アイルランドで有名なテーマパーク「テイトー・パーク」へ行ってきた!

マスコット









日本人はテーマパークが大好きなので、よく出かける人も多いのではないでしょうか?テーマパークを目的にヨーロッパへ来る人は少ないと思いますが、私の住むアイルランドには、ミース(County Meath)地方に大きなテーマパークがあります。

名前はテイトー・パーク(Tayto park)。ヨーロッパで1番の高さを誇る木製ローラーコースターがある多角的なテーマパークです。ここでは小さな子供向けアトラクションから大人も楽しめる絶叫ローラーコースターまで、幅広い層が楽しめます。

私は2年連続で家族と行ってきました。とても広いテイトー・パーク。1日では回りきれないほどですが、2年行ってほぼすべてを見て来ました。

今回は、アイルランドで1番有名なテーマ・パークとして知られるテイトー・パークの魅力を紹介します。※2019年4月現在1ユーロ=約130円

テイトー・パーク概要

マスコット

テイトー・パークとは

実は、テイトー(Tayto)とは、ポテトチップスの会社の名前なんです。日本のカルビーのようにアイルランドで最も有名なポテトチップスの会社で、工場がある場所にテーマパークを作ってしまったのです。

テイトー・パークのキャラクターも、そのままポテトチップスのパッケージのキャラクターです。ですから、テイトー君はじゃがいもを模しています。

2011年にオープンし、今やアイルランド最大のテーマパークとなりました。

本格的なアトラクションから、珍しい鳥やひょうなどネコ科の大型動物がいたりと、小規模ながら動物園もありますし、大きな公園やロッククライミングにジップワイヤーなど体を使った遊びもできます。もちろん、ポテトチップスを作っている工場見学もできます。

サーカスあり、5Dシネマありと、1日では全て回れないほどの充実ぶりです。

マップ

パーク内は、2つのゾーンに分かれています。

  • イーグルズ・スカイ・アドベンチャー・ゾーン

5Dシネマやサーカス、バードショーと、120センチ以上の身長が必要なアトラクションのエリアです。

  • イーグルズ・ネスト・アドベンチャー・ゾーン

アトラクションによって、110センチ以下、90センチ以下は大人同伴と身長制限がありますが、小さな子供でもアトラクションが楽しめるエリアです。

テイトー・パークの見どころ

コースター

クー・カラン・コースター(Cú Chulainn coaster)

テイトー・パーク1番の見どころと言えば、やはりクー・カラン・コースターです。ケルト神話に出てくる戦士の名前がつけられた、ヨーロッパで最も大きい木製のローラーコースターです。高さは32mあり、駐車場からでもすぐに目につきます。

大人でも怖いほどの高さとスピードがあります。私は怖くて乗っていませんが、夫は2回挑戦しました。木製なのでガタゴトとかなり音も大きく、それがさらに怖さを増すようです。

人気のアトラクションだけに、夏休みなどのバカンスシーズンは待ち時間が45分〜1時間くらいあります。8歳の私の娘は並んでいる間にあまりの高さと音に怖くなり、泣きじゃくって乗ることを断念しました。

ヴァイキング・ボヤージュ(Viking Voyage)

まだ、できて数年の新しいアトラクションです。ディズニーランドのスプラッシュ・マウンテンに似ていますが、ヴァイキング・ボヤージュはしっかり濡れます。ですが、夏の暑い日には、気持ちのいいアトラクションです。

3回ほど山場がありますが、最後はかなり水が飛んできます。カッパを着ないと髪の毛も服もビショビショになります。パーク内にもカッパは売っていますが、値段が高いのに1度着たら皆すぐ捨てています。家にカッパがある人は持って行くといいですよ。

こちらも人気のアトラクションなので、45分〜1時間は待たなければなりません

バードショー(World of raptors)

