バンクーバーへ留学やワーキングホリデー、長期滞在をするにあたってまず心配になるのが、住む家ではないでしょうか。どうやって探せばいい?家電や家具や布団などは必要?家賃はどれくらい?手続きは難しい?などいろいろ疑問が出てくると思います。
今回は、私がカナダ バンクーバー滞在時に経験した家の探し方についてご紹介します。※1カナダドル=約84.8円(2019年3月)
バンクーバーで最初に住む家は日本で手配
海外慣れしている人や、よほど勇気のある人でない限り、たいていの留学生は、現地到着直後に住む家を日本で手配していくと思います。多くの人が最初の住処として選ぶのはホームステイです。
ホームステイは自分に合うファミリーと巡り会うことができれば、英語を話す機会が増え、異文化に触れることができ、さらには食事の用意もしてもらえるので、安心して楽しく生活ができると思います。
しかしファミリーと合わなければ、最悪の場合トラブルに発展してしまうこともあります。そのリスクを避けるためにも、留学前にエージェントに自分の希望をしっかり伝えておきましょう。
また実際に生活してみないとホストファミリーと相性が合うか分からないので、最初から1つのファミリーと長期で契約するのはあまりおすすめしません。
ホームステイの他に、寮がある語学学校を選んだ場合は寮暮らしも選択肢に入ります。また中には、数日ホテルに泊まってその間に家を探すという人もいましたが、かなり珍しいケースだと思います。
バンクーバーでの住まい
寮生活って?
私はカナダに着いてまず寮がある語学学校に通うことになっていたので、最初の1か月は寮を申し込んで行きました。寮といっても語学学校の近くにあるわけではなく、バスで40分ぐらい行ったところにある家が寮として貸し出されていました。
その寮にはもちろん、語学学校の生徒しか住むことはできません。管理人が常にいるわけではなく、ひとりの生徒が寮長として滞在していました。
寮には、家電、家具、布団など生活に必要なものはすべてそろっていました。最大15名近く入居でき、1人部屋、2人部屋、3人部屋、4人部屋がありました。
部屋によって家賃が変わります。私は2人部屋で1か月620カナダドル(約52,700円)でした。他と比べて高めの値段設定です。
友達づくりの良いキッカケ
多くの友達と出会いたくて選んだ寮生活。私が入居したときは、日本人4人、韓国人2人、ブラジル人2人、スイス人1人、ドイツ人1人でした。
日本人が多いですが、家の中ではオールイングリッシュというルールがあり、国籍関係なくみんなで集まって話すことが多かったので、自然と守られていました。
朝はみんなで一緒に学校に行き、夜はリビングに集まってそれぞれが自分の食事を作り、食後は話したり一緒に映画を見たりと、テラスハウス国際版みたいな生活で本当に楽しかったです。住民全員が学生で同じ生活リズムだったので、こんなにも仲良くなれたのだと思います。
でも、語学学校を卒業すると同時に出ていかなければなりませんし、また不便な場所にあるわりに家賃が高かったので、長期で住む人はあまりいませんでした。
家探しをするときの注意
基本はインターネットで
寮は1か月しか申し込んでいなかったので、2週間ぐらい経った頃から家探しを始めました。基本的にはインターネット上で探します。多くの日本人留学生が使っていたサイトは、JPカナダとクレイグズリスト(Craigslist)です。
スピード勝負
人気の物件は競争率が激しく、メールを送っても既に住居者が決まっており返信がないことや、返信がきて見学に行けても、他の人に決まることもあります。
とりあえずスピード勝負なので、良いと思ったらすぐにメールを送り、返信がきたらすぐに見学のアポイントを取ってください。ゆっくりしていると、すぐに他の人にとられてしまいます。
ひとりで見学に行かない
家の見学にいくときは友人など誰かについてきてもらうことをおすすめします。家の中に入ると密室になるので、何か起こっても助けを呼べません。
ひとりで見学に行った女性が男性オーナーに襲われたという事件を耳にしたので、とくに女性は気を付けてください。
サイトで家探し
JPカナダ
JPカナダは日本語のサイトなので探しやすく、必然的に日本人が集まりやすいです。日本人同士で暮らしたい人やダウンタウンの中心地で暮らしたい人におすすめです。留学を終えて日本に帰ろうとしている人が、自分の住んでいた部屋の後任を募集していることがよくあります。
いろいろな部屋がありましたが、その中でもダウンタウンの中心にあるマンションが募集しているのをよく目にしました。何人かでシェアするので、きれいな中心地のマンションでも比較的安い値段で借りられます。
マンションといってもいろいろな住み方があります。安くあげるには、リビングをカーテンで仕切った空間に住んだり、1部屋を2人でシェアしたりする方法があります。高くなりますが、もちろん1人で1部屋使うこともできます。またマンションによってはジムやプールもついています。
- JPカナダのウェブサイト:https://www.jpcanada.com/
クレイグズリスト(Craigslist)
クレイグズリストはアメリカが始めたサイトで、もともとサンフランシスコの情報を交換するためのものでしたが、現在では数多くの都市向けのサイトが開設されています。そのため検索するときは、「Craigslist Vancouver」のように、情報を得たい都市名も一緒に入れてください。
日本人がいない家で暮らしたい人は、JPカナダよりも見つけやすいと思います。
JPカナダ、クレイグズリストそれぞれの特徴はありますが、自分が気に入る物件はどこで見つかるか分からないので、どちらも日々チェックしてみてください。
- クレイグズリストのウェブサイト:https://vancouver.craigslist.org/
バンクーバーで家の賃貸契約
契約の手続き
私はクレイグズリストで家を見つけました。見学に行ってとても気に入ったので、その場ですぐに契約しました。そのとき半月分の家賃をデポジットとして払い、契約書にサインをしました。入居手続きはこれだけで、とても簡単です。
契約内容には、家を出るときは最低1か月前に連絡、家のものを壊したり汚したりするとデポジットから引かれるというものがありました。
どんな家?
私が決めた家は、ダウンタウン中心地までバスで40分ぐらいかかる場所でした。2階に子どもが2人いる家族が住んでおり、1階の空いている3部屋を貸し出ししていました。
ホームステイのようですが、1階にキッチン、お風呂、トイレ、洗濯スペースのすべてがそろっており、食事は自分で用意することになっていたので、基本的に2階へ行くことはありませんでした。
1階に私の他に住んでいたのは、韓国人とフランス人で、2人ともカナダで働いていました。家賃は月500カナダドル(約42,500円)で、決して高くはありません。この中には、光熱費やネット代も含まれています。また、生活に必要な家電、家具、布団などもそろっていました。
そのうえ2階に住んでいる家族はとても親切にしてくれましたし、ルームメイトとも仲が良かったので居心地が良く、帰国までの約9か月間住み続けました。
まとめ
家探しは留学生活を左右するとても大切なイベントです。妥協せずにいろいろな家を見学することをおすすめします。しかし、時期によってはかなり競争率が高くなるので、決断力が必要です。
サイトの情報は常にアップされていますので、家探しをするときは頻繁にチェックしてみてください。また、オーナーやルームメイトとの相性も大切なので、見学のときにしっかりコミュニケーションをとって確かめてみてください。
居心地の良い家を見つけることができるといいですね!