カナダに住んでみて、住む前から知っておけば良かったことがたくさんあります。初めてカナダに渡航する方にとっては日本とは異なる点や注意点をあらかじめ知っておきたいものですよね。
私は最初にカナダに住んだ時は困惑することが多く、慣れるまでに時間がかかりました。予期せぬハプニングはたまに起きることもありますが、今では冷静に対処できるようになりました。そんな私が現在住んでいる家の事情をお伝えしたいと思います。
カナダの家の間取りとエリア
現在は一軒家の1階に彼氏と住んでいます。2階には彼氏の兄妹2人が住んでいます。間取りは2LDKで、トイレとお風呂場は同じ場所にあります。
寝室は6畳でベッド以外に机とタンスを置いています。リビングルームとキッチンを合わせて11畳ほどあります。リビングにはテレビ、ソファとテーブルを置いています。
2人で住むには十分な広さです。3兄妹と同じ家に住んでいるので毎日にぎやかです。
エリア
私が住んでいるエリアはEtobicoke(エトビコ)と呼ばれるところです。Etobicokeはトロントの一部であり西側に位置しています。
自宅は高速道路のすぐ近くにあるので、高速道路を使えばダウンタウンまでおおよそ15分で行くことができます。トロントの高速道路は全て無料なので、たとえ近場でも高速道路を使うことが多いです。
トロントの高速道路はとても便利なのですが、事故が多発しているので運転される方は注意してください。時々、工事の関係で週末になると高速道路が閉鎖されるので遠出をする際は高速道路が使えるか確認することをおすすめします。
カナダの家にあるセントラルヒーティングとは
セントラルヒーティングとは
ほとんどの家の暖房は一括管理されています。ボタン1つで家全体が暖かくなります。このシステムをセントラルヒーティングと呼びます。
各部屋に1つずつ通気口が設置されているので、家全体を暖かくしてくれます。通気口は窓の近くに設置することが義務付けられており、外からの冷たい空気が中へ入らないように防ぎます。
温度設定をすると自動的に暖房が作動する仕組みになっています。寒いなかから帰宅するとすでに家の中は暖かくなっています。
日本では帰宅してストーブが暖かくなるまで待たなければいけませんでしたが、カナダの家では帰宅するとすでに暖かいので快適です。暖かくなりすぎて12月でも家の中では半袖を着る事もあります。
レストランやショッピングモールでも暖房がしっかりしているので、半袖を着ている人をよく見かけます。着ているニットをわざわざ脱いで、タンクトップで食事を楽しんでいるカナダ人を見かけたことがあります。外はマイナス5℃だった時の事でした。
カナダのお風呂事情
日本ではお風呂やキッチンのお湯の温度を設定することができますが、カナダの多くの家では温度を設定することができません。もちろんお湯は出るのですが、蛇口をひねって丁度良い温度を見つけなくてはなりません。
すぐにお湯が出るわけではないので、お湯になるまで待たなくてはいけなかったり、いきなり熱湯が出る時もあります。
冬になると水道管が凍りなかなかお湯が出ない時があります。お湯を使い続けていると水しか出てこない時もあるので、注意が必要です。
私はシャワーを浴びている時にお湯が出なくなり、凍えながらも1分間お湯が出るまで待たなければなりませんでした。それからはお湯を少しずつ出してシャワーを使うようにしています。お風呂が大好きな日本人からしたら驚きですよね。
寒さ対策として
日本のお風呂は湯船に浸かってリラックスするのが当たり前ですが、カナダでは時間をかけずにシャワーを浴びるのが一般的です。私の経験からアドバイスできることは、いかに時間をかけずにシャワーを浴びるかです。
最初にカナダに来た時はお風呂がなくてストレスを感じていましたが、今では短時間でシャワーを浴びることに慣れてしまいました。
日本のお風呂が恋しくなった時は浅い湯船にお湯を張り、日本から持って来た入浴剤を入れて休んでいます。