午後1時、2時半、4時と1日に3回行われる、珍しいワシやタカなどの鳥類ショーです。

私の知り合いがショーを手伝っていたので、おつきあい程度で期待もせず見に行きました。しかし、普段見たことのない大きなワシやタカが近距離で見れますし、観客席のすぐ上を飛んで来たりして、なかなか迫力があり意外に楽しめました。

広いパーク内を歩き回ると疲れるので、座ってショーが見られるのもちょうどよい休憩になります。

5Dシネマ

5歳と8歳の娘たちのお気に入りは、5Dシネマでした。3Dのように映像が飛び出す以外にも、風を感じたり、水しぶきが飛んできたり、イスが動いたりと5感で体験できる映画です。まるで自分が映画の中に入ってしまったかのような気分になれます。

映画自体は5分ほどの短いものですが、通常の映画館同様暗くなりますので、映画館に行ったことがない小さな子供は怖がる場合があるかもしれません。

大きな公園(Pow Wow Playground)

大きな公園

6〜12歳の子供と一緒に行く場合は、大きな公園も魅力的です。町の公園のように色々な遊具があるのではなく、1つの大きな遊具で、登ったり、筒の中をくぐったり、いくつもある長いすべり台から滑ったりと、多彩なコンビネーションで思いっきり楽しめます

公園内にはイスもありますので、子供が遊んでいる間、親は見守りながら座ることもできます。

最後にポテトチップスがもらえる

帰る際に出口にて、もれなくポテトチップスがもらえます。味はもちろんテイトーを代表するチーズ&オニオンです。

工場からのできたてだから美味しいと聞いていましたが、味はスーパーで買うものと変わりませんでした。それでも、遊び疲れた体には嬉しい心遣いです。

テイトー・パークは誰と行くのがおすすめ?

アトラクション

親子でも楽しめますし、カップルや友達同士でも楽しめます。私が行った時期は2年連続夏休み中だったので、断然家族連れが多かったです。家族連れと言っても、小学生のような小さな子供だけでなく、10代の大きな子供もたくさんいました。

しかし、若い子たちだけのグループは少ないようでした。その理由は、アクセスの悪さにあると思います。ダブリン以外は、車のほかに交通手段がないので、実際のところ車がない学生や若い人たちには、行くのが難しいようです。

テイトー・パークの注意点

アトラクション

雨対策をしていこう

アイルランドは雨の多い国ですが、その割にパーク内は屋根のついた場所がありません。1年目は天気が悪く、そのためお土産屋さんに雨宿りする人が殺到しました。カッパも売っていますので、カッパを買ってしのぐ人もいました。

少し荷物にはなりますが、レイン・ジャケットや折りたたみ傘など、雨対策をしていくことをおすすめします。

迷子にならないように気をつけよう

テイトー・パークの敷地は広大ですが、数人で行った場合、別行動をするかもしれません。

スマホは充電ばっちりで、必ず連絡がつながるようにして行った方がいいです。基本的なことかもしれませんが、写真を撮りまくっていると、気づいたときには電池がない!なんてこともあります。

私は1年目に、私と下の娘、夫と上の娘に分かれて行動をしました。待ち合わせ場所や時間を決めておらず、電話で連絡を取ればいいと思っていたら、なんと夫の電話が通じず、30分以上探してやっと会えました。

迷子になった際は、スタッフに声をかければ手伝ってくれますので、どうしても見つけられないときはお願いしましょう。

アクセス

遊具

ダブリンから直行バスを使う場合

首都ダブリン市内からは直行バスがあります。約1時間で着きます。バス・エアレン(Bus Eireann)の103線から毎日4回、9am、12pm、2pm、5pmに、ダブリン・ベアスフォード・プレイス(Dublin Beresford Place)から出発します。

  • ガーディナー・ストリート(Gardiner Street)
  • ローワー・ドーセット・ストリート(Lower Dorset Street)
  • ホワイトワース・ロード・ローワー(Whiteworth Road Lower)
  • グラスネヴィン・ハーツ・コーナー(Glasnevin Harts Corner)

からも乗車できます。

テイトー・パークからダブリンへ戻る時は、10am、1pm、3pm、6pmと、こちらも毎日4回バスが出発しています。

ダブリン市内には、

  • グラスネヴィン・ミュージアム(Glasnevin Museum)
  • フィブスボロー・ロード(Phibsborough Rd)
  • コンスティチューション・ヒル(Constitution Hill),
  • パーネル・スクエア(Parnell Square)
  • スパイア(Spire)
  • オコンネル・ブリッジ(O’connell Bridge)
  • タウンセンド・ストリート( Townsend Street)

にも停車します。

料金は、日帰り往復券が大人9,7ユーロ(約1261円)、子供5,4ユーロ(約702円)です。その他にも片道券、ファミリー券などがあります。詳しくは,バス・エアレンのホームページから確認できます。

ダブリンから車を使う場合

ダブリン以外の地域からは、適当なバスや列車がありませんので、車を利用します。最近はグーグル・マップや車のナビで簡単に探すことができるので、私達もナビを頼りにゴールウェイから行きました。

参考に 、ダブリン方面から車での行き方をお伝えします。

  • 高速道路M50へ行き、デリー/スレーン(Derry/Slane)と書かれた5番出口を出ます。
  • 高速道路M2に入り、アシュボーン(Ashbourne)方面へと進みます。
  • M2の最後まで行くとロータリーがあるので、最初の出口(スレーンと書かれたサインがあります)を出て国道N2へ。
  • そのままN2を3,8kmほど行くと、ドンシャックリン/ラトース(Dunshaughlin/Ratoath)と書かれたサインがあります。
  • そこを左折しR155へ。そのまま進むとテイトー・パークがあるロータリーに着きます。

テイトー・パーク基本情報

アトラクション
  • 名称:テイトー・パーク(Tayto park)
  • 住所: Ashbourne, Co.Meath
  • 郵便番号(Eircode): A84 EA02
  • 電話番号:+353-1-835-1999

営業時間

  • 1月〜6月:休業
  • 7月・8月:毎日9:30am〜7pm
  • 9月:週末のみ10am〜6pm
  • 10月:週末のみ10am〜5pm
  • 10月:秋休み(Mid-term)期間 10am〜5pm
  • 11月:週末のみ10am〜4pm
  • 12月:金曜日12pm 〜4pm、週末10am〜4pm

料金

  • 閑散期:入場料&乗り放題券 30ユーロ(約3900円)
  • (9月~12月):入場料のみ 15ユーロ(約1950円)
  • 繁忙期:入場料&乗り放題券 35ユーロ(約4550円)
  • (7月~8月):入場料のみ 17,5ユーロ(約2275円)

(オンライン割引もあります)

アトラクションに乗る場合はトークン(乗車券)が必要です。最初に入場料のみを買う場合は、パーク内でもトークンは購入できます。

トークン売り場は、4ヶ所あります。入口を入ってすぐの建物内に2ヶ所、5Dシネマやクー・カラン・コースターの近くに1ヶ所、小さな観覧車の近くに1ヶ所あります。

トークンの数はアトラクションによって異なります。

  • クー・カラン・コースターは5トークン
  • ヴァイキング・ヴォヤージュは5トークン
  • 5Dシネマは4トークン
  • バードショーは5トークン

イーグルズ・ネスト・アドベンチャー・ゾーンのアトラクションは2〜3トークンです。

まとめ

チップス

基本的には移動式遊園地とファーム・パーク(ロバや羊などの動物エリアと室内遊具場が一緒になった施設)ばかりのアイルランドですが 、テイトー・パークは日本人でも充分満足できるテーマパークだと思います。

しかも、世界で有名なテーマパークに比べるとお値打ちです。キャラクターのテイトー君のかわいさは微妙ですが、グッズも売っています。話しのネタには面白いかもしれません。

アクセスが不便ですが、車がある人はぜひ1度行ってみてください!田園風景に飽きたときのいい気分転換にもなりますよ。