ドイツ・マンハイム旅行を100%楽しむ5つのコツ

ドイツ









ドイツ南東部の都市・マンハイムは、有名な古城街道の入り口としても知られています。

ベルリンやミュンヘンほどの知名度はありませんが、ドイツ最大のバロック建築であるマンハイム城は息をのむ美しさです。他にもさまざまな見どころがあり、ドイツ観光の穴場的スポットと言えるでしょう。

今回はマンハイム旅行を楽しむコツを、現地を訪れた筆者のレポートを交え、「観光名所」「グルメ」「心構え」といったテーマで5つ紹介していきます。※1ユーロ=約128円(2019年4月)

必見!マンハイム城に酔いしれよう

マンハイム城

マンハイムを訪れたらまず見てほしいのが「マンハイム城(Barockschloss Mannheim)」。この城はドイツで最大、そしてヨーロッパでもベルサイユ宮殿に次いで大きいバロック建築です。

マンハイム城は18世紀に築かれましたが、別名・選帝侯宮殿という名の通り、神聖ローマ帝国時代に権勢を誇っていた選帝侯の宮廷でした。

シンデレラ城のモデルとして有名なノイシュヴァンシュタイン城などとは違い、見た目はそれほどきらびやかではなく、どっしりと重厚感のある趣きです。ですがひとたび足を踏み入れると、そのあまりの絢爛豪華さには圧倒されてしまいます

白を基調としたエントランス、大聖堂さながらの天井画、いくつものシャンデリアに彩られた大広間。どこを切りとっても絵になるので、つい時間を忘れて見入ってしまうほど。私が訪れたときは内部を見学している観光客の数も少なめで、ゆっくりと回ることができるのも魅力でした。

基本情報

  • 名称:マンハイム城(Barockschloss Mannheim)
  • 住所:Bismarckstraße, 68161 Mannheim
  • アクセス:マンハイム中央駅から徒歩約10分。もしくはマンハイム中央駅から路面電車(Linien1、5、5A)かバス(60番)に乗り、「シュロス駅(Schloss)」で降車。
  • 営業時間:火~日・祝 10:00~17:00(入場は16:30まで)
  • 電話番号:+49(0)6221.65 888-0(インフォメーションセンター)
  • 公式サイト:https://www.schloss-mannheim.de/start/

街のシンボル・給水塔は見どころたくさん

給水塔

次に紹介するのは「フリードリヒ広場(Friedrichsplatz)」。マンハイム中央駅から徒歩10分ほどの距離にあり、道もわかりやすいので迷わず行けることでしょう。

フリードリヒ広場の入り口にありひときわ目を引く建物が、マンハイムのシンボルである給水塔「ヴァッサー・トゥルム(Wasserturm)」です。

水を貯蔵する給水塔としての役割も当然果たしているのですが、観光客が魅了されるのは何よりその美しい外観。塔を飾る彫刻の数々が目を楽しませてくれます。

給水塔前の階段は登ることもできるので、広場の眺めを上から撮影するのもおすすめです。また広場をさらに奥に進むと絶好のフォトスポットがあります。そこでは給水塔と噴水、周囲の美しい景色を一緒に撮影できるので、ぜひ探してみてくださいね。

基本情報

  • 名称:給水塔(Wasserturm)
  • 住所:Friedrichsplatz, 68161 Mannheim
  • アクセス:マンハイム中央駅から徒歩約10分。もしくはマンハイム中央駅からライン・ネッカー・トラム(Linie3、4、4A)に乗り、「給水塔駅(Wasserturm)」で降車。
  • 営業時間:終日
  • 電話番号:なし
  • 公式サイト:なし

地元民にも人気のスポット・ルイゼンパークを一周しよう

ルイゼンパーク

ネッカー川の近くに位置する「ルイゼンパーク(Luisenpark)」は、ヨーロッパで最も美しい庭園の一つと言われています。面積が非常に広く、敷地内には動植物園や湖、中国式茶室、バーベキュー場などがあり、まるでちょっとしたテーマパークのよう。

緑豊かな公園内では色とりどりの花が見られるので、のんびり歩いているだけでも楽しめます。ですがここでは日本の動物園にはあまりいないような動物たちにお目にかかれるので、せっかくルイゼンパークを訪れたならそのエリアにも足を運んでみましょう。

フラミンゴやペンギン、アリゲーター、ハナグマ、シママングース、ポニー、イグアナなどさまざまな生き物に会うことができますよ。

園内を歩き疲れたら、カフェでゆっくりとお茶したり、気持ちのいい風の中でワインを飲むことも可能です。

ルイゼンパークに入るには入場料が8ユーロ(約1,024円)かかりますが、きっと価値ある思い出になることでしょう。

基本情報

  • 名称:ルイゼンパーク(Luisenpark)
  • 住所:Luisenpark Mannheim, Theodor-Heuß-Anlage 2, 68165 Mannheim
  • アクセス:マンハイム中央駅からライン・ネッカー・トラム(RNV)のLinie 5に乗り、Fernmeldeturm駅で降車。約15分。
  • 営業時間:4月、9月……9:00~19:30/5~8月……9:00~20:00/3月、 10月……9:00~18:30/11~2月……9:00~16:30
  • 電話番号:(0621) 4 10 05 0(インフォメーションセンター)
  • 公式サイト:https://www.luisenpark.de/

楽しい旅には、おいしいグルメが欠かせない

ケバブ

「旅の醍醐味と言えば、やっぱりグルメ!」と思っている方も多いのではないでしょうか。

ドイツでは「カリーヴルスト(Currywurst)」と呼ばれるソーセージにカレー粉をまぶした料理や、「シュバイネハクセ(Schweinshaxe)」や「アイスバイン(Eisbein)」を中心とした肉料理も有名です。これらはもちろん、マンハイムのレストランでも食べられます。

ですがあえておすすめしたいのは、インビス(Imbiss)という屋台のような軽食スタンドです。ドイツではこの「インビス文化」が非常に盛ん。焼きソーセージを売っているインビスや、アジア料理のインビスをあちこちの通りで見かけます。

特に試してみてほしいのは、ドイツ人も日常的に食べる「ケバブサンド」です。ケバブサンドはローストした肉とレタスや玉ねぎ、トマトなどの野菜をパンで挟んで食べる、ドイツで人気のB級グルメ。値段は3~4ユーロ程度(約380~510円)と、手頃な価格で楽しめるのもいいところです。

マンハイムでフリードリヒ広場のベンチに座り、テイクアウトしたケバブを食べながら給水塔と噴水を眺める、というのもなかなかオツなものですよ。

また数少ないプファルツ地方の料理を味わえるお店もあるので、興味のある方は探してみてはいかがでしょうか。

スリや置き引きにご用心!

ポケット

観光を目いっぱい楽しむためには、気を付けなくてはいけないことがあります。それは観光客を狙ったスリや置き引き、ひったくりです。もし旅行資金の入った財布が盗まれでもしたら、せっかくの楽しい気持ちが台無しになってしまいます。

かく言う私も、実はドイツでスリにあったことがあります。観光中に手持ち金が0円になるというのは非常にショッキングな出来事でした。スリが財布を奪っていく瞬間は、まさかと思うくらい静かで素早く、意外と全然気がつかないものなのです……。

マンハイムはそれほど治安が悪くないと言われているのですが、油断は禁物です。

ヨーロッパのスリや物乞いにとって、隙が多くおとなしそうな日本人は格好のカモ。ガイドブックを見ながら歩いたり、カバンのチャックを開けっ放しにしたり、財布をズボンのポケットに入れたりするのはやめましょう。

またスーツケースから手を離したり、レストランで食事中に隣の席にバッグを置くなども危険です。

ですが必要以上に心配・警戒するのも気疲れしてしまうもの。せっかくの旅行なので、「貴重品は常に自分から離さない」という意識だけは持ちつつ、思う存分楽しみましょう!

お役立ち交通情報

トラム

マンハイムの観光名所は中央駅から徒歩10分程度で行けるものが多く、必ずしも市電やバスに乗る必要はないかもしれません。

ですがルイゼンパークなど「徒歩で行くのはちょっと遠いかも?」というスポットに行くときは、Sバーンという路面電車や、ライン・ネッカー・トラム(RNV)を使うと便利です。

ライン・ネッカー・トラムは、マンハイムはもちろん近隣ハイデルベルクまでカバーしている、ライン・ネッカーエリアの優秀な交通網です。

お目当てのスポットまでの行き方は、ライン・ネッカー・トラムの公式サイトから簡単に調べられます。トラムやバス情報だけでなく、ドイツの電車各種(ICE、IC、RB、REなど)も案内してくれるため、長距離移動したいときにも非常に重宝します。

ライン・ネッカー・トラム公式サイト

まとめ

見ておきたい観光名所、食べたいグルメ、そしてスリ対策と、上に挙げた5つのコツを押さえれば、マンハイム旅行が楽しくなること間違いなしです!

神聖ローマ帝国の時代、数少ない選帝侯のうち1人が住んでいたマンハイム。華やかな歴史を持っているため、マンハイム城やルイゼンパークをはじめ、たくさんの見どころがあります

マンハイムならではの名所を訪れ、おいしいドイツグルメを堪能し、旅行を100%楽しんできてくださいね!