アイルランドは英語圏なので、語学留学に来る人が多いと思います。その場合は毎日朝からみっちり英語を勉強することになるでしょう。
しかし、ワーホリや婚約ビザ、駐在家族など英語とは違う目的でアイルランドに来る人の中には、留学生のように毎日学校には通いたくないけれど、英語の勉強もちょっとだけしたいと考えている人もいるかもしれません。
そんな人におすすめなのが、週に数回、数時間だけの午後もしくは夜の英語コースです。このパートタイムの英語授業。どんな人が向いていてどんな授業内容なのか、私の経験を元に詳しく解説したいと思います。※1ユーロ=約130円(2019年4月現在)
どんなビザの人が向いている?
パートタイム授業に向いている人は、ワーホリビザや婚約ビザ、婚姻ビザ、就労ビザなどを持っている人です。パートタイム授業の場合は、現地についてから学校を決める場合がほとんどだと思います。ですので、勉強以外の目的のビザの方が向いています。
残念ながら、学生ビザの人には向いていません。学生ビザは、日本にいる間に学校を決めなくてはいけません。その場合は、週に20〜30時間の授業時間が必要です。そうじゃないと入国が難しいからです。
パートタイム授業は、多くても週に10時間です。それだけの授業時間だと、学生ビザを取得するのが難しく入国時に手こずります。
しかし、もうある程度英語が話せる人であれば可能性があります。入国時に英語で説明ができますし、3ヶ月以内の滞在なら観光ビザでアイルランドへ入国でき、その間は語学学校にも通えるからです。
パートタイム授業のある語学学校の探し方
1番簡単な方法は、インターネットでのウェブ検索です。「part time english school Ireland」もしくは 、「part time english course in Ireland」で検索してみてください。具体的な都市名で探すとさらに的が絞れます。DublinもしくはCork、Galwayが語学学校の多い都市です。
検索してみると、いくつか学校が出てきます。その中から気に入った学校を予約することができます。
もう1つの方法は、直接語学学校へ行ってみる方法です。パートタイム授業は、ホームページに情報が載っていないこともあります。
私が通った学校は、ホームページにパートタイム授業のことは載っていませんでした。直接学校へ行ってパートタイム授業のことを受付で教えてもらい、通う事に決めました。最初はちょっと勇気がいりますが、気になる語学学校があれば直接受付で聞いてみるといいですよ。
その場合は、挨拶のあと、「I’m thinking of having English lessons. Do you have part time lessons or evening corse?」(英語の授業を取りたいと考えています。パートタイム授業もしくは夜のコースはありますか?)と聞いてみると、教えてくれます。
その場で答えを出すことはないので、「Thank you. I’ll think about it.」や「Thank you. Let me think about it.」(ありがとう。ちょっと考えます)と言って、帰ってからゆっくり考えれば大丈夫です。
授業時間や日数
学校によって違いますが、授業時間は週に3〜10時間です。週に1回、2〜3時間の授業だけの学校もありますし、月〜金、各2時間の授業で、週に10時間ある学校もあります。平均的には、週に2日、各1時間半くらいの授業で、週に3時間くらいが多いです。
日数も学校によって違います。最低の契約期間が12週間の学校もあれば、決まっていない学校もあります。各学校のホームページに詳しく書かれていることが多いので、自分に合いそうな学校を比較検討してみるといいでしょう。
授業内容
一般的な授業内容
授業内容は、基本的には午後、夜のコースともに会話が中心です。もちろんグラマーやライティングもありますが、1番力をいれている部分は「会話」です。
もちろん、学校によって差があります。夜のコースでも、会話と同様にライティングにも力を入れている学校もありますし、会話、ライティング、リスニングとバランス良くやる学校もあります。
しかし、グラマーやライティングを中心に教えてくれるのは、午前中の授業です。留学生の中には、午前も午後も授業を取っている人も多く、午前にグラマーとライティング、午後に会話を勉強している人もいます。
午後もしくは夜のコースでも、授業に参加する前に、英語のレベルチェックをするテストがあります。その結果によって「初級」や「中級」とクラスが決まります。
詳しい授業内容は、日数と同じように各語学学校のホームページに書かれていることが多いです。学校を決める際の参考になります。
私が経験した授業内容
各授業は少人数制の学校がほとんどで、発言のチャンスが多く持てるようになっています。私は午後のクラスで比較的人数が多めだったので、クラスの中で、2人での会話の練習、4人位のグループでの会話の練習と、その時のトピックによって変わりました。
時間割は、1時間目が1時間、休憩が15分、2時間目が45分の合計2時間でした。たいていは、1日1つか2つのグラマーを使って会話の練習をする感じでした。熟語を書き出したりメモをする程度のライティングもありました。
アイルランドは、ヨーロッパからの留学生がとても多くいます(ちなみに最近はブラジル人も多いです)。特にパートタイム授業を取っている人達は、学生として来ている人ばかりでなく働いてる人もいるので、色々なタイプの人がいて面白かったです。
値段の相場
ランダムに4校くらいを比較してみたところ、1回の授業料はだいたい8〜10ユーロ(1,040~1,300円)でした。12週間分まとめて払う学校、週毎に払える学校、4週間分払うと割引がある学校と、支払い形態は色々ですが、1回の授業料の差は大きくはありません。
前払いがほとんどですが、1回に払う金額が少ないと負担も軽い感じがするので、気分的には楽だと思います。
ちなみに、私が通った学校は1ヶ月毎での支払いでした。週3回の授業でしたので、1ヶ月120ユーロ(15,600円)位でした。
まとめ
いかがでしたか?アイルランドは、留学生としてじゃなくても英語を学べる環境があります。ワーホリで、働きながら週に数回ちょっとだけ学校へ通う事もできます。婚約者や駐在する夫に付いてアイルランドへ来たけど、毎日暇だから何かしたい!と思ってる人にもピッタリです。
私が通った時期はちょうどクリスマスシーズンでしたので、学校のクリスマスパーティにも参加しましたし、アイリッシュダンスのレッスンも体験できました。パートタイムの授業だけを取っている人でも語学学校の行事に参加できることもあり、勉強以外の楽しみも味わえます。
色々な人が、色々な形で通う事ができるパートタイム授業、おすすめですよ。