近年、フィリピンで英語留学や就職する若い日本人が増えて、現地で恋人を見つけて結婚する人も増えてきました。
以前はフィリピン人と日本人のカップルというと、日本人男性とフィリピン人女性が圧倒的に多かったのですが、最近はフィリピン人男性と日本人女性のカップルも増えてきたと感じます。
日本人女性はフィリピン人男性のどんなところに惹かれて恋をするのでしょうか。実際にフィリピン人と付き合った経験をもとに恋人としてのフィリピン人男性の特徴をまとめてみました。
ロマンチスト
フィリピン人は男性も女性もロマンチストが多いです。恋人に歌や詩を送ったり、誕生日には花や風船で部屋をいっぱいにしてサプライズパーティーをしたりロマンティックなことが好きです。
ある晩フィリピン人のお友達の家で誕生日パーティーがありました。私はその家の息子さんに以前から言い寄られていました。食事のときみんなが冷やかすように私を彼の隣に座らせました。
食事が終わるとその息子さんがギターを取り出し、弾き語り始めました。私へのラブソングらしく、周りがヒュー、ヒューはやし立てました。
フィリピン人の女の子だったら嬉しくてとろけちゃうのかもしれませんが、私は個人的にロマンティックなことがとても苦手で、恥ずかしくて逃げ出したくなりました。
そんな歌を歌うから周囲は私たちを完全にカップル扱いします。すると彼が「俺たちはまだカップルじゃない。俺が勝手に好きだって言っているだけなんだ。彼女が俺のところに来ることを待っている。」なんて言うものだから、また周りがさっきより一層大きくヒュー、ヒュー騒ぎます。
こんなロマンティックな彼ですが、私には自己陶酔しているだけに見えてしまい、ヒェーって感じで素直に喜べませんでした。
フェミニスト
フィリピン人の男性は女性に本当に優しいです。女性はみんなプリンセスのように扱われています。女性が大きな荷物を持つことはあり得ないし、ドアの開け閉めも、料理の取り分けもすべて男性がします。
私はフィリピンでエビの殻もカニの殻も剥いたことがありません。彼氏じゃなくてもそこに男性がいたら普通にしてくれることです。
電車やバスでも女性が立っていることはありません。雨の中傘がなかったので濡れながら歩いていると誰かが傘を差しだし濡れないところまで一緒に歩いてくれたりします。
こういう生活に慣れてから日本に一時帰国すると、女性は全く優遇されていないなと気づきます。空港に着いて重いスーツケースを取り出すときでも誰も手伝ってくれる人はいないし、「手伝って。」と誰かに声をかけられる雰囲気もありません。
フィリピンだったら普通に誰か知らない人でも手伝ってくれるし、気軽に近くにいる人に「手伝って。」と頼めます。電車の中でも妊婦さんですら立っているのを見ると悲しくなります。
フィリピンは男性が女性に優しいのもありますが、基本的に誰でも周りの人を助けることが当たり前という考えが根付いています。
お金と時間にルーズ
お金はあっという間に使う
計画的に貯金するという概念が国全体にわたって根付いていないので、持っているお金をすべて使い、なくなったら借りるかもらうかして、次の給料を待つというサイクルを繰り返す人が多いです。
給料をもらった日はとても羽振りがいいですが、早ければ2日後には既に持ち金が尽きます。そんなフィリピン人のために、給料はどこでも月2回に分けて支払われています。1か月に1回だけじゃ次の月まで持たないからです。
とにかくあっという間にお金を使い切ってしまうフィリピン人ですから、お金を持っている恋人にお金を借りることになります。それも返す人はあまりいません。
フィリピンではお金を持っている人がない人に与えることは当然という考えなので、恋人や友達にお金を借りることを恥ずかしいとは思わないのです。
時間を守らない
男性も女性も時間にルーズな人が多いです。30分くらい遅れるのは普通なので、時間通りに来たりすると逆にびっくりします。
確かにマニラは交通渋滞が激しいのでなかなか時間通りに行かないこともあります。そのため、みんなこぞって「渋滞にはまった」を正当な理由として、平気で遅れてきます。
ルーズなことに寛容
フィリピン人男性はロマンチックでフェミニストで恋人としては最高だと思うのですが、お金と時間に対してはだらしない人が多いです。
もちろんそうじゃない人もたくさんいます。でもルーズじゃなくても、お金と時間に寛容な人が多いです。自分は借金をしたり、遅刻したりすることがなくても、他人にそうされて怒る人もあまりいません。
家事は完璧
私が見た限りではフィリピン人男性は全員家事ができます。そして当たり前のように家事をします。女性がするものだとは思っていません。それと同時に男性が稼ぎ頭だという概念もありません。稼げる人が稼げばいいという考え方が多い印象です。
友人Mの恋人はいわゆるヒモ男です。基本Mがすべてお金を払います。朝Mが会社に出かけ、恋人が家で家事をするのだそうです。
Mはすべてお金を払っていることに不満だったのですが、帰宅すると家じゅうピカピカに掃除されていて、夕飯を作って待っていてくれる彼を見ると何も言えなくなると言っていました。
友人Yはフィリピン人と結婚したばかりです。結婚後初めて彼女に会ったとき、「朝起きると朝ごはんとお弁当を用意して、着ていく服にアイロンがかけてあって感動した。」とYは言っていました。
日本だと新婚の旦那さんが奥さんに言うようなセリフですよね。フィリピンでは家事は男女平等なのです。
嫉妬深い
フィリピン人は男性も女性も嫉妬深いです。情熱的でロマンティックな分、ジェラシーも熱く激しいものです。
恋人が自分以外の異性と話したり、チャットしたりするだけでジェラシー丸出しの人もいます。浮気現場を押さえられた時には、殴る引っ掻くは当たり前。ひどければ殺傷沙汰です。
私は暴力を受けたことはありませんが、付き合っていた彼の前の彼女から呪いの手紙を受け取ったことはあります。フィリピンではまだ黒魔術を信じているところがあって、その呪いがいっぱい詰まった手紙でした。
こういう手紙は焼き捨てなきゃダメなそうで、燃やして捨てました。実際に悪いことが何も起こらなくてよかったです。
最初に書いた弾き語る彼もとても激しかったです。一向に彼女になることのない私に業を煮やしたのか、他の彼女を連れてきて「新しい彼女だ。」と私に紹介したのです。
私としては彼と付き合うつもりはなかったので、正直ホッとしたのが本音でした。でもその晩彼からのメッセージの嵐でした。「好きだ。」「会いたい」という内容のメッセージが延々と送られてきました。
私に焼きもちを焼かせようとして、彼女を紹介したのでしょう。私はロマンティックなのも苦手ですが、暑苦しいのも苦手です。この彼と私がくっつくことはありませんでした。
ドラマのように熱く激しい恋愛を望む人にはフィリピン人の恋人は最適かもしれません。
まとめ
もしフィリピン人と付き合うことになったら、お金と時間のルーズさや嫉妬深いことに加えてもう1つ注意することがあります。フィリピン人は自分の家族をとても大切にします。家族のために仕事を休むこともあるし、恋人との約束をキャンセルすることもあります。家族が1番です。
「俺(私)と家族とどっちが大事なんだ?」という質問は愚問にすぎません。聞かないでおきましょう。
でも家族にもちゃんと紹介してくれるし、家族もみんな暖かく迎え入れてくれます。ないがしろにされるわけではありません。家族を大切にする人は、結婚したらきっと奥さんや旦那さんを大切にしてくれることでしょう。
フィリピン人の恋人ができたときは、上記の注意点に気を付けて、甘くロマンティックな時間を楽しんでください。