泡風呂が作れるシャワージェルは簡単に手に入れることができますが、日本にあるような体を温めてくれる入浴剤はなかなかないので、真冬の寒さ対策として日本から持ってくるのも良いと思います。
カナダの一軒家は庭付き
憧れの庭
カナダのほとんどの一軒家には庭がついています。私が住んでいるところにも庭があります。日本ではマンションに住んでいたので、庭がある家にずっと憧れていました。
庭には倉庫と15人ほどが乗れる大きなトランポリンが置いてあります。さらにはバーベキューができるスペースもあります。夏場にはトランポリンで遊んだり、その上で昼寝をしたりしていました。
夏場には庭でバーベーキューをして、秋頃になると庭で焚き火をして楽しみます。天気が良い日には庭で夕食を食べます。風が心地よくてとても気分が良いです。
よく友人を呼んでバーベキューパーティーをしていました。身近でバーベキューができるので夏場は毎週のようにバーベキューをしていました。
私は2016年から2017年の間にワーキングホリデーをしていました。ワーキングホリデー中に家の下見を何度かしたことがあります。その時に家の大小に関わらずほとんどの一軒家に大きな庭がついていたので驚きました。
なかでも庭にテントを張っている家には驚きました。日陰を作って快適に過ごすためにテントを張ったそうです。
デコレーション自由!壁のペイント
現在住んでいる家は賃貸です。日本で賃貸の家に住む時は壁に傷をつけたり、勝手に壁にペイントをしてはいけないところが多いです。これらは当たり前のことだと思います。
しかし、カナダの家は違ったのです。今住んでいるところでは勝手に壁の色を変えたり、ポスターを貼るために画びょうで穴を開けています。本当に大丈夫なのか彼氏に聞いてみたところ、誰も気にしないし大家も気にしないよとさらっと言われました。
確かに大家が何度か家に来たことがありますが、ペイントや壁の傷について言及していませんでした。全ての家が同じとは限りませんが、過去に住んでいた家でも平気で画びょうで壁にポスターをみんな貼っていました。カナダ人の気質なのでしょうか、とても緩いですね。
私はポスターを集めることが趣味なので、何も気にせず部屋のデコレーションができるのはありがたいです。今住んでいる家の大家は壁のペイントを気にしませんが、もし今住んでいる家の壁をペイントしたい場合は、大家に念のため聞くことをおすすめします。
ゴミ出し時の注意
ゴミ出しの方法
ゴミは1週間に1度回収されます。私が住んでいるエリアでは毎週火曜日のお昼頃に回収されます。
生ゴミを除いて、燃えるゴミと燃えないゴミを週替わりで出すことが決まっています。各家に外に置いておくゴミ捨て用のボックスがあり、回収されるまでその中にゴミを入れておきます。しかし、そのボックスのフタに重石をのせておかないと次の日大変なことになります。
皆さんはラクーンという動物を聞いたことがありますか。ラクーンとはアライグマのことを指します。トロントでは野生のラクーンが至る所にいます。
このラクーンは夜になるとゴミをあさり始めます。翌朝にゴミを出しに外に出ると、ゴミが至る所に散らかされていたのです。実際に私は経験したことがあり、あまりにもひどくショックでした。
それ以来なるべくごみを出さないようにし必ず重石を置くようにしています。家の周りにはラクーンをはじめ、スカンクやリスを見ることがあります。見てるだけなら可愛いかもしれませんが、近寄ると噛まれることもあるので気を付けて下さいね。
まとめ
カナダと日本の家を比べると日本の方が便利な部分が多くあります。しかし、部屋の広さや自由さといった面ではカナダの家の方が快適に過ごせるのではないでしょうか。
カナダの人たちは不便なものがあれば自分たちで直したり、作りだしたりします。停電になることも珍しくないカナダですが、キャンドルをともして復旧するまでのんびり待っていました。カナダでの生活を通して、文化の違いや新しい発見をぜひ見つけてください!