「自分をもっと大切にできる」カナダで働く5つの魅力

トロント









カナダで仕事をすることは、かなり大きなチャレンジです。日本で働くときの何十倍もの不安を抱えて、第一歩を踏み出さなければなりません。私自身も、初めてのカナダ生活は不安でいっぱいでした。

そんな大きな一歩を、広大な土地と壮大な自然を持つ国、カナダで踏み出そうとしている方にカナダ・トロントで働く魅力をご紹介したいと思います。

みんな違ってみんないい!人間としてリスペクトし合う心

トロントでみれる虹

カナダは移民国です。特にトロント、バンクーバーなどの都市部は、さまざまな国や人種の人が暮らしています。日本の「外国人」という概念はほぼありません。カナダで働いている人のほとんどが外国人です。

職場で新しく人と出会うたび、価値観や文化の違いを感じます。基本的に英語ですが、きついアクセントがあって言葉の壁も感じるかもしれません。でもそれはどんな人にも平等に起こります。

周りの個性を楽しめるようになったら、心地よくて仕方がなくなるものです。自己肯定にもつながり、「みんな違ってみんないい」という言葉が、とてもリアルに感じます

分かり合えなくても認め合いながら、国や人種を超えて一緒に仕事をしています。そんな環境で仕事ができるのは、心の広い国民性を持つカナダならではのことです。

かなり日本人っぽいところがあるカナダ人

庭

本音と建て前を使い分ける繊細さ

英語圏に暮らす人は、みんなストレートにものを言うイメージを持っていませんか。カナダ人の場合も、嫌なものは嫌、違うと思ったら違う、などと自分の思ったことをすべて口に出して言うイメージを持っている方はたくさんいます。

ですが意外にも、カナダには「本音と建て前」があります。私がトロントで受けていたあるビジネス英語の先生の口癖は、「Eメールでストレートな文章は絶対に避けて」でした。「建て前」要素たっぷりな例文集をもらったこともあります。

多くのカナダ人はその場の空気を乱さぬよう、お世辞を言ったりストレートにものごとを伝えないでふわっとさせてみたりなど、かなり日本人っぽいことをします。

日本人なら溶け込める職場環境

日本と同様、これがビジネスをうまく進めるためにかなり重要となってきます。声のトーンや雰囲気、ニュアンスで、直接言葉に出さなくてもわかる、その感覚をつかむことは日本人はとても得意なので、カナダで働くにはとても優位です。

日本企業で働いた経験のある方なら、カナダでも日本と同じように違和感を感じることなく働けます。

アメリカやオーストラリアなどは、かなりきつくストレートな国民性であるといわれているため、初めて英語圏で働くという方は、日本により近い感覚でいられるカナダはかなりおすすめです。

実力で勝負!年齢なんて二の次の次の次

トロント

転職はザラ、自分本位の職選び

日本では同じ会社で長く務めることがいいという認識がまだありますが、カナダでは企業の一社員としての自分より、ひとりの人間としての自分を大切にします

今の会社に所属しているのも自分の能力を上げるためであり、もの足りなくなったらもっとレベルの高い企業、レベルの高いポジションを目指します。

そのため人の入れ替わりは多く、いきなり年下の新入社員が自分より高いポジション、自分のボスとして入社してくることもあります。

日本では、この年齢で転職して1からスタートなんてありえない、安定して働きたい、と考える人が多いですが、これは日本の多くの企業がまだ年功序列制であり、年上年下、先輩後輩という考えが根付いているからです。

年齢差のこだわりのない関係

日常生活においても、初めて知り合って仲良くなった人が1つ年上と分かった瞬間敬語になってしまう、なんて経験がある方もいますよね。

カナダでは、ボスの前にひとりの人間、部下の前にひとりの人間です。お互いを年齢で決めつけ合うのではなく、お互いの実力、人間力をリスペクトし合います。

日本で理不尽な上下関係や、毎日上司や先輩に気を使ってばかりで疲れている方は、カナダにきて仕事をしてみたらかなりのびのびと仕事ができるはずです。

とにかく効率重視、無駄なことはしない!

マーケット

優秀とみなされるのはこんな人

カナダ人の仕事ぶりを日本人目線で見ていると、一見適当で怠けているように見えますが、実際そうではありません。(もちろんその場合もあります)

やるべきことをさっさと終わらせて帰る!が基本のため、やる気あるの?と最初は疑問に思いますが、自分のやることはしっかりこなしてから定時で退社します。

カナダでは効率の良さ、頭の回転の速さ、柔軟性がかなり求められます。やらなければならないことをいかに効率よく、生産性高く、早く終わらせるかを、常に考えて行動している人が優秀な人と見なされます。

日本で疑問が渦巻く人は来るべし

のろのろと生産性が低いことや余計なことをいかにも忙しそうにやり、残業して長く働くのをまったく評価されません。無駄なことがないのと、とてもフェアな評価方法のため、働いてとても気持ちがいいものです。いらないもの、やらなくていいことはとことん切り捨てていきます。

日本で働いていて、「こんなこと意味があるのか?」「もっとこうしたら早いのに!」なんて疑問を持つことが多い方、思ったことを行動に移せる方は、カナダで活躍できること間違いなしです。

働く!休む!みんな切り替え上手

ビーチ

年間単位で休暇計画を練る

カナダで働く魅力は、何といっても休みが多いことです。祝日も多いですし、バケーションも有給でたくさん取ることができます。働くことと休むことの切り替えがとても上手だなと、感心してしまうほどです。

働いている時期は外食や外出はあまりしないで、家で料理したり映画を見たりかなり質素な生活をします。一方長期休みとなると、家事料理は一切しない、もちろん仕事のことは考えないでのんびりゆっくりビーチで休んだり、旅行やキャンプを楽しみます。

カップルや家族で1年間のバケーションの予定を合わせ、年末には翌年のバケーション計画を立てます。

働く意識の変化も収穫

カナダで働いていると、周りの影響を受けてか、休むことを第一に考えて毎日仕事をしている自分に気が付きます。

かといって仕事に手を抜く人もいません。カナダで働くと、自然と仕事とプライベートの切り替え上手になれちゃいます

このような環境で働いていることが、カナダ人の温厚な国民性を育てているのではないかと感じます。そして、それがますますカナダを魅力的な国にしているんだとも思います。

まとめ

トロントの森

国も人種も年齢も関係なくお互いをリスペクトし合いながら、働くときはしっかり働き、休むときはしっかり休む。努力しなくても職場全体の環境からそんな習慣が自然と身についてくる、そんなカナダで働くことは、きっと自分をもっと大切にできるきっかけになるはずです。

ぜひ、あなたも第一歩を踏み出して自分の肌でカナダの魅力を感じてみてください。