世代を越えてイタリア人から愛され続けるドルチェ「パネット―ネ」とは?

パネットーネ









11月を過ぎると、カトリックの国イタリアもクリスマスに向けての準備が始まります。その準備の1つに欠かせないのは、イタリアのクリスマス菓子である「パネットーネ」です。

イタリア中どこでも見られるパネットーネ。日本でも最近は見かけるようになりました。そもそもパネットーネとはどんな食べ物なのでしょうか。またおいしい食べ方とは?おすすめの種類とあわせてご紹介します。

※1ユーロ=約122円(2019年現在)

パネットーネとは

パネットーネ

パネットーネとは、イタリア・ミラノ発祥の大きいマフィン型のクリスマス菓子です。ブリオッシュ生地で作られていて、ずっしりとした甘いパン菓子と言ったらイメージしやすいかもしれません。

イタリア人がとても楽しみにしているパネットーネは、クリスマスが近づくと店に並ぶようになります。綺麗な包装紙やリボンで飾られ、おみやげにも自分で楽しむにも、特別な気持ちになれるワクワクする一品です。

一般的には大勢で食べられる1キロサイズで売られているものが多いのですが、500グラムのパネットーネや、1人で1度に食べ切れる100グラムのパネットーネもあります。

パンドーロとの違い

パンドーロ

パネットーネと同じようにクリスマス菓子として有名なものに「パンドーロ」があります。

星の形をした円錐形のパンドーロには、パネットーネのようなドライフルーツやピスタチオなどが入っていませんので、シンプルな味わいになっています。パネットーネの発祥はミラノですが、パンドーロの発祥はヴェローナです。

人によって好みが別れるパネットーネとパンドーロ。ぜひパネットーネとパンドーロのどちらも試してみてください。

おすすめの種類

スタンダードタイプ

パネットーネ

パネットーネのスタンダードタイプは、レーズンやプラム、オレンジピールなどのドライフルーツが混ぜ込まれたものです。どのお店でもスタンダードタイプは作られています。「PANETTONE CLASSICO」(パネットーネ クラッスィコ)と表記されています。

レーズンやドライフルーツが好きな人にとっては好きな種類ですが、苦手な人もいる種類でもあります。シンプルなタイプなので、クリームを付けて食べるとよりおいしく食べられます

ヴェネツィアーナ

ヴェネツィアーナ

ヴェネツィアーナ「LA VENEZIANA」の中の生地はドライフルーツが混ぜこまれたスタンダードなパネットーネです。ヴェネツィアーナとスタンダードなパネットーネの違いとして、ヴェネツィアーナは上にクッキー生地とアーモンド、砂糖の塊が乗っています

スタンダードタイプよりもサクサクとした食感を楽しめるパネットーネです。

ピスタチオ・パネットーネ

ピスタチオ・パネットーネ

「PANETTONE CON CREMA PISTACCHIO」(パネットーネ コン クレーマ ピスタッキオ)と表記されるピスタチオ・パネットーネは、甘く濃厚なピスタチオクリームが入ったパネットーネです。

ピスタチオクリームとピスタチオがかかっているものもあります。シチリアの名産品・ピスタチオを存分に楽しめる一品です。

甘いピスタチオクリームが好きな人や、イタリアらしいパネットーネを求めている人、そしてイタリア人も大好きな種類なので、お土産にパネットーネを考えている人に特におすすめです。

チョコレート・パネットーネ

チョコレート・パネットーネ

「PANETTONE AL CIOCCOLATO」(パネットーネ アル チョッコラート)は、ドライフルーツの代わりにチョコチップが混ぜこまれたパネットーネです。上にチョコレートがかかったものもあります。ドライフルーツが苦手な人でも楽しめるでしょう。

イタリアらしく甘いチョコクリームが中に入っているものもおすすめです。

マロングラッセ・パネットーネ

マロングラッセ・パネットーネ

ドライフルーツの代わりにマロングラッセが混ぜこまれたパネットーネです。高級菓子マロングラッセがゴロゴロ入っている贅沢な一品です。

砂糖でコーティングされたマロングラッセのサクっとする食感が、ふんわりと焼かれたパネットーネの生地によく合っています。マロングラッセのパネットーネは、どこで購入するにしても値段が少し高めですが、食べてみる価値はあります。

パネットーネを購入するには

パネットーネ

イタリアのクリスマス菓子・パネットーネが購入できるのは、スーパーやパスティッチェリア(ケーキ屋)です。クリスマスの時期には1番目立つ場所にズラっと並んでいます。

スーパーで購入できるパネットーネ

パネットーネ

スーパーには、スーパーブランドのパネットーネや、COVA(コヴァ)やVERGANI(ヴェルガーニ)といったイタリアでの有名パスティッチェリアのパネットーネが売られています。

スーパーでのパネットーネの値段は1キロ3ユーロ(約380円)代から20ユーロ(約2500円)まで様々です。味は値段とだいたい比例すると考えていいでしょう。

パスティッチェリアで購入できるパネットーネ

パネットーネ

パスティッチェリアで売られているパネットーネは、その店のパネットーネ職人が毎日作っている自慢の味。ふわふわした柔らかい生地というだけあって、やはり価格は高くなります。

価格はパスティッチェリアが高級店なのか、庶民的な店なのかで値段が変わります。1キロ24ユーロ(約3000円)から40ユーロ(約5100円)まで様々です。

パスティッチェリア(ケーキ屋)やバール(喫茶店)によっては、切り分けたその店自慢のパネットーネをコーヒーと楽しめる場所もあります。1キロ丸々購入するのはちょっと、と思う人は1切れを試してみてください。

おいしく食べるためには

パネットーネ

1キロのパネットーネを購入したなら、気になるのは切り分け方でしょう。イタリアではクリスマスケーキのように十字に切るのが一般的な切り分け方です。

切り分けたパネットーネをそのまま食べてもいいのですが、ザバイオーネクリーム(マルサワワインなどの洋酒を加えたカスタードクリーム)やマスカルポーネクリーム(マスカルポーネチーズと泡立てた卵白、卵黄を合わせたクリーム)を塗って食べるとおいしく食べられます。

オーブンで少しトーストしてもいいでしょう。

イタリア人はパネットーネを朝食にも、午後のおやつの時間にも、ディナーの後のデザートにも食べています。クリスマスの1日のために1つだけ購入するのではなく、11月頃から正月までの冬の時期に何個も購入し、家族や友人と楽しんでいます。

まとめ

パネットーネ

日本のクリスマスケーキと同様、パネットーネも正月を過ぎると値下げが始まります。あるスーパーのパネットーネは1キロ1ユーロ(約128円)まで下がっていました。値下げを狙ってみてもいいかもしれません。

もちろんおいしい種類のパネットーネはすぐに売り切れてしまうので、タイミングを図って購入してください。

ご紹介した種類のパネットーネ以外にも、チョコレートと洋梨のパネットーネや、マスカルポーネクリームが中に入っているパネットーネ、ドライフルーツが入っていないパネットーネなど、紹介しきれないほどの種類が売られています

ぜひいろいろなパネットーネを試して、1番好きなパネットーネを見つけてくださいね。