみてください！

最近では日本でも売っているお店が増えてきましたが、ドイツのシュトレンはお店によって味が違うのでいろいろ食べ比べてみるのもおすすめです。

日本人観光客はどれくらい？

ドレスデンはほかの有名なドイツのクリスマスマーケットの開催地より日本人は少ない印象でした。

ローテンブルクやニュルンベルク、フランクフルト、ケルンでは、どこに行っても日本語が聞こえてくるような状況ですが、ドレスデンは一つの観光スポットで2～3組の日本人を見かけたくらいでした。観光地に置いてあるパンフレットにも日本語のものはありません。

ほかのアジア人観光客もそれなりにいましたが、ドイツ国内から訪れる人の方が多かったです。

上にあげたような都市ではドイツ語以外の言語を話す観光客が多く、店員さんは英語で対応していることがほとんどでした。反対にドレスデンではドイツ語を話す店員さんの方が多いようでした。

しかし、こちらから英語で話しかければ、できる限り英語で対応、もしくは身振り手振りで教えてくれるので、そこまで言語面で困ることはないと思います。

外国人が多い所より、ドイツ人が多いクリスマスマーケットを訪れたい人にはぴったりの場所です！

まとめ

ドレスデンは日帰りでも十分に満喫することができる街で、最古のシュトリーツェル・マルクトをはじめとして、様々なクリスマスマーケットが開催されます。

ドイツ旅行に来て少し時間に余裕がある場合は、ぜひドレスデンまで足を延ばしてみてください！