フィリピン・セブ島の治安は?危険なポイント5つ!〜安心な旅と留学のために〜

フィリピン









年々、アジアをはじめ旅行者が増加傾向にあるフィリピン。また語学留学する人も増えています。

筆者はフィリピンに3ヶ月間語学留学していたことがあり、非常に有意義な時間を過ごすことができました。フィリピンの治安は、語学留学で暮らすには安全であるといえます。しかしその一方で、危険な場所や状況も数多くあることは確かです。

今回この記事では、フィリピン・セブ島の危険な5つのポイントについて記述します。フィリピンに行く予定のある方の参考になればと思います。

フィリピンのストリートチルドレン

皆さんは「ストリートチルドレン」って聞いたことがありますか?都市の路上で生活をする子供達のことです。日本人の感覚では、彼らの存在が信じられないのではないでしょうか?

正確な人数は定かではありませんが、世界には1億人以上のストリートチルドレンがいると言われています。

なぜ、フィリピンにはストリートチルドレンが多いか?

フィリピンは世界の中でもストリートチルドレンが多い国です。現在、人口は約1億492万人で、ストリートチルドレンが約25万人です。なぜ多いのでしょうか?

フィリピンでは、1970年代後半から80年代半ばに経済危機が起こり、貧困から逃れるために貧しい田舎から、都会へたくさんの人々が移住しました。また、都会に出てきた人々の間にも経済格差が広がり、貧困層は苦しい生活を強いられています。

都会に出てきた大人は、仕事を見つけようとしましたが、人口が多いために競争率が高く、なかなか仕事が見つかりませんでした。そのため良い生活が出来ず、ストレスが溜まっていき、虐待や暴力が起こり、子供を捨てました

ストリートチルドレンのパターンは次の2点です。

  • 親が死んだ、もしくは捨てられて子供だけで生活している
  • 親はいるが、生活苦で家計のために道で物乞いをしたり、スリや窃盗などの犯罪を犯す

彼らを見つけたら、基本的に近寄らないことです。

ドゥテルテ大統領による麻薬撲滅運動

薬

現在、フィリピンの大統領はドゥテルテ氏です。フィリピンの国民からは、絶大な支持を集めています。物事をはっきり言うところがあり、ときにはあの米トランプ大統領に歯に衣着せぬ発言をします。

強権で、犯罪取り締まりに尽力。特に麻薬撲滅運動に力を注いでいます。選挙公約で麻薬撲滅を宣言しています。

選挙公約を守り、麻薬を撲滅するためには射殺しても構わないと命令を出したことで、5000人以上もの麻薬に関わった人々が射殺されています。一般市民が射殺されたこともあり、やりすぎだという批判も上がっています。

海外では麻薬の売買が密かに行われていることもあるようですが、フィリピンでそれをやると射殺されます。麻薬に関わる場所には近づかない方がいいです。

マンゴーストリートが、クラブや風俗店の多い通りであり、そこで麻薬購入をもちかけられた観光客もいます。

タクシーのぼったくりに注意

タクシー

フィリピンは物価が安いので、タクシーを利用する機会が増えることでしょう。しかしタクシーでぼったくられたという話をよく耳にします。フィリピン人から見ると、日本人はお金を持っているように見えます

フィリピン人の平均的所得は非常に安いです。タクシー運転手の給料は、決していい方ではないので、そのような状況も関係あるかもしれません。

全てのタクシー運転手がぼったくりをするのではなく、良い運転手もいますが、「あれ?この運転手おかしいな。金額がおかしくないか……?」と思ったときは金額を確認してください。注意を怠ると、何倍もの値段でぼったくってきます

タクシーに乗るときはメーターをごまかさないように確認し、支払いのために細かいお金を準備しておきましょう。目的地までのおおよその距離や料金を把握しておくことも大切です。

以下がぼったくりの主な手口です。

  • 最初から金額を高く請求する
  • 到着してから金額を高く請求する

私も友人がタクシーを使用したのですが、運転手がメーターを押しておらず、目的地に着いてから高い料金を請求されました。メーターはかならず最初に入れてもらって乗りましょう

スリ・強盗

ジープニー

フィリピンでは、スリの被害が多発しています。観光に来る外国人は非常に狙われやすいです。空港、ジプニー(バスのような乗り物)、マーケットなど、人の多い都市が狙われやすいです。

金目になりそうなものを持っていると狙われるので、高級なものを身につけて歩かないようにしましょう。

ジプニーのなかでiphoneを使っていたら、刃物を突きつけられて盗られてしまった、という恐ろしい話を聞いたことがあります。 カバンはショルダーバッグを使ったり、常に気にかけるようにして、自分の荷物から目を離さないようにしましょう。

例え子供や老人であっても油断は禁物です。自分の荷物も、自分の身も、守ることができるのは自分だけです。盗られてからでは後悔しても遅いので、しっかり自分の荷物は常に注意深く管理しましょう。

以下が気をつけたほうがいい場所です。

  • カルボンマーケット
  • コロンストリート
  • マンゴーストリート
  • ショッピングモール
  • 空港

以下が日本人が引っかかりやすい、スリ・強盗の手口です。

  • 複数のストリートチルドレンに囲まれる
  • バイクでカバンや金目のものをひったくる
  • ジプニーで満員の中に紛れて、ものをひったくる
  • ショッピングモールで買い物中に隙を見てひったくる

トランプ詐欺

トランプ

トランプ詐欺とは、主にアジアを中心に増加している犯罪です。下記の流れになります。

トランプ詐欺の手口の流れ

  • 1.ショッピングモールを歩いている
  • 2.通りすがりのフィリピン人に話しかけられる
  • 3.仲良くなり、意気投合する
  • 4.家に招待してもらい、ついていく
  • 5.カジノのディーラー登場
  • 6.賭けごとがスタート
  • 7.騙されて、トランプで大負けする
  • 8.お金を持っているか聞かれ、ないと無理矢理ATMで現金を引き出すことになるか、クレジットカードを渡すよう強要される。

ゲームは主にブラックジャックで、21点を超えないように、ディーラーより高い点数を取ると勝ちです。事前にディーラーが、交渉を持ちかけてきます。そして指示どおりに行うと、勝ち続けます。

しかしディーラーと、もう1人のフィリピン人がグルであるので負けるようになり、最終的には大金を払うことになります。

このような流れで、賭けごとをやらされることになり、多額の現金を失うことになります。詐欺には十分気をつけてください。そして知らない人には、絶対についていかないようにしましょう。

まとめ

近年、フィリピンの治安は悪化し、犯罪が増加しています。そんなフィリピンに観光や留学で、大勢の日本人が訪れますが、なんとか無事に帰国しています。

ですがフィリピンは同じアジアといっても、日本とはまったく違う異国の地なので、十分な注意が必要です。

この5つのポイントを常に念頭に置いて、危険が及ぶような軽率な行動は避け、治安の悪い場所に近寄らなければ、あなたのフィリピンでの生活は大変充実したものになることでしょう。

自らの安全は自らで守り、楽しいフィリピンの思い出を作ってください。