カナダ人と過ごして分かったカナダ流クリスマスの過ごし方とは

クリスマス









日本のクリスマスと言えば、カップルや友達と過ごすことが多いのではないでしょうか。外国のクリスマスは派手なお祭りや豪華なディナーが勢揃いだと思っていました。

私はトロントに滞在しており、クロアチアをルーツに持つカナダ人の彼氏とカトリック教徒である彼の家族とクリスマスを過ごしました。知らなかったことがたくさんありましたが、楽しくクリスマスを過ごすことができました。

これからカナダへ行く人に向けて、私がクリスマスで経験したことをご紹介します。※1カナダドル=81.78円(2019年3月)

カナダ流クリスマスツリー

クリスマス

私の日本の自宅では、クリスマスになると小さなクリスマスツリーを飾ります。もちろん本物のツリーではありません。

しかし、カナダでは本物のツリーを部屋に飾ります。12月に入ると至るところで、クリスマスツリーを販売しているのを見かけます。スーパーマーケットにもツリーが置かれ、駐車場の一部がツリーで溢れていました。

今回初めてトロントで本物のクリスマスツリーを買いに行きました。近所にアイスクリーム屋がありますが、ここは冬になるとクリスマスツリーのお店に変わります。小さいクリスマスツリーから天井を突き抜けるくらいの大きいものまでありました。

今回買ったツリーは2m程のモミの木で、香りが強いものを選びました。ツリーは40ドル(約3300円)で買うことができました。ツリーから爽やかなモミの木の深い香りがします。部屋中にモミの木の香りがして、クリスマス気分を味わえました。

クリスマスプレゼントの渡し方

クリスマスツリー

カナダでは親しい友達や家族にプレゼントを渡す習慣があります。クリスマスの5日くらい前になると、ツリーの下に家族や友人のプレゼントを置きます。そして、クリスマスの当日にみんなでプレゼントを開けます。

順番に1人ずつ開けていき、プレゼントを見せ合いました。子供のときのようにわくわくしました。私はパジャマやキャンドル、チョコレートなどをもらいました。1人ひとりにお礼を言い、ハグをしました。カナダならではのクリスマスを味わうことができました。

プレゼントに迷ったときはショッピングモールへ

何を渡せば良いか分からないという方は、とにかくショッピングモールに行ってみてください。どのお店にもクリスマス用ギフトがずらりと並んでいるので、簡単に選ぶことができます。

女性へのプレゼントはハンドクリームやキャンドルなどが定番です。コスメショップでは10ドル(約820円)程でクリスマスパックが売っているので、手頃に買えます。男性へは靴下やハンカチなどが喜ばれます。

老若男女問わずチョコレートは大好評です。チョコレートで有名なゴディバやその他のお店ではクリスマスギフトが用意されています。

クリスマスシーズンになると、ショッピングモールは人混みで溢れ返ります。駐車場はほとんど空きがないので、公共の交通機関を使ってショッピングすることをおすすめします。

ファミリーディナー

ファミリーディナー

カナダのクリスマスはカップルではなく家族で過ごします。私は彼氏の家族と一緒にクリスマスイヴとクリスマスを過ごしました。クリスマスイヴの日は、午後5時からファミリーディナーに招待されました。

私はケーキとプレゼントを持って、彼の家族に会いに行きました。そして、家族と親しい友人が集まりディナーが始まります。ご飯を食べる前にディナーのホストがひと言話します。「健康で皆んなが幸せでありますように、アーメン」と唱えてからご飯を食べます。

クリスマスイヴのディナーと言えば、豪華な肉料理を想像していました。しかし、実際は違ったのです。

キリスト教ではクリスマスイヴの日にはお肉を食べてはいけないそうです。肉料理は一切なく、魚料理がメインのディナーでした。エビフライや焼いたサーモンなど美味しくいただきました。

カナダのクリスマスの定番料理といえば七面鳥の丸焼きです。ほとんどの家庭に七面鳥が入るくらいのオーブンがあります。七面鳥の中にローズマリーやコショウなど好みのスパイスを詰めていきます。

クリスマスイヴには食べませんでしたが、クリスマス当日にワインや七面鳥を食べながら、お互いの近況など話し楽しく過ごしました。

真夜中のクリスマスの肉料理

ディナー

ディナーが終わり、私たちは別の友人に会いに行きました。教会に行く人もいれば、親しい友人を訪ね回ったりと人それぞれ過ごし方は違うようです。

その後、友人宅から彼の家族の家に戻ると、すでに夜中の12時を過ぎていました。そろそろ家に帰るのかと思っていたところ、彼のお父さんがこれから肉料理を食べると言い出し、深夜にディナーの準備をしました。またワインを飲み、深夜1時にお肉をいただきました。

クリスマスイヴでは肉料理を食べてはいけませんが、夜中の12時を過ぎ正式にクリスマス当日になったので肉料理を食べることになりました。クロアチアのルーツを持つ彼らにとってはこれが伝統なのだそうです。

全く知らなかった私は驚きましたが、貴重な経験ができました。日本でいう年越しに似ていると感じました。

ホイップクリームは早めに準備

ホイップクリーム

日本ではクリスマスの日でもお店は通常営業しています。カナダではクリスマスイヴの日にはほとんどのお店が短縮営業です。また、クリスマス当日は祝日になりお店は閉まります。

イヴとクリスマス当日に2つのケーキを作らなければならなかったのですが、ケーキの材料をクリスマス前に買っていませんでした。

24日はスーパーマーケットはオープンしているので、問題ないだろうと思っていました。朝早く近所のスーパーに行ってみると、すいていたのはよかったのですが、ケーキに必要不可欠なホイップクリームが売り切れていたのです。

焦った私は急いで別のスーパーに行きましたが、そこでも完売しており、3つ目のスーパーでやっとクリームを買うことができました。もっと早くから準備していれば良かったと反省しました。

まとめ

カナダには何度か来たことがありますが、今回初めてカナダらしいクリスマスを過ごすことができました。初めてのことばかりで、あたふたすることもありましたが新しい発見ができました。

カナダは多国籍文化なので様々なクリスマスの過ごし方があります。日本では経験できないことがたくさんありました。宗教や文化の違いを考えるきっかけにもなります。日本とは違うクリスマスをぜひ楽しんでみてください。