ジャカルタに初めてきた日本人によく聞かれる質問が「ビールやたばこはコンビニで買える?」「24時間営業してる?」などです。なにげない問いかけですが、日本人にとってコンビニが「ある」と「ない」では、かなり生活スタイルに影響がでるみたいですね。
結論から言えばコンビニで「お酒」は買えませんが、「たばこ」は販売しています。そこでこの記事では、インドネシアの最新コンビニ事情などをご紹介したいと思います。
基本情報・インドネシアのコンビニ事情
数年前までは日系企業のコンビニもチラホラ、ジャカルタで見かけました。今ではすっかり地場企業のIndomaret(インドマレット)とAlfamart(アルファーマート)がほぼシェアを二分しています。
やっぱり日本人としてはなじみのある日系企業のセブンイレブンなどはかなり苦戦した後、撤退したのを覚えています。その点、ローソンはアルファーマートとライセンス契約するなどして、インドネシアで独自のブランド化に成功しています。
インドネシア人もポイントが大好き
私の大好きなインドネシア語は「Beli 2 Gratis 1」(2つ買えば、1つ無料)です。そんな私は日本ではコンビニなどでポイントを集めるのが好きでした。
だから、アルファーマート/ローソンで買い物するときはPontaカードを使います。Pontaカードとは、日本と同じたぬきがマスコットの共通ポイントカードです。
アルファーマートはローソンとライセンス契約しているので、このポイントカードのノウハウを最大限に生かしたビジネスモデルを導入しています。そこがライバルのインドマレットより、一歩抜きんでています。
Pontaカードはボーダレスに使える
私はPontaカードを持っていますが、今は携帯アプリのバーチャルのPontaカードを使います。このカードはインドネシアだけでなく、日本とマレーシアでも使えるところが利点です。
お酒はコンビニで買えません
よく「コンビニでビールは買える?」と聞かれます。答えは「No、買えません」。これは2015年から規制強化のため、コンビニなどの小さい店舗での販売が禁止になりました。
2015年の3月まではコンビニでもビールを販売していたので、この時期以前にインドネシアに滞在していた人は、コンビニでビールは買えるイメージがあり、「今はもう買えなくなりましたよ」と伝えると皆さん決まって悲しそうな目をします。
ですが、アルコール類をお求めの場合は、ショッピングモールで購入できます。大きなスーパーマーケットなどでは、お酒売り場があります。
イスラム教徒が多いインドネシアでは、ローカルレストランや屋台ではアルコールはあまり取り扱っていません。その為にお酒を飲みたいときは、ホテルやモールにあるバーや現地にある日系の居酒屋、もしくはビールを買って家飲みする駐在員が多いです。
イスラム教徒のアルコールに対する考え方
インドネシアに住むイスラム教徒は、現在でもアルコール類を飲むことはありません。一部の不良の少年や、ガラの悪い人達の間でアルコールは飲まれますが、大多数のイスラム教徒は教えをしっかりと守っていることに関心します。
またインドネシア国内でも、日本人に人気のあるバリ島に住む人達は、バリ・ヒンドゥー教を信仰しています。その為バリ島では、比較的お酒を飲めるところがたくさんあります。インドネシア国内で製造されているビンタンビールは、バリ・ヒンドゥー教の人や外国人観光客にも人気です。
進化しているのは日本のコンビニだけじゃない
インドネシアのコンビニは、日本のコンビニとほぼ変わらないクオリティーにまで近づいています。クレジット払い、電子マネーの支払いはもちろんできますし、ATMの設置、薬・化粧品の販売、コンサートチケットから公共料金の支払いまでできます。
ただ1つだけ劣っているのはお弁当の豊富さです。インドネシアのコンビニでも最近はレンジでチンするご飯物を売っていますが、種類はまだまだ少ないです。
日本人はローソンのおにぎり・おでんに癒される
冒頭の章にも書いたように、ジャカルタにはローソンの店舗があります。自動ドアを開けて店内に入るときの「音」や、店員さんの縦縞の制服など日本のローソンと同じです。
お総菜はないですが、おにぎりやおでんなどは日本と同じ味が味わえるので、日本食が恋しくなったときには立ち寄ります。
また、店内には買った商品が食べられるようにテーブルと椅子が設置されています。ローカルのコンビニも同様な設備がある場所があります。とはいえ、店舗によりますがローソンが一番清潔感があります。
まとめ
海外に滞在したとき、必ず立ち寄るのがコンビニではないでしょうか。言葉が通じなくても、気軽に買い物ができるのも美点です。
ジャカルタでのコンビニ数は年々増え続け、日本のようにライバルが隣同士に店舗を構えており、各社の競争も激しいです。これからも、進化していくインドネシアのコンビニから目がはなせません。