物価が高いことで有名なオーストラリア。シドニーオリンピックが行われた約20年前に比べると、物価は劇的に高騰しています。そんなオーストラリアで、現地に住む人たちはどのくらいの生活費で毎月やりくりしているのか気になりますよね?
今回は、オーストラリア・メルボルンで食品会社のマネージャーとして働く20代女性の1ヶ月のリアルな生活費を紹介していきます。海外で働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
*1オーストラリアドル=約77円(2019年2月現在)
メルボルンの家賃事情
メルボルンの家賃相場
メルボルンは、シドニーに次ぐオーストラリア第2の都市。その分、家賃も高めになっています。マンションの家賃相場は、中心部で約2,000豪ドル(154,000円/光熱費込み)となっています。
家賃
私が借りているマンションは、メルボルンの中心部からやや離れたところで1室を他人に貸しているため、家賃は1,300豪ドル(100,100円)と比較的安く抑えられています。
シェアハウスやルームシェア
オーストラリアでは、シェアハウスやルームシェアも一般的です。マンションの1室に何人かで住んで家賃を割ります。ルームシェアの場合は、中心部で月600豪ドル程度(46,200円/光熱費込み)が相場でしょう。
一緒に住む人が多ければ多いほど家賃は安くなります。 私は猫を飼っているため、シェアルームが難しいので自分でマンションを借りています。物件探しのサイトもいくつかあり、自分のライフスタイルに合った物件が探せます。
メルボルンの交通費事情
メルボルンの交通機関
メルボルンには、電車、バス、トラムが通っています。私は中心部から離れたところに住んでいるので電車が 1 番便利ですが、トラムはシティー内であれば無料で乗車することができます。オーストラリアの大きな都市では、 日本の電車とは異なり、距離で料金設定がされていません。
交通カード
メルボルンでは、マイキー(日本でいうSuicaのようなもの)があります。マイキーにお金をチャージして、上記の交通機関を利用することができます。2時間以内の使用であれば4.3豪ドル(約330円)、1日中使用であれば8.6豪ドル(約660円)と時間で金額が決まります。(2018年12月時点)
定期代・ガソリン代
月で定期を購入すると160豪ドル(約12,320円)と割安にはなりますが、この金額は毎年上がっています。さらに、日本とは異なり、仕事に行くための交通費は会社から支給されません。すべて実費となります。
私は車を持っていないので、電車通勤をしています。車であれば、ガソリン代は1リットル約1豪ドル(約77円)となっており、確定申告の際にガソリンにかかった税金が戻ってくることもあります。
メルボルンの食費事情
メルボルンの物価
オーストラリア・メルボルンの物価は高いイメージがあります。様々なウェブサイトに、水が1本4豪ドル(約308円)などと書かれているものをよく目にします。ただし、これは観光地などで販売されているもので、一般的なスーパーでは2リットル99豪セント(約76円)ほどで購入することができます。
消費税
スーパーなどで購入する食料品、生活必需品などには消費税はかかりません。毎週異なる商品が割引になっているので、上手に買い物をすれば節約することができます。
食品の値段
毎週水曜日に、その週の割引商品が載ったチラシが発行されます。私はそれを見ながら毎回購入するものを決めています。
- 牛肉(500グラム)9豪ドル(約690円)
- 牛乳(3リットル)3.3豪ドル(約255円)
- みかん(1キロ)3.5豪ドル(約270円)
* 通常時の値段
私は、毎月スーパーの買い物でだいたい200豪ドル(約15,400円)を出費しています。
外食費は高い
それに比べて、オーストラリアでの外食は高いです。特に中心部に行くと、その金額も上がる傾向があります。外食に出かけると、1回でだいたい30豪ドル(約15,400)は使います。
私は、週に一度、一般的なレストランでステーキやパスタなどを楽しみます。これで月に130豪ドル(約10,010円)ほどの出費になります。毎日の食事は基本的に自炊しています。
メルボルンの携帯料金・インターネット代
携帯プラン
携帯電話にも様々な契約プランがありますが、その中でも私はプリペイドのものを契約しています。5G(ギガバイト)の容量で、通話は無制限です。
基本的にWi-Fiは、カフェ、ショッピングモール、図書館など、どこでも見つけられるので容量もそこまで使いません。このプランで月に29豪ドル(約2,230円)支払っています。
このプランは、SIMフリーの携帯電話さえあれば簡単に使用することができます。スーパーなどに販売されているSIMカードを購入し、オンラインで登録・設定することができます。自動引き落としで支払いも可能なので、とても便利です。使いすぎることもないので安心です。
家で繋いでいるインターネットは月60豪ドル(約4,620円)です。これは折半なので、実際私が払っているのは30豪ドル(約2,310円)となります。家賃にインターネット代が含まれていることが多いです。
メルボルンの光熱費
光熱費
光熱費は時期によって変動しますが、まずは今年の秋に出費した光熱費を紹介します。月の電気代はだいたい120豪ドル(約9,240円)です。水道代は2ヶ月に1度請求がきます。月で計算すると約40豪ドル(約3,080円)です。
光熱費もすべて折半なので、実際に私が払っているのは電気代60豪ドル(約4,620円)、水道代20豪ドル(約1,540円)です。ルームシェアの場合は、光熱費は家賃に含まれていることがほとんどです。
冬と夏
ちなみに冬場・夏場はエアコンや暖房を使うことが多いため、電気代が200豪ドル(約15,400円)以上になることもあります(折半で100豪ドル/約7,700円)。
オーストラリアの家電製品には、エネルギー消費量の目安が記載されています。星が多ければ多いほど電気の消費率も少ないということなので、電化製品を選ぶときに注意してみると良いでしょう。
月々の出費
出費のまとめ
- 家賃:1,300豪ドル(約100,100円)(55%)
- 交通費:160豪ドル(約12,320円)(7.5%)
- 食費:200豪ドル+130豪ドル(約25,410円)(15%)
- 携帯+ネット¥:59豪ドル(約4,543円)(2.5%)
- 光熱費:80豪ドル(約6,160円)(3%)
- 飼い猫の食費など:30豪ドル(約2,310円)(2%)
- 化粧品&美容費:100豪ドル(約7,700円)(5%)
- 交際費:200豪ドル(約15,400円)(10%)
合計:2,259豪ドル(約150,920円)
月々の貯金はだいたい1,200豪ドル(約92,400円)です。
私はお酒もたばこもやらないため、比較的出費は少ないと思います。オーストラリアでは、毎年7月にタックスリターン(確定申告)を行います。このときに収めた税金が一部戻ってきます。これをボーナス代わりとして毎年楽しみにしています。
ちなみに、年間の旅行費はだいたい 1, 000豪ドル(約77,000円)です。
まとめ
確かに物価は高いオーストラリアですが、上手に買い物をして自炊を心がければ、貯金をすることもできます。私は、年に数回旅行をしていますが、それでも十分な貯金ができます。
オーストラリア国内旅行も、時期によってはかなり安く航空券を取ることができるので、常にチェックするようにしています。メルボルンからシドニー行きの航空券も、LCC(格安航空会社)を利用することで片道40豪ドル(約3,080円)で行くこともできますよ!