はじめて使う空港ではどこに何があるのか、市内までどのように行けばよいか、分からないことがたくさんあると思います。はじめてカナダのトロントに渡航したときは、英語もうまく使えず、空港を出るのに苦労しました。
私はこれまでに、留学やワーキングホリデーを経験し、気付けば何度もトロント・ピアソン空港を利用しています。そんな私が初めてトロントに渡航する人向けのために、トロント・ピアソン国際空港についてご紹介します。
1カナダドル=約83円(2019年2月)
トロント・ピアソン国際空港から市内までのアクセス
アクセスの方法には、大きく分けて3つあります。
TTCを利用
一つ目は、トロントの交通機関であるTTC(Toronto Transit Commission )を使って、トロント・ピアソン国際空港(Toronto Pearson International Airport)からダウンタウンに出る方法です。
バス乗り場192番からエアポート・エクスプレス(Airport Express)に乗り、終点のキプリン(Kipling)へ向かいます。キプリンで電車に乗り換えて、ダウンタウンに到着です。この方法が一番安く、3.25ドル(約270円)ですが、約1時間はかかります。
料金は前払いで、お釣りが出ないので、あらかじめコインを用意しておきましょう。
電車を利用
2つ目は、ユニオン パシフィック エクスプレス(Union Pacific Express)という電車を使う方法です。空港から町の中心のユニオン駅(Union Station)まで直接行くことができ、料金は12ドル(約990円)、25分で到着します。
タクシーを利用
最後はタクシーを使う方法ですが、60ドル(約5,000円)ほどで、45分程度はかかります。
トロント・ピアソン国際空港の基本情報
トロント・ピアソン空港とは
トロント・ピアソン空港はカナダ最大の国際空港です。ターミナルは2つあり、ターミナル1と3があります。ターミナル1はエア・カナダをはじめ22の航空会社が使用しており、成田空港や羽田空港への直行便は、ほとんどの場合ターミナル1を使います。
ターミナル3は33の航空会社が使用しています。ターミナル・ビルディング間の移動にはリンク・トレイ(Link Train)を使います。運航は365日、24時間で、繁忙時には4分ごと、それ以外には8分ごとの運航スケジュールが組まれています。
入国の時の注意
観光ビザで空路、カナダに入国する方は、電子渡航認証 (eTA) の登録が必要になります。申請にはパスポート、クレジットカード、メールアドレスが必要です。通常申請日より72時間以内に交付されますが、航空券予約する際に同時に申請をしておくことをお勧めします。
ビリー・ビショップ・トロントシティー空港へのアクセス
ビリー・ビショップ・トロントシティー空港とは
トロントには、トロント・ピアソン国際空港ともう一つトロント島にあるビリー・ビショップ・トロントシティー空港(Billy Bishop Toronto City Airport) があります。この空港はカナダで9番目に利用者数が多い空港です。目的地は主にカナダ国内とアメリカのボストンやシカゴです。
空港間アクセス
この2つの空港どうしのアクセス方法は主に2つ。1つ目はユニオン・パシフィック・エクスプレスとストリートカーを使って行く方法です。
ピアソン国際空港のターミナル1のユニオン・パシフィック・エクスプレスの乗り場からユニオン駅(Union Station)まで行き、ここで509番エキシビジョン(Exhibition)行きのストリートカーに乗り変え、途中バサースト・ストリート・アット・クインズ・キー・ウエスト・ノースサイド(Bathurst St At Queens Quay West North Side)駅で下車します。そして、ここからシテイ空港までは、地下トンネルを歩きます。
2つ目はTTCのみを使う方法です。ピアソン空港から192番のエアポート・エクスプレスに乗り、終点のキプリン(Kipling)で降ります。ここで、電車に乗り換え、バサースト(Bathurst)駅で降り、ストリートカーに乗り換え、バサースト・ストリート・アット・クインズ・キー・ウエスト・ノースサイドで降りた後は1つ目と同じです。
トロントにはストリートカーと呼ばれる路面電車があります。バスと同じく前払い式なので、あらかじめコインを用意しておきます。TTCの電車やバスからの乗り換えであれば、追加で乗車賃を払う必要はありません。ユニオン・パシフィック・エクスプレスからストリートカーを含むTTCの交通機関へ乗り継ぐ時は、3.25ドル(約270円)を払います。
トロント・ピアソン国際空港の便利情報
無料のWi-Fi
ピアソン空港には無料のwi-fiがあり、メールアドレスやSNSの登録をせずに使用できます。チェックインカウンターのフロアーには横になれるソファがあり、そこで仮眠することもできます。
コンセント
充電器やUSBケーブルの自動販売機が設置されており、いたるところにコンセントもあるので、必要なときはすぐに電子機器の充電をすることができます。
飲食店
ほとんどの飲食店は、朝5時からその日最後のフライトまで営業しています。
両替所
両替所はターミナル1の国際線到着ロビーにあります。円形のブースで、ICEと書かれた青い看板が目印です。
営業時間は午前4時から深夜12時までで、毎日営業しています。空港での両替はレートがあまり良くないので、時間がある場合には、市内の両替所を使うことをお勧めします。
トロント・ピアソン国際空港近くのホテル
シェラトン・ゲートウェイホテル
シェラトン・ゲートウェイホテル(Sheraton Gateway Hotel)は空港ターミナル3と直結しており、空港からのアクセスがとてもよく、ホテルロビーのすぐ近くにリンク・トレインの乗り場があるので、迷う事なく空港に向かうこともできます。
クラウンプラザ・トロント・エアポート
クラウンプラザ・トロント・エアポート(Crowne Plaza Toronto Airport)は空港から2km ほどのところにあります。ホテルと空港をむすぶ無料のシャトルバスは、24時間運航しています。公共の交通機関を使って、市内の中心部に出る場合の所要時間は、およそ1時間です。
デラックス・イン
デラックス・イン(Deluxe Inn)は空港からバスで約30分のところにあります。リーズナブルな価格で、市内の中心部にも簡単に出ることができます。近くにはシャーウェイ・ガーデンズ(Sherway Gardens)という大きなショッピングモールもあるので、観光や買い物に最適なロケーションです。
まとめ
トロント・ピアソン国際空港はとても綺麗で快適な空港です。公共の交通機関を使えば、市内までたったの3.25ドル(約270円)で行けるのも魅力的です。空港の建物はとてもシンプルなので、簡単にバスや電車の乗り場にたどり着くことができます。
空港内にはお土産店も数多くあり、遊びに行くだけでも楽しいひと時が過ごせます。トロントには美味しい食べ物や観光スポットがたくさんありますので、楽しいカナダ旅行の出発点を、トロント・ピアソン国際空港に求められてはいかがですか。