住居に関しての賃貸借契約上のトラブルを経験したことがありますか?私はオーストラリアのメルボルンに来て1か月で、家のオーナーと敷金の返却や契約内容についてもめました。シェアハウスが主流のメルボルンでは、そういった契約上のトラブルがよく起こります。
そこで今回は、オーストラリアで実際に私が経験したトラブルをもとに、トラブルに遭った時の解決策や家選びの際に注意する点を書いていきます!
入居時の様子
私がオーナーとトラブルになった家は、日本人向けの情報サイトで見つけました。サイト上でメッセージを送り、実際に内見にも行きました。
オーナーは日本人の女性で、部屋をひと通り見てから家賃や敷金などの説明を受け、入居を決めました。オーナーは長期滞在の人を探していて、私もそれに同意しました。
内見の時に夜型の生活でもかまわないという説明だったのですが、暮らし始めてみると夜の8時半以降はキッチンの使用は禁止、シャワーの音も気になると言われました。
オーナーには子供がいて寝るのも早く、夜に帰宅するたびに気を使い、とても疲れを感じるようになりました。そこで引っ越しをしようかと思い、家探しサイトで自分のページを作ると、そのページをオーナーが見てしまい、長期滞在の予定だったのに話が違うと、突然怒られました。
3か月以上の長期滞在での契約ということはわかっていたので、まだ引っ越したいとはひと言も言っていないにも関わらず、急に家賃が値上がりし、最初に渡した敷金も返せないと言うのです。
トラブルの原因
トラブルになった大きな原因は、オーナーと私の認識の違いとコミュニケーション不足、そして基本的な契約書がなかったことでした。最初の内見の時に聞いた話は全て口頭で、日本人だからと安心し、契約書をもらいませんでした。
オーナーと正式に契約する時には必ず、州ごとに州政府指定の契約書があるので、お互いの同意のもとに必要事項を記入し、賃貸借契約に関わる人たち全員の名前と署名、日付を入れて契約を取り交わすのが鉄則です。
各州政府指定の賃貸借契約に関わるサイトはこちらですので、トラブルが起きないように、あらかじめ注意点などについて熟読しておきましょう。
また、オーナーにキッチンの使用時間のことなどを言われたときに、わたしの意見もはっきり言えばよかったのですが、何も言えずにストレスが溜まっていました。言いたいことはその都度はっきりと言い、お互いの意見交換をするのも他人と暮らすうえでとても大切です。
解決方法
まずは話し合いが大切です。海外では、日本人でもオーストラリア人でも、自分の意見と立場を主張する人が多いので、こちらも自分の思っていることを、はっきり言う必要があります。
今回のトラブルでは、オーナーが最初に言っていた契約内容を途中で変えたことが発端となり、こちらで部屋探しのサイトに登録したことが直接的な原因となりました。そのことを話したら、オーナーも話を聞いてくれて和解することができました。
もし個々の案件について両者間の話し合いで解決できない場合は、日本大使館に相談すると何らかのアドバイスをもらうことも可能です。
また、敷金が返ってこないというトラブルは私の周りの友人にも多く起こっています。
通常オーストラリアでは、オーナーは敷金を預かったらレンタル・ボンド(レント用の公債)を購入し、クイーンズランド州の場合は Residential Tenancies Authority、ニューサウスウェールズ州の場合はOffice of Fair Trading の各事務所へ預ける義務があります。
そして、契約期間の終了にともなう敷金の払い戻しについても、これらの政府の事務所が決定します。
そのため、オーナーが独断で敷金を返さないというのは違法行為にあたりますし、何かトラブルがあった時に敷金を返さないというオーナーは、家賃収入を政府に申告しているかどうかも怪しいです。
こちらが部屋のものを破損したりしていない限り、敷金を返金してもらうのを諦めないでください!
入居時の注意点
入居時に注意すべき点は、契約書をしっかりもらえるかどうかと、敷金や家賃を払った際に領収書をサイン入りでもらうことです。
また、部屋を探す時には必ず内見に行きましょう。部屋のオーナーだけでなく、他に住んでいるシェアメイトとも会って話ができると、なお良いと思います。
内見の際に確認するべきことは
- 家賃
- 敷金
- 家賃の支払い方法
- ミニマムステイ(最低滞在期間)
- ノーティス(退去時を知らせるのは何日前か)
- 契約書があるかどうか
- 何人でシェアするのか
- 動物はいるか
シェアハウスで1部屋に4人いる場合、その部屋の賃貸借契約は違法なので、もし政府機関のチェックが入った場合には退去しなくてはいけません。
また、動物を飼っていることを知らずに入居し、アレルギーが出てしまった為にすぐに部屋を移ったという友人がいました。部屋はもちろん、共用スペースもしっかり内見しておきましょう。
家探しにおすすめのサイト
オーストラリアでは、Webサイトでの部屋探しが主流です。
おすすめのWebサイト
この4つがおすすめです。英語環境の部屋ならFlatmate.com か Guntree、日本人やアジア系の部屋なら伝言ネットか日豪プレスで見つけられます。
Gumtreeはオーストラリアの代表的な情報サイトですが、メッセージを送っても返ってくる確率がかなり低いです。私は10件ほどメッセージを送って、返信がきたのはそのうちの3件だけでした。
Flatnate.comは登録すると自分の探しているエリアの新着情報をメールでくれるので便利です。返信率も高いのでおすすめです。
まとめ
海外に住む上で家はとても大切です。慣れない海外で、家のトラブルは精神的にとても辛いです。
何かおかしいな、話が違うなと思ったら、すぐに聞いたり自分の意見を言うことが、トラブルが大きくなる前に、未然に防ぐコツだと思いました。家探しをする際やトラブルになった時の参考にしてみてください